小関順二氏と安倍昌彦氏、そして大谷はメジャーへ

この2人は、ドラフト関連の記事を書くにあたって避けて通れない人物だと個人的には思っている。私の中では「プロ野球問題だらけの12球団」の小関順二氏と「野球小僧」「野球太郎」の安倍昌彦氏というイメージが強い。ここ10年ほど楽しく読ませてもらっている。

ここ10年ほどでファンがドラフトを楽しむ環境というものは激変したと思う。私の記憶にある最も古いドラフトの記憶は、89年のドラフトである。野茂を始め超豪華メンバーが指名された年だ。ヤクルトでは1位西村2位古田という社会人即戦力組が指名された年である。私はまだ小学生になったばかりの年であり、ほとんど記憶にはないのだが、野茂と巨人の大森、ダイエーの元木の指名が非常に話題になっていたのを覚えている。
ここからドラフトファンになったのだが、ドラフト前の情報と言ってもドラフト1週間前辺りに新聞で特集されていたリストを見渡すぐらいだった。
アマチュア野球をテレビで見ると言っても地元の高校野球の大会と甲子園大会、六大学と大学選手権の決勝、都市対抗野球と社会人選手権の決勝ぐらいだった。サンプル数が少なすぎてプロ野球と結びつけて見ることはほとんどなかったと思う。
自分が高校を卒業するぐらいまではそんな少ない情報の中でドラフトの結果を翌日の新聞で確認するのが楽しみだった。これはこれで非常にわくわくしたのを覚えている。
大学生になると「問題だらけの12球団」「野球小僧」という本を知った。これでドラフトや若手プロ野球選手の情報を集められるようになった。そしてチーム事情によってどんな補強が必要なのか?ということを考えるようになった気がする。これらの本によってドラフトの楽しみ方が変化したという方も私だけではないのではないだろうか?
もちろんネットの普及というものがドラフトファンの楽しみ方を最も大きく変化させたと思うのだが、小関氏、安倍氏の存在もネットと同じくらいの影響力があったのではないだろうか?
最初は、小関氏のあくまでもプロで活躍できそうな選手をドライに評価する姿勢が好きだったのだが、安倍氏の流しのブルペンキャッチャーなど人間味あふれる企画、文章にもいつの間にか好感が持てるようになっていた。

以前は、「野球小僧」の「ドラフト座談会」などで両者の意見がぶつかる企画があったのだが、最近は見られなくなってしまった。両者の意見の違いなどが分かり面白かったのでまた是非そんな企画も行ってほしい。野球を見るプロの小関氏と野球経験豊富な安倍氏の考え方は違って当たり前だ。

インターネットの普及とともに様々な雑誌が休刊に追いやられたと思うのだが、ドラフト関連の雑誌については、以前よりも増えてきたような気がする。(それでもここ数年でまた減ってきてしまったかな?)大物選手だけでなく将来性の高い選手、一芸自慢の選手などの情報を集められるドラフト本を私は今でも重宝している。その中心にいると思われる小関氏と安倍氏のドラフト採点、評価などを今年も楽しみにしたい。

そしてそんな記事を書いている間に大谷選手(花巻東)のメジャー挑戦が表明された。さて日本の球団はどうするのでしょうか?強行指名に踏み切る球団はあるのでしょうか?是非日本で見てみたい選手だっただけに残念なのだが、メジャー入りを表明した以上日本野球界も若者の夢をバックアップするような形をとってほしい。
巨人が2位で指名…なんてことは流石にないですよね…

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コメント

  1. パイン より:

    89年ドラフトは、野茂を筆頭に超豪華即戦力投手陣。
    野手では元木、大森という高校、大学のスーパースターの巨人逆指名というのが話題でしたね。

    ダイエーの元木強行指名で、野茂の外れ1位に西村が残っていて、折り返しの2位で古田指名。
    これが、その後のヤクルトの運命を決めたドラフトでしたね。

    ついでに言えば、翌90年の岡林、小坂、高津の上位指名で「強くなる」と確信したものです。

    西村は、粗削りで若さが目立つような印象でしたが、安定感のある投手になりました。
    当時、有力なアマチュア投手の球をほとんど受けた古田は、西村を「最も成長した」と評価してましたね。

    そんなわけで、プロ入り前の評判はあまり当てにしていないのですが、名前の上がった石山は、
    ヤマハでも西村2世とは、ちょっと云えない感じですね。

    大谷抜きで、藤浪獲得は更に厳しくなりますね。どうなりますか。
    東浜は本当に無くなったんですかね?

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    89年ドラフトは凄い面子ですよね。社会人野球に勢いがあった時代ですからね。金属バット時代で物凄い乱打戦が数多くある中で活躍した投手は即戦力の選手ばかりでしたね。当時の西村が粗削りで若さが目立っていたとは知りませんでした。元々安定感のあるタイプかと思っていました。ヤクルトとしても大成功のドラフトですよね。特に古田のプロ入り後の大活躍ぶりを予想できた人ってあまりいなかったんじゃないでしょうか?

    翌90年の大卒ルーキー3人は、確かオープン戦で3イニングずつを投げて完封した試合があったとうっすら記憶しています。小坂投手が伸び悩んだのは残念ですが、明確な意図を持った指名でしたね。

    外れ1位に石山の名前が出てきましたね。ここまであまり名前は出てきませんでしたが、大学時代からちょこっと注目されていた選手ですよね?名門ヤマハで主力として投げているということで個人的には期待したいと思います。

    ここまでの報道を見ると東浜はないのではないでしょうか?

  3. は? より:

    ゴミハムが指名しやがったwww

  4. FIYS より:

    > は?さんへ

    賛否ありますね。

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