いくつかのニュースと２試合連続完封負け

ヤクルト０－１中日

試合の前にいくつかのニュースを…まずは、嬉しいニュースから、３、４月の月間MVPに館山投手とバレンティン外野手が選ばれた。館山の受賞は意外だったのだが、３勝０敗、防御率１・８５の成績は、十分月間MVPに値する結果だ。本調子には程遠いピッチングが続いているが、それでもこれだけの成績を残してしまうのが凄い。
バレンティンは、打率・３０８、６本塁打、16打点の成績での受賞となった。５月に入ってもものすごい勢いで打ち続けているので２か月連続での受賞に期待したい。

もうひとつのニュースは、久古、荒木両選手が、武内、渡辺の代わりに出場選手登録された。久古に関しては、徐々に調子が上向いてきたかな？という状態だと思う。渡辺が１軍で散々な投球を続けてしまったため、仕方なく１軍に上げたという部分もあるだろう。それでも左サイドに近い腕の位置から投げられるボールは、左バッターには打ちにくい部分もあるだろう。与えられたポジションでしっかり働いてほしい。
荒木は、山田の陰に隠れてしまいキャンプ、オープン戦でも目立った活躍がなかった。それでも課題だった打撃面での成長は著しい。期待したい。

さて試合総括に移りたいと思う。今日の試合は、ヤクルトにとってはあまり良いことがないゲームだった。中日先発の山井は、絶好調。良い時の山井は、手が付けられないピッチングを披露することがあるが、今日は良い時の山井だった。序盤はほぼ完璧に封じられてしまう。すると３回、ヤクルトの先発石川が、先頭の山井にヒットを許してしまう。その後宮本のエラーも絡み、２アウト１，２塁から和田にしぶとく三遊間を破られ、先制点を許してしまう。投手にヒットを打たれ、エラーが絡んでの２アウトからの失点。良くない点の取られ方だった。この１点が重くのしかかってくる。
山井は、威力のあるストレートとキレのいい変化球で凡打の山を築き、ヤクルト打線は、出塁すらままならない状況で試合が進む。７回には見逃し三振の判定にミレッジが激怒し、審判に暴言を吐き退場を宣告されてしまう。重苦しい雰囲気が漂う中、８回、９回は先頭打者が出塁し、３塁まで走者を進めるが、今日はこれで精一杯。ホームベースが遠く、結局山井、浅尾の前に０－１で完封負けを喫してしまった。
同じような表現を使うゲームが続いてしまうのだが、やはり今日の試合は山井を誉めるしかないのかなと感じる。８回を被安打３の無四球という内容では得点を奪うことは難しい。絶好調バレンティンも山井、浅尾の前に３三振と今日はブレーキがかかってしまった。
また入団時には問題児扱いされていたが、ここまで真面目さばかりが目立っていたミレッジがついに退場処分をくらってしまった。ここのところ成績も下降気味だっただけにイラついてしまう気持ちもあったのだろうが、これは頂けない。今後のミレッジが少し心配になる出来事だった。明日からのゲームには気持ちを切り替えて臨んでほしい。
投手陣では、先発石川が前回の登板に続き好投してくれた。しかし今年の石川は、点の取られ方が悪い。今日の試合では、エラーも重なり不運な面もあったが、先頭のピッチャー山井にヒットで出塁を許してしまったのが痛かった。ミスは失点に直結してしまう。
２番手の押本はここのところピシャリと抑えてくれる投球が見られない。今日も得点こそ許さなかったが、与四球３で満塁のピンチを招いてしまった。不安定なピッチングが続いている。

宮本のエラー、ミレッジの退場、２試合連続完封負けといいところなく敗れたヤクルト。明日はしっかり点を取って連敗を止めてほしい。　

P.S　その他のチームでは、DeNAが、筒香、吉村の昇格とともに調子が上がってきた。今日のゲームは９回から観戦できたのだが、中畑イズムというものが徐々にチームに浸透していることを感じた。粘り強く、元気に闘う姿勢が根付いてきている。それだけに野手を使い切っていたとはいえ、９回裏の守りで時間稼ぎをするような戦略を選んだことは少し残念に感じた。
広島では、ニックが３打席連続ホームランを放った。ここまでは不調だったが、今後どんな活躍を見せてくれるか注目していきたい。


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