ヤクルト2-4西武(延長10回)
昨日の雨天中止の後の試合で相手の先発がサブマリンの牧田ということで苦戦が予想されたが、ヤクルトの思惑通りに試合は進んでいたと思う。それでも勝ちきれなかった。
ヤクルトの先発は館山。初回から毎回のようにランナーを許す苦しい投球が続いたが、決定打は許さず、先制点を与えない。一方の牧田は、テンポよくヤクルト打線を打ち取って行き、4回までノーヒットに封じ込まれてしまう。それでも先制したのは、ヤクルトだった。5回1アウトから、今日スタメン出場となった松井淳がバックスクリーンに飛び込むプロ入り初ホームランで1点を先制する。ここまで押され気味に試合が進んでいただけに一振りで先制したことによって西武に精神的にダメージを与える一発になったはずだ。ソロホームランという価値以上に意味があるホームランだった。
今日の牧田の調子からするとこのまま1-0での勝利しか勝ち目はないと思っていたのだが…館山が8回についに力尽きる。先頭の片岡にあっさり四球を出してしまうと栗山に送りバントを決められ、1アウト2塁とされる。ここで中島にも四球を与えてしまい、ランナーを溜めてしまう。ヤクルトベンチは、ここで館山を諦め、イムを投入する。しかし中村に同点タイムリー2ベースを許してしまう。続くピンチにヘルマンに犠牲フライを浴びてしまい、1-2と逆転されてしまう。この場面については、仕方なかったと思う。今シーズンの館山は、今日のようなピッチングが精一杯だったと思う。小川監督は、試合後「継投ミスをしてしまった。」とコメントしていたようだが、1-0という点差、最近の中継ぎ陣の調子から判断すると8回頭からイムというのは中々勇気がいることだと思う。もしくは、中村の場面で館山を続投させるという選択肢もあったが、片岡、中島への投球は、明らかにいっぱいいっぱいの印象だったため、継投ミスという訳ではなかったと思う。ただ結果は、裏目に出てしまった。
逆転されて苦しくなったヤクルトは、8回に三輪が盗塁を仕掛けるが失敗に終わり、敗戦が濃厚になってきた。それでも9回、先頭の川端がセーフティーバントで出塁すると、2アウトから松井淳が打ち取られた打球ではあるもののタイムリー2ベースを放ち、2-2の同点に追いつく。流れは一気にヤクルトに傾いたと思われたのだが、続く代打のユウイチは、打ち取られサヨナラのチャンスは逃してしまう。
直後の10回、この回からマウンドに上がったバーネットが中島にヒットを許すと、中村には2ランホームランを浴び、2-4とされてしまう。その裏、この回からマウンドに上がったウイリアムスを攻めて同点のチャンスを作ったが、最後は川端がファーストライナーに倒れゲームセット。
内容的には、押されっぱなしのゲームだったが、7回までは、ほぼヤクルトの思い通りの展開だったと思う。左打者不足のヤクルト打線が今日の牧田を打ち崩すことは至難の業だったはずだ。その中で松井淳が、ホームランと同点タイムリー2ベースを放ち、勝機を作ってくれた。何とか松井淳をヒーローにしたかったのだが…そこまでの力は今のヤクルトにはなかったということだ。
できれば1-0もしくは、9回同点後のチャンスで一気に試合を決めてしまいたかったのだが、決めきれなかった。バーネットはこのところ失点することが目立つ。球自体は走っているように感じるのでもう少しクローザーで様子を見ても良いと思うのだが、こういう試合を落とすとチームは苦しくなるばかりである。イムも厳しい場面での登板となったが、ここで抑えるのが今のイムの仕事である。今日のような結果が続くようでは、ロマンの代わりに2軍に落ちてしまうのは、イムになってしまうだろう。何とかコリアンエクスプレスの意地を見せてほしい。
昨日の雨天中止でツキが逃げて行ってしまったようで怖い。今日のゲームは、ツキがまだ残っているように感じる場面もあったのだが、最終的には、負けてしまった。松井淳の先発起用、継投策、三輪の盗塁、代打ユウイチ。ここら辺の采配は、個人的には間違っていなかったと思っている。
監督の思いに、館山、イム、バーネット、三輪、ユウイチが応えられなかっただけのことだと思う。あえて采配に苦言を呈すとしたらバレンティンの先発起用である。先日猛打賞で復活しただけに外し辛いとは思うのだが、牧田にバッティングを崩されてしまいそうで心配している。明日の試合でバレンティンがどんなバッティングを見せてくれるかに注目して見たい。
ここまで西武戦は3連敗である。現状の西武相手にこの戦いぶりは、寂しい限りである。明日は、何としても勝利し、4連敗だけは避けたいところだ。
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