18安打で10得点

ヤクルト10-4阪神

初回の集中打での5得点は素晴らしかったが、全体的にどこか荒いゲームの印象が残った。

ヤクルトの先発は赤川、阪神はスタンリッジ。ヤクルトのスタメンは昨日と同じ。

試合は初回にヤクルトがバレンティン、川端のタイムリー、中村の走者一掃となるタイムリー2ベースなど6安打で一気に5点を奪って見せる。大量リードにも守られ、赤川はスイスイと5回まで無失点ピッチングを続ける。しかし打線は、2回から5回まで全てダブルプレーでチャンスを潰してしまう。ここら辺は大きな課題である。
赤川は結局6回に4本のヒットを集中され2点を失うと、7回には小宮山にホームランを浴びるなどし、6回0/3を3失点で降板となってしまった。5点のリードをもらっていただけに少なくとも7回までは投げ切ってほしかった。
中継ぎ陣は、押本、山本哲が無失点ピッチングを見せてくれた一方で9回を任された増渕は金本に一発を浴び、またしてもベンチの期待に応えることができなかった。期待が大きい投手なだけに非常に残念である。シーズンを通して復調の兆しが見えなかった。

目標を失いかけている阪神相手に初回に5点を奪っただけに赤川にはもう少し踏ん張ってほしかった。それでも今日で8勝目を上げることができた。CSでも重要な場面での先発を任されそうである。もう少し安定感が増してくるとCSでも面白い存在になりそうだ。
押本と山本哲に関しては、本当によく投げてくれている。押本のタフさは、故障者が多いヤクルトの中で貴重な存在である。山本哲は、怪我には十分に気を付けてCSを迎えてほしい。
増渕に関しては、今シーズンは何もできないまま終わってしまいそうである。ボール自体は素晴らしいものを持っていると思うのだが、そのボールをコンスタントに投げることができない。このままでは埋もれてしまう。心配である。

野手陣では、雄平が4安打で打率を3割台に乗せてきた。以前から雄平がレギュラーを奪うためには、打撃でアピールするしかない。と書いてきたのだが、雄平はその期待に見事応えてくれている。1試合4安打も2度目ということで結果が出始めている。打数は少ないものの打率を3割に乗せたことは自信に変えてほしい。今シーズン終了時点でも打率3割越えを目指してほしい。
今日は先発全員安打ということでみんなが結果を残してくれた。1~3番の並びは個人的にはあまり好きではないのだが、ここのところ固定されている。結果も出ているので、このままの布陣で行く可能性も出てきたのかもしれない。特に田中浩は、いつの間にか打率を2割8分台にまで上げてきた。何かをつかんだかのような好調ぶりである。このまま行くとは思えないのだが、少しでも打率を伸ばしてほしい。
その他にもバレンティンが猛打賞、中村がタイムリー2ベースと結果を残してくれた。畠山、相川が戻ってくるとまた打線に変化が表れると思われる。プラスの変化が起きれば良いのだが…

P.S 今日の試合で福地が1000試合出場。宮本が400犠打と節目の記録を達成した。宮本は名球会入りした選手の中で初めての400犠打到達者ということで改めて宮本という選手の万能ぶりが浮き上がってきた。素晴らしい記録である。福地は、3球団を渡り歩いての1000試合出場ということでこちらも価値のある記録だと思う。もちろん福地ほどの身体能力を持った選手ならばもっと早く達成していなければならない記録なのかもしれないが、どの球団でも欠かせない戦力となったところは素晴らしいことだと思う。両ベテランの今後の活躍にも期待したい。

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