女子マラソン日本代表は誰だ?

先週の男子に引き続き、今日は女子マラソンのロンドンオリンピック最終選考レース、名古屋ウィメンズマラソンが行われた。最終選考レースということで男子同様最後まで目が離せない素晴らしいレースとなった。
アテネオリンピックの金メダリストながら怪我によって4年4か月ぶりのフルマラソンとなった野口、2時間19分台の記録を持つ渋井、ベルリン世界陸上銀メダリスト尾崎、大邱世界陸上5位の赤羽と言った実績十分のランナーから中里、伊藤、勝又と言った伸び盛りの若手まで五輪への最後のチャンスに賭けた選手たちの熱い火花が飛び散っていた。
レースは野口が17キロ地点で一旦遅れるのだが、先頭集団のペースが停滞すると徐々に追い上げ29キロ付近で再び先頭集団に戻る。ここからレースは激しく動く。追いついた野口がそのまま先頭を引っ張る場面もあったが、32キロ付近で尾崎がスパートし集団を絞り込む。尾崎、中里、伊藤の3人に絞られたかと思ったのだが、ここから遅れていた赤羽が再び先頭に追い付く。しかし赤羽の執念もここまで。35キロ付近で遅れてしまう。ここで後ろから思いもよらない選手が物凄い追い上げで先頭の3人に追いついてきた。ロシアのマヨロワだ。先頭集団も決して悪いペースで走っていたわけではないのだが、驚異的なペースで追い上げてきたマヨロワは、追いつくと程なくして単独トップに躍り出てそのまま勝負を決めてしまった。
日本人1位争いは、スピード、実績に勝る尾崎が残り1キロを切ってからスパートし、粘る中里を引き離して2時間24分14秒の2位でゴールした。
この結果、代表でまず間違いないのは、大阪国際女子マラソンで2時間23分23秒で優勝した重友梨佐だろう。残り2枠も順当に行けば、横浜国際女子マラソンを制した木崎良子と今日の尾崎好美で決定だと思うのだが、ひょっとすると大邱世界陸上5位の赤羽にもチャンスがあるかもしれない。しかし赤羽が選ばれる可能性は非常に少ないだろう。尾崎は3度目の選考レース、また優勝を逃したというマイナスポイントはあるのだが、それでもベルリンの世界陸上銀メダルなど輝かしい実績があるため順当に選ばれるだろう。木崎はタイムがイマイチだったが尾崎を破って優勝していることからほぼ当確だと思われる。
4年前に比べて女子マラソンの世代交代が行われた印象である。男子に比べてまだ世界との差は少ない。是非ロンドンオリンピックではメダル争いに絡んでほしい。
今日のレースでは、マヨロワ選手のレース終盤の見事なペースアップが印象的だった。オリンピックでも日本勢の強力なライバルとなりそうだ。

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