ヤクルト0-6広島
先週に引き続き、館山と前田健の先発で始まったこの試合。前回は7-1で勝利したのだが、今日は1試合を通してずっと広島ペースで試合が進み、完敗を喫してしまった。
今日は相手が前田健ということで打線が打てないのはある意味仕方がないことだ。今日注目したいのは、館山のピッチングである。昨シーズン血行障害で離脱して以降、本調子とは言えない投球が続いている。シーズンオフには手術もし、全治は4~5か月と言われていたのだが、驚異的な回復でオープン戦から登板を重ね、開幕ローテ入りを果たした。ここまで3勝0敗、防御率1.85と数字自体は素晴らしい成績を残している。しかし、館山の特徴である針の穴を通すようなコントロールは見られず、心配しているファンは多いと感じる。私もその1人である。それでもしっかりゲームを作り、チームの勝利に貢献していたためどこか楽観的に見ていたのだが、今日は広島打線に完全に捉えられてしまった。
初回から毎回ランナーを許す投球が続き、4回には、3本の単打を浴びてしまう。ここはミレッジの好返球で得点を許さなかったが、5回についに先制されてしまう。それも先頭のピッチャー前田健のヒットからピンチを招くという館山らしからぬ失点の仕方だった。6回にも先頭の天谷にこの試合3本目となるヒットで出塁を許すと、続く堂林にはストレートの四球を与えてしまう。倉の犠打で1アウト2,3塁とされるとピッチャーの前田健に2点タイムリー2ベースを許してしまう。今日の館山はここで降板。5回1/3を被安打10与四死球4の3失点と厳しい結果になってしまった。ここまで何とかゲームを作ってきた館山だが、今の状態でどこまで先発ローテを守って行けるか心配である。責任感の強い館山だけに今後も投げ続けるとは思うのだが、無意識に患部を庇ってしまい、別の場所に大きな負担がかかってしまうようなことがありそうで不安を感じてしまう。今後も苦しい投球が予想されるだけにチームとして館山を援護していく必要がある。
打撃陣は、前田健にほぼ完璧に抑えられてしまった。前回は打ち崩していたが、そう何度も打ち崩せる相手ではない。前田健の投球を素直に誉めるべきだろう。チャンスがあったとしたら、先頭の田中浩が堂林のエラーで出塁した初回と、7回の2アウト満塁で代打藤本を迎えた場面だろう。初回は、福地がきっちり送ったが、ミレッジ、バレンティンが打ち取られてしまった。7回は代打藤本がショートゴロに倒れてしまった。この場面では代打飯原でも良かったのではないかと個人的には思うのだが、所詮結果論である。
8,9回はミコライオ、サファテに抑え込まれてしまった。結局9回には渡辺が丸のホームランなどで3点を失ってしまい、0-6で大敗を喫してしまった。
それでもこのGWを5勝3敗で勝ち越せたのは、合格点だと思う。来週は、中日、巨人とのゲームが控えている。先発投手陣の出来が勝負の鍵となりそうである。
P.S 今日も阿部はしっかり結果を残してくれたが、渡辺は自ら四球を出しピンチを招くとワイルドピッチに左バッターの丸にホームランを許すなど散々な投球となってしまった。左不足なチームだけに日高以外にも左の中継ぎが欲しいのだが、厳しい状況である。
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コメント
それでも館山投手は頑張ってくれてますね。左の中継ぎは九古投手が下で抑えてるみたいだしそろそろ戻るのでは?来週が中日と巨人大切に戦いたいですね。
> パンダさんへ
館山投手は、結果を出せてしまうからこそ心配なんですよね。いつか無理が利かなくなりそうで…
中日、巨人との5試合大切ですね。
はじめまして
ドラゴンズファンで、ドラブログをやっています。
館山にはコテンパンにやられてきましたので、顔を見にも嫌というくらいだったのですけど、昨シーズンの終盤(とくにCS)での鬼気迫る働きを見て以来、ファンになりました。
ああいう選手をプロというんだよなと思います。今の館山は本調子でない面もあるとは思いますが、彼の完全復活を祈っています。館山が打てなくて負けるならしょうがないと思える日が来ると信じています。
追記
数年前、ブランコにデッドボールを当てたとき、ブランコが館山に突進する演技を見せましたが、二人はその直前のオールスターで友達になってたんですよね。館山が「僕たちは同級生なんだよ」と話しかけたそうです。そういう人柄も好きです。
> ジュウニダンメさんへ
コメントありがとうございます。館山投手4月の月間MVPに選ばれましたね。意外でしたが、結果だけを見ると4月は素晴らしい成績ですね。
正直今後の館山投手には、不安が残るのですが、早く本調子の館山を見たいと思っています。
ブランコ選手とのエピソード知りませんでした。館山投手の人柄が伝わってきますね。(ブランコ選手の人柄も伝わってきますね。)
今日は中日が勝ちましたね。良い時の山井投手は手がつけられません。