ロッテの荻野貴司選手が6月13日に1軍に戻ってきた。広島戦の延長10回代走で登場するといきなり盗塁に成功し、復活をアピールした。この荻野選手の復活を待ち望んでいたのは、ロッテファンだけではないだろう。入団以来ほとんどの時間を怪我で棒に振ってきた選手なのだが、1,2年目のシーズン前半戦で強烈なインパクトを残した。
09年のドラフトでロッテから1位指名された選手であり、アマチュア時代から注目を集めていたのだが、ここまでの選手だとは思ってもみなかった。個人的には、当時トヨタ自動車でチームメートだった荒波翔(現DeNA)選手の方を注目していた。なのでロッテの単独1位指名には驚いた。
シーズンが始まるとロッテのこの指名が間違いではなかったことが証明される。俊足とされる選手は、日本野球界にも沢山いるのだが、この荻野のスピードは群を抜いていた。そして盗塁、走塁技術にも長けており、いきなりチームの主力選手になっていた。開幕46試合で25盗塁という驚異的な数字が残っている。しかしヤクルト戦で盗塁を決めた際に右膝半月板を損傷し、そのままリタイヤとなってしまった。
翌11年シーズンは、メジャーに移籍した西岡の後釜としてショートにコンバートされる。その影響があったのかは分からないが、またもや膝に違和感を感じ、10年シーズンに続き開幕早々リタイヤとなってしまった。ちなみに11年シーズンも出場23試合で14盗塁という驚異的な数字を残している。
プロ入り後に膝の手術をすでに3度受け、いつ試合に戻って来れるのか心配していたのだが、先日見事復活を果たした。本人が「足がもつれた。」と言うように怪我前のスピードを知っている人たちからすると少しスピードが落ちたかな?と感じる人も多いかと思われるが、これからどんな活躍をしてくれるのか見守っていきたい。
ピッチが速くてストライドも広い、荻野貴の走りは、見ているものを魅了する。19日には9日に雨で流れたヤクルトーロッテ戦が組み込まれている。ヤクルトの前に荻野貴が立ちはだかるのだろうか?楽しみに待ちたい。
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