セリーグブレイク選手予想答え合わせ

さて今日は、昨年12月に予想したセリーグのブレイク選手予想の答え合わせをしてみたいと思う。各球団ルーキー以外の投手と野手を独断と偏見で挙げさせてもらった。

中日ドラゴンズ
投手　伊藤　準規　昨シーズン成績　9試合2勝4敗0S　42回2／3　防御率3.59
　　　　　　　　　今シーズン成績　　　2試合1勝0敗0S　　9回2／3　防御率0.93
・試合数イニング数ともに昨シーズンを下回ってしまった。それでもシーズン終盤には1軍登録され、CSでも貴重な戦力となっていた。この投手の課題は、怪我をしない身体作りだろう。投手としての総合力は充分1軍で通用するレベルである。似たタイプに見えた中日の先輩中里投手の二の舞だけは踏まないようにしてもらいたい。来季こそシーズン通しての活躍に期待したい。

野手　福田　永将　昨シーズン成績　12試合17－4　打点2　ホームラン2　打率.235
　　　　　　　　　　　　今シーズン成績　49試合51－9　打点2　ホームラン1　打率.176
・試合数打数は増えたが、イマイチの成績に終わってしまった。代打での出場が多く難しい部分もあると思うのだが、もっと数字を残せる選手だと思う。捕手としてレギュラー獲りに挑んで欲しい。

東京ヤクルトスワローズ
投手　山本　哲哉　昨シーズン成績　9試合0勝1敗0S　8回2／3　防御率4.15
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　50試合2勝2敗0S　44回2／3　防御率1.21
・開幕1軍こそ逃したものの3年目にしてブレイクを果たした。リードされている試合での起用から信頼を勝ち取り、最終的には僅差でリードしている終盤を任されるようになった。CSではまだまだ信頼されていない起用法となっただけに来季は大切なシーズンとなりそうだ。

投手　平井　諒　昨シーズン成績　1軍登板なし
　　　　　　　　　　今シーズン成績　22試合2勝2敗1S　19回　防御率5.68
・高卒3年目にして初登板初勝利初セーブを挙げた。ストレートの威力は抜群である。今シーズンはリリーフでの起用となったが、今後はどうなっていくのだろうか？個人的には、このままリリーフで起用したほうが平井の良さが出るのではないかと考える。将来のクローザー候補に名前が挙がってきてほしい。

野手　上田　剛史　昨シーズン成績　12試合30－8　打点0　ホームラン0　打率.267
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　50試合148－38　打点12　ホームラン0　打率.257　
・キャンプ、オープン戦の活躍でレギュラーを獲得し、そのままレギュラー定着と思われた矢先に怪我をしてしまった。この怪我の回復に時間が掛かってしまい、私が期待していたような大ブレイクとはいかなかった。盗塁も8個と上田にとっては不本意な数字が並んでしまった。来季こそ大活躍を期待したい。これからのヤクルトを引っ張っていかなければならない選手である。

野手　山田　哲人　昨シーズン成績　1軍出場なし
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　26試合44－11　打点1　ホームラン1　打率.250
・昨シーズンのCSではいきなりの先発起用にも臆することなくプレーしてくれた山田だったが、今シーズンは、オープン戦の時点で守備で大きな課題が見つかってしまった。1軍での出場も果たし内海からホームランを放つなど飛躍のシーズンになったが、巨人の坂本を目指すのであればまだまだである。チーム事情を考えると守備が安定しない限りは来シーズンのレギュラー獲得は難しいだろう。それでも若手らしいハツラツとしたプレーに期待したい。

読売ジャイアンツ
投手　宮國　椋丞　昨シーズン成績　1軍登板なし
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　17試合6勝2敗0S　97回　防御率1.86
・怪我での戦線離脱もあったものの高卒2年目としては文句のつけようがない成績を残して見せた。日本シリーズでの好投も記憶に新しい。ストレートのキレ、変化球のキレともに素晴らしい。試合を作る能力にも長けており、このままセリーグを代表する投手へと成長しそうである。

野手　大田　泰示　昨シーズン成績　12試合26－4　打点3　ホームラン0　打率.154
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　21試合63－16　打点7　ホームラン2　打率.254
・4年目にしてようやく頭角を表してきた。ヤクルト戦での特大のホームランも強く印象に残っている。飛距離が出てスピードもある日本にはあまりいないタイプの選手である。外野の守備もサードよりは合っているように感じる。来シーズンはレギュラー奪取が期待できそうである。左右の違いはあるものの近いうちに日本ハムの糸井のような打撃成績を残すようになるのではないだろうか？

広島東洋カープ
投手　岩見　優輝　昨シーズン成績　8試合1勝0敗0S　12回１／3　防御率5.11
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　1軍登板なし
・高校時代から好きなタイプの投手であり、1年目から即戦力として期待できると見ていただけに今シーズン1軍で登板できなかったのは寂しい限りである。大学経由の社会人出身の投手が2年目に登板できないということはかなり厳しい状況を示していると思う。来年の巻き返しはあるのだろうか？現在の投球フォームは分からないのだが、個人的には高校時代のように腕を下げた投球フォームが好きである。

野手　安部　友裕　昨シーズン成績　8試合20－3　打点0　ホームラン0　打率.150
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　53試合119－30　打点2　ホームラン1　打率.252
・プロ入り5年目にしてようやく光が差し込んだ印象だ。後半戦は、スタメンとして出場することも多く、レギュラーに後一歩のところまで来ている。野村監督が好きそうなタイプの選手なので来シーズンは一気にブレークするチャンスがありそうである。そのためにもキャンプ、オープン戦が大事になってくる。個人的にはもう少し長打が期待できるバッターだと思っていたのでそこが少し物足りなく感じた。

阪神タイガース
投手　清原　大貴　昨シーズン成績　1試合0勝1敗0S　5回　防御率1.80
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　1軍登板なし
・これは予想外の結果である。阪神ファンに清原の今の状態を聞いてみたい。高校時代に甲子園で見た清原は素晴らしい投球をしていた。昨シーズンの最終盤に登板した時もしっかり結果を残した。それだけに今シーズンのこの成績は残念である。コントロールが良く、広島の野村のような投手になれるのでは？と個人的には思っている。しかし岩本や秋山、ルーキーの藤浪などライバルが多く、来シーズンダメなら一気に戦力外候補になってしまいそうである。来季の巻き返しに期待したい。

野手　上本　博紀　昨シーズン成績　67試合108－27　打点13　ホームラン3　打率.250
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　62試合197－50　打点7　ホームラン1　打率.254
・怪我で出遅れたものの後半戦はセカンドのレギュラーを獲得した。盗塁も13個を記録し、トップバッターも板に付いてきた。今後阪神の顔になれる可能性がある選手だと感じている。しかしである、ここに来て日本球界に復帰する西岡剛の獲得が発表された。阪神ファンはこの獲得をどう感じているのだろう？私は、阪神フロントの考えがよく分からないし、西岡も入るチームを間違えたと思う。西岡ももちろん素晴らしいプレーヤーだが、上本も野球の天才である。そんな選手が開花しようとしているときに…和田監督はどんな起用を考えているのだろう？

DeNAベイスターズ
投手　国吉　佑樹　昨シーズン成績　8試合1勝4敗0S　47回　防御率2.30
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　19試合4勝12敗0S　112回2／3　防御率3.67
・今シーズンセリーグの若手投手では№1の素材では？と考えていたのだが前半戦は苦しんだ。それでも後半戦はプロ入り初完封勝利を飾るなどスケールの大きさを見せつけてくれた。中日の伊藤、巨人の宮國との出世争いが楽しみである。

野手　筒香　嘉智　昨シーズン成績　40試合145－35　打点22　ホームラン8　打率.241
　　　　　　　　　　　今シーズン成績　108試合386－84　打点45　ホームラン10　打率.218
・ほぼレギュラーを手中に納めたもののまだまだこんなものではない。確実性が低すぎる。それでも頭が使えるタイプの選手だと思うのでチームの主力になるまでそう時間はかからないのではないだろうか？確実性が増せば来シーズンは一気にホームラン王争いに名乗りを挙げてもらいたい。

この記事を見てみた皆さんはどう感じたでしょうか？個人的には去年の12月に予想した割には良い人選をしているかなと思います（笑）
今シーズン大ブレイクというわけにはいかなかったものの、投手では、伊藤、宮國、国吉はセリーグを引っ張っていける逸材だと思うし、野手では、福田以外はスター候補に名を連ねそうな勢いである。
ヤクルトでは、山本哲がしっかり戦力になってくれたことが大きな収穫だった。上田、山田の来期にも注目していきたい。
皆さんは今シーズン最もブレイクした選手は？と聞かれたら誰を思い浮かべるでしょうか？私は広島の堂林選手です。今シーズンは1軍初出場を果たすと144試合に出場し、打率.242　ホームラン14本と想像を遥かに上回る成績を残してきた。野村監督が我慢して使ったことも大きかったが、素晴らしい活躍ぶりだった。
来シーズンはどんな選手が飛び出すのか楽しみである。また予想の記事も書きたいと思います。