ロンドンオリンピックが閉幕した。日本の合計メダルは、金7、銀14、銅17の合計38個を獲得した。この38個と言う数字は過去最多ということだ。私の予想は、金11、合計29個と予想していたので、金メダルの数こそ予想を下回ったものの、合計38個という数字には正直驚いた。さて今日は、オリンピック後半戦を振り返ってみたい。
個人的にトップに持ってきたいニュースは、ボクシングミドル級の村田涼太の金メダル獲得だ。以前のブログにも書いたように日本ボクシング界では、規格外の選手で是非見てもらいたい選手だったのだが、見事にボクシングファンの期待に応えてくれた。特に重そうなボディブローが印象的だった。決勝戦以外は、ほぼ完勝だったように思う。準決勝は、相手のホールドでの減点込みで1点差と言う接戦での勝利だったが、流れ的には完全に村田が押していたように思う。
プロボクシングでも採点結果が波紋を呼ぶことが多いが、アマチュアボクシングは、プロ以上に採点が分かりにくいということを感じたオリンピックでもあった。普段アマチュアボクシングを見ることが少ないのであまり多くを語れないのだが、何を持って有効打とするのかが分かりづらかった。銅メダルを獲得した清水選手の2回戦などは明らかに不可解なジャッジであり、アマチュアボクシングの負の部分も目立った大会だった。
それでも44年ぶりのメダリストが2人誕生した今大会のボクシング勢の活躍は非常に印象に残った。
メダルという意味では、男女のレスリングは目立っていた。女子の3つの金メダルは、本命の3人が、きっちり獲ったという印象だ。吉田、伊調の3連覇は圧倒的な実力差を見せつけての見事な金メダルだった。そして小原の金メダルは感動的だった。オリンピックの正式種目になる前から山本美優などが引っ張り実力的にも世界トップにあった日本女子レスリング界の中で、吉田ら実力者の前にオリンピックにある階級では、国内大会を勝ち上がれなかった小原が妹の引退とともに48キロ級に転級して見事金メダルを獲得した。感動的なエピソードとともに日本女子レスリング界の層の厚さを垣間見るエピソードだった。
男子レスリングも最後まで楽しませてくれた。最終日の米満の金メダルを始め、湯元進一、松本隆太郎が銅メダルを獲得した。日本のお家芸レスリング復活を印象付ける活躍ぶりだった。
球技では、女子サッカーが銀メダル、女子バレーボールが銅メダルを獲得した。皆さんにお馴染みの「なでしこJAPAN」は、見事、期待に応えてくれた。昨年のワールドカップ制覇から期待され続けた中での銀メダルは見事である。予選リーグでの南アフリカ戦の引き分け狙いは賛否両論あったが、2戦目までで突破を決めた中でよりメダルに近い組み合わせを狙った日本は見事だったと思う。実力があるチームにしか許されない作戦である。現状日本女子サッカー界がそこまでの地位に上り詰めたことを表していると思う。ブラジル戦、フランス戦はいずれも厳しい戦いだったが、その2戦をきっちり勝ちきった所に本物の強さを感じた。
バレーボールは、日本では人気種目なのだが、私が記憶にある中ではオリンピックで1度もメダルを獲ったことがなかった。昨年の世界選手権?か何かでメダルを獲得し、女子バレーがまた一歩世界に近付いたと感じていたのだが、今回もメダルは厳しいのではないかと感じていた。そんな中で準々決勝で強豪中国を破っての銅メダルは快挙である。バレーの報道には以前から疑問を感じており、気持ちが冷めていたのだが、今回のメダルは充分に評価できるものなのだと思う。
一方で男子サッカーは、惜しくもメダルに届かなかった。オリンピックということでどうしてもメダルに目が行ってしまうのだが、ベスト4という結果は胸を張って帰ってきてもらっていい成績だと思う。大健闘だった。
陸上は、室伏の銅メダル1つに終わってしまった。まあ予想通りかなといったところなのだが、女子マラソンの惨敗は残念だった。そんな中5000m、10000mの福士、吉川、新谷の積極的な走りは今後の日本チームの生き残り方を示すような走りだったと思う。
短距離勢では、男子4×100mリレーの健闘が印象に残った。特に山縣選手の走りが印象に残った。山縣、飯塚はまだ大学生である。今後の世界陸上、オリンピックも楽しみである。
女子の短距離は、福島を始め残念な結果に終わってしまった。
開幕前のサッカーから最終日のレスリングまで本当に楽しませてもらった。選手の皆さんありがとうございました。
P.S 外国人選手では、やはりボルトの3冠が印象的だった。また体操種目別鉄棒のゾンダーランドの離れ業連発も見ていて面白い演技だった。今回の大会では日本人に目が行ってしまい、外国勢の活躍にあまり目がいかなかった。また総集編の番組などで確認してみたい。
にほんブログ村
コメント