全豪オープンテニス第2日は15日、オーストラリアのメルボルンパークで行われ、女子シングルス1回戦で、世界ランキング100位のクルム伊達公子(42=エステティックTBC)が、同12位のナディア・ペトロワ(ロシア)に6―2、6―0でストレート勝ち。1968年のオープン化以降の全豪女子で、最年長勝利を挙げた。
第12シードと格上の30歳を圧倒し、1985年に40歳で白星を挙げたバージニア・ウェード(英国)の記録を超える快挙を達成。クルム伊達は、勝因に「ミスのないテニス」を挙げ、「グランドスラムの厳しさを感じていたので大きな1勝」と喜んだ。
2回戦進出は96年以来17年ぶりとなったが、「少しでもコートに長く立っていられるように調整したい」とさらに上を見据えた。(スポニチアネックス引用)
これは快挙と言って良いのではないだろうか?伊達公子という選手は、私がまだ小学生や中学生だった頃に四大大会で上位に食い込む常連の選手だった。伊達公子が登場する前にも引退した後にも伊達公子を超える日本人選手は現れなかった。
そんな伊達が復帰したのは、2008年のことだった。12年ぶりの復活ということで話題になったのだが、どれほどまでのプレーができるのか懐疑的な人がほとんどだったのではないだろうか?私もそう多くのことは望んでなかった。
当時の日本人トッププレーヤーの杉山愛もこの伊達の復活についてあまり良い印象を抱いていないという報道もあったと記憶している。
しかしである。伊達はいきなり結果を出す。復帰して間もなく日本人のトッププレーヤーを次々に破ったのである。そればかりではない。四大大会の出場権を得るとどの大会でもそれなりに見せ場を作ってくれたのである。時にはシード選手を破る大金星を挙げて見せた。これには本当に驚いた。
いくら伊達が過去に世界のトップクラスの選手だったとはいえ、それから10年以上の月日が流れているのである。女子テニス界も大きく変化し、パワーテニス全盛の時代へと移り変わってしまっていた。そんな中で伊達が活躍することなど考えられなかったのだが…そのパワーテニスの象徴のような選手、サフィナ、シャラポワらを破り、敗れはしたもののヴィーナス・ウイリアムスとのウィンブルドンでの死闘は語り草となっている。このように時を超えて伊達は世界のテニス界に戻ってきたのである。
しかし最近は、精彩を欠くゲームも目立ち、体力的に厳しいのでは?と感じていた。それでも今回の全豪オープンでのこの快挙である。まだ映像を見ていないのでこれからのニュースで確認したいと思う。
体力的な問題もあり、先を見据えた戦いというのは難しいと思うのだが、トップクラスの選手が序盤戦で当たりたくない選手の一人がこの伊達であることに間違いはないだろう。
次の試合も注目してみたい。
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