これぞ館山！これぞバレンティン（笑）！

ヤクルト２－１広島

ここにきて館山がエースの投球を続けている。今日のピッチングは正にエースである。打線はつながらなかったもののバレンティンの一発で決めてくれた。4三振でも決勝ホームランを打ってくれれば十分である。

ヤクルトの先発は館山、広島は今井。スタメンは、6番宮本、7番武内を起用してきた。

試合は、チャンスは作っても得点できないヤクルトをしり目に、広島が2回に丸の3ベースと館山のワイルドピッチであっさり先制する。
中々追いつけない打線は、5回にようやく今井を掴まえる。雄平がヒットの後、田中浩の場面で送らずにエンドランを仕掛けるもののダブルプレーに倒れ、一旦はチャンスが潰えたと思われたのだが、続くユウイチが四球で出ると、4番バレンティンが2試合連続となる逆転2ランホームランを放ち、試合をひっくり返す。
追加点を奪って館山にもう少し楽をさせてあげたかったのだが、その後はチャンスで一本が出ず、1点差のまま試合は終盤に突入する。館山はランナーを出すものの欲しい場面で三振を奪う投球を見せる。継投のタイミングに注目していたのだが、ベンチの判断は、館山の続投だった。9回表の攻撃で代打を出さず、館山に託した。石川への采配と館山への采配は両者の信頼度の違いを示しているようだ。ここにきてようやくヤクルトの今シーズンのエースが決まった。
結局館山は、9回146球を投げ切り、被安打６与四死球３ながら13奪三振の1失点とエースのピッチングを見せてくれた。これで11勝目。決して調子が良さそうではなかったし、広島打線の不調ということもあるのだろうが、この展開でこの球数での完投は素晴らしい。注文をつけるとしたら打撃である。もう少し何とかならないものだろうか？もちろん今日ぐらい投げてくれればOKなのだが…この頃登板が続いている山本哲、バーネットに休養を与えられたことは大きい。但し、今日の146球が館山の身体にどんな影響を及ぼすのか少し気になる。次の登板に注目したい。

打線は、12安打を放ったものの得点はバレンティンのホームランでの2点止まり。しかし今までの攻撃とは少し違っていた。愚直なまでに送りバントをすることはなく、強攻策、エンドランを絡めてきた。特にダブルプレーに終わってしまったのだが、5回に0アウト1塁で田中浩がバスターエンドランを仕掛けた場面は、小川監督の采配に少し余裕が出てきているように感じた。今日仕掛けたことによって明日の広島は、少し守りづらくなるのではないだろうか？田中浩の打席でもバントだけではないと意識付けできたことは意外と大きいのではないだろうか？
そしてバレンティンは、4三振1ホームランとバレンティンらしい成績となった。まあ勝ちにつながるホームランを放ったのだから合格点を与えて良いと思う。以前にも書いたのだが、こんなバレンティンが愛らしく感じて仕方ないファンも多いだろう。私もその一人だ。

今日の勝利でCSには大きく近付いた。明日きっちり勝って、広島の息の根を止めてほしい。赤川の投球に期待したい。館山の投球がチームに勇気を与えそうである。

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