強いて言うならヒーローは木谷か？

ヤクルト１１－９広島

乱打戦を制したと言えば聞こえは良いが、序盤の大量リードを考えればひどい試合となってしまった。先発の中澤は厳しいですね。１軍レベルの実力に到達していないと考えて良さそうだ。プロの世界にしがみつくためにもサイドスロー転向など思い切ったことをしないと生き残れないような状況なのではないだろうか？正統派先発サウスポーとしては明らかな実力不足である。
打線は活発で１１得点を奪ったが、あえて今日の試合のヒーローにはプロ入り初勝利を上げた木谷を挙げたい。乱打戦となったゲームで６回７回を三者凡退で仕留め、試合を落ち着かせた投球は見事だった。

今日は、あまり試合内容を語っても仕方ないので、気になった部分を書いていきたいと思う。

まずは先ほども少し触れたのだが、先発の中澤について。初回に自分のミスも絡んで２点を与えてしまう。先発としてやってはいけない立ち上がりだった。逆転してもらった後の２回、リードを広げてもらった後の３回は０点に抑えるものの、四球、ヒットでランナーを出す不安定な投球が続き、４回に石原にソロホームラン、菊池に２ランを浴びて、結局３回０/３を投げて被安打６与四球４の５失点という結果に終わってしまった。大量リードをもらってもこの投球では話にならない。冒頭にも書いた通り、今のままのピッチングスタイルでは中澤に先はないと個人的には思っている。ドラフト１位のプライドなんて捨てて思い切った方向転換を図ったほうが良いのではないだろうか？２軍でしっかり自分の投球を見つめ直してほしい。

２番手阿部は中澤の後を受け、４回はきっちり三人で終わらせたのだが、５回に広島打線に掴まってしまった。ヒット３本とワイルドピッチ、四球と散々な投球になってしまった。信頼を得られそうで得られない状態が続いている。残念だった。

３番手江村も投球内容は誉められたものではなかったが、ピンチで犠牲フライの１点で抑えたので今日の所は良しとしておこう。それにしても丸の打球は思った以上に伸びて驚いた。ミレッジの好プレーに救われた。

４番手木谷は素晴らしかった。試合展開を考えても今日の投球に関しては最大限の評価をしても良いと思う。中日戦での危険球退場などここの所少し調子を落としているように感じたが、ストレートの威力さえ戻ればそれなりに抑えられることを今日の試合で示してくれた。木谷に関しては１試合１試合が勝負である。結果を出し続ければ勝ちゲームの７回を任せられる投手になりそうである。プロ初勝利おめでとう！

８回９回はいつも通り、石山ー山本哲で繋いだが、山本哲はまたしても堂林に２ランホームランを浴びてしまった。４点差だっただけに大事には至らなかったが、クローザーにしては被本塁打が多いのは気になる。

投手陣の乱調に対して、打線は良く繋がった。今日のゲームを見てみるとやはり打線は復調傾向にありそうだ。先日のゲームではチャンスで１本が出なかったが…（やはり巨人はセリーグの中では実力が抜けていますね。）

畠山の３ランは畠山らしい豪快な一発だったし、怪我が心配されたバレンティンにも強烈なタイムリーヒットと第２９号ホームランが飛び出した。上田は猛打賞、川端にもタイムリー３ベースが飛び出すなどチーム全体で１４安打を記録した。
明日明後日は大竹、前田健の先発が予想され簡単には打てなさそうだが、開幕当初に心配していた打線の弱さは解消されつつあると思う。相手チームが嫌がるオーダーが完成間近であると考えても良いのではないだろうか？山田、上田の１，２番コンビと川端の復帰により一気に期待感のあるオーダーが組めるようになった。対大竹、対前田健で打線が機能するかどうか注目したい。

今日はとにかく勝てたので良かった。これでとりあえず最下位を脱出できた。じわじわと借金を減らしていきたい。


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