世界ボクシング評議会(WBC)名誉王者の西岡利晃(帝拳)は、世界ボクシング機構(WBO)同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)に9回TKOで敗れた。(日刊スポーツ引用)
楽しみにしていた西岡VSドネアの対決は、ドネアの圧勝に終わった。WOWOに加入していないため、ユーチューブでの映像しか見ていないのだが、やはりドネアは強かった。それでも最後の最後まで西岡の強い気持ちは伝わってきた。終盤勝負と考えていたようだが、それまでに完全にドネアにペースを握られてしまったようだ。
リアルタイムで見ていた日本のファンの方は、多分最後の最後まで奇跡の逆転勝ちを願いながら見ていたのではないだろうか?そんな願いに応えるように西岡は勝負を賭けたが、ドネアに冷静にあしらわれてしまった。残念ながら実力差があったと言うしかないだろう。
それでも西岡が日本ボクシング界にもたらした功績は非常に大きい。若いころから天才、スピードキングなどと形容されたボクサーだったが、ウィラポンには4度の挑戦をすべて跳ね返されてしまった。それでも諦めなかった西岡は、4年半後に5度目の世界戦挑戦でタイトルを奪取し、その後の勝ちっぷりはすさまじいものだった。
敵地のメキシコでゴンサレスを左一発で倒した試合。イギリスの人気選手ムンローをほぼ完封した試合。ラファエル・マルケスをラスベガスで下した試合。これらの試合はいずれも「快挙」と呼んでいいような試合だった。
日本のエースは長谷川と言われていた陰で西岡は、価値ある防衛を積み重ね、36歳にして中軽量級世界最強との声もあるノニト・ドネア戦にこぎつけた。1年以上試合から遠ざかってしまっていたが、気力は充実しているように見えた。それでもドネアの壁は高く厚かった。
負けてはしまったもののビッグマッチで結果を残し、ここまで日本ボクシング界に貢献した西岡選手に大きな拍手を送りたい。ボクシングの世界戦は、幼いころからテレビで見るのが楽しみだったが、おそらくこれまでの日本人選手がらみの世界戦で最も大きな試合を観戦することができなかったのは残念だった。
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