冷たい雨の中での大敗

ヤクルト0-7×DeNA(6回表雨天コールド)

春先の雨中のナイトゲームは、気温も寒く難しいコンディションでの試合になる。今日の試合もそんな天候の中でのゲームだった。しかしそれはヤクルトだけではなくDeNAにとっても同じ条件である。雨の日は雨の日なりの戦い方がある。今日は、完全にDeNAペースで試合が進んでしまった。
先発はヤクルト石川、DeNA山本で始まった。石川は初回から制球に苦しみ、ヒットと四球でランナーを溜めると中村に2点タイムリー2ベースを浴びてしまう。雨の中のゲームはコールドゲームも考えられるためいつも以上に先制点が重要になってくる。その先制点を初回に喫してしまったのは痛かった。
打線はその裏、3試合ぶりの先発となった上田の2ベースとミレッジのヒットで1アウト2,3塁のチャンスを迎える。しかしこのチャンスで畠山はサードゴロ、川端はレフトフライに倒れ得点することが出来ない。終わってみればこの初回の攻防が今日の試合の8割がたを占めていたと言っても過言ではなさそうだ。
3回には、ヒットと死球で再びランナーを溜めるとラミレスに2点タイムリー2ベース、小池に3ランホームランを許し、石川は、この回1アウトも獲れずに7失点KOとなってしまった。前回の登板ではブラゼルに2本のホームランを浴びてしまい、敗戦投手。今日は、全く自分の投球ができず、2回0/3で7失点と石川らしくない投球が続いてしまった。次回は開幕戦のようにきっちりと勝利に貢献する投球をしてほしい。
2番手で登板したのは、開幕1軍入りを果たしながらここまで出番がなかった阿部がヤクルトでの初登板を果たした。2回をノーヒットに抑え、今後に繋がる投球をしてくれた。このまま結果を残していけば自然と登板機会も増えてくるだろう。
雨が降り続ける中、4回裏に畠山、川端、バレンティンのヒットで1アウト満塁のチャンスを作るが、4回からマスクを被った中村、代打飯原があっさり倒れて初回に続いて大きなチャンスを逃してしまう。
3番手には増渕が起用された。今日は1回1/3をノーヒットで抑えたが、ここまで結果が思わしくない増渕をこの場面で起用したということは、今後の起用方法がどうなるのか気になるところである。なんとか復調し、ゲームの終盤を任せられる投手になってほしいのだが…
結局6回表DeNAの攻撃中に雨が強くなりそのままコールドゲームとなった。石川は、ランナーを溜めて長打を浴びる最悪のピッチング、打線はヒットは出るものの得点にはつながらず、踏んだり蹴ったりのゲーム内容となってしまった。しかし逆に言えば切り替えやすい敗戦と捉えることもできる。明日はヤクルトの先発はロマン、DeNAはベテランの三浦が先発である。三浦は全盛期の球威はないものの、コントロールは抜群である。苦戦が予想されるが、それでも今の三浦ならばしっかり打ち崩し、優位に試合を進めてもらいたい。

P.S 今日の試合後の小川監督のコメント「(石川は)コントロールもキレも悪かった。それだけ調子が悪いということ。終始、淡々と投げていたけど。天気は全然関係ない。これまでも雨で投げたことはあるんだから。」というコメントは監督として素晴らしいと思う。石川はこの言葉を受けて次回以降の登板でエースらしい投球をしてほしい。

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