見事な速攻！！

ヤクルト１２－２中日

初回の見事な速攻でゲームを決めてしまった。素晴らしい攻めだった。

それでは今日は、珍しく野手陣の方から触れていきたい。初回の攻撃は鮮やかだった。
１番の比屋根がヒットで出ると、２番の上田がフェンス直撃のタイムリー３ベースヒットでいきなり先制点を奪う。３番川端もタイムリーヒットを放つと、４番バレンティンもサードを強襲するヒットで繋ぐ。５番畠山は左中間フェンスを直撃するタイムリー２ベースを放つと、６番森岡、７番山田にもタイムリーが飛び出し、中日先発の西川から２２球の間に５点を奪うことに成功した。７連打の全てがクリーンヒットであり、ケチのつけようがない初回の攻撃だった。

打線はその後も攻撃の手を緩めず、２回には川端に完璧なあたりの２ランホームランが飛び出すと、４回には比屋根、川端、畠山の３本の２ベースで２点を追加する。６回にはバレンティンと森岡のタイムリー２ベースで更に２点を追加すると、最後は８回にバレンティンがスタンド上段に飛び込む第４１号ホームランを放ち、試合を締めくくった。
合計１８安打で１２得点という素晴らしい攻撃を見せてくれた。比屋根、畠山が３安打で猛打賞。川端、バレンティンが４安打と大当たりだった。
相手先発の西川のボールは明らかに走っていなかったと思うのだが、それにしても初回の攻撃は見事だった。ポイントとなったのは２番上田の打席ではないだろうか？先頭の俊足比屋根が出塁し、初球２球目とバントの構えをしていたのだが、この時点でおそらくバントのサインは出ていなかったのではないだろうか？カウント１－１となり、中日バッテリーが比屋根の足を警戒する中、上田は高めのストレートを狙い澄ましたように引っ叩いた。ボール気味にも見える球だったが、狙い球を絞ってきっちり捉えた上田は素晴らしかった。この上田の場面で送りバントを選択していた場合、ここまで打線が繋がることもなかったような気がする。
そして最近明らかに調子を落としていた川端に第１打席で見事なタイムリーが飛び出したのも大きかった。その後２回のホームランも完璧な打球だった。今日の４安打で調子を取り戻してもらいたい。解説の若松氏も言っていたが、川端にはやはり３番が似合うような気がする。
バレンティンも今日は、他のバッターが仕事をしたおかげで初回から中日バッテリーが勝負を避けられない状況となった。その中で４安打１ホームラン２打点と言う結果を残したのは流石である。
比屋根も１軍に昇格してから良い仕事をしてくれている。１，２番の組み合わせは、色々考えられて逆に悩ましい。個人的には、しっかり打順を固定して役割をはっきりとさせた方が良いのではないか？と考えているが、今の所（ミレッジ不在後）１、２番については、小川監督が上手く起用していると言って良いのではないだろうか。
畠山に関しては、プレッシャーの掛かる場面でどれだけ打てるかが大事なので、明日以降のゲームに注目してみたい。

そして投手陣では先発の八木が大量援護にも恵まれ、８回で１２９球を投げ、被安打８与四球１の２失点と言うピッチングで４勝目を上げた。
今日のゲームはテレビで見れたのだが、おそらく八木の調子は絶好調に近かったのではないだろうか？特にストレートの威力は素晴らしかった。球速もMAXで１４７キロが計時されていた。ストレートの平均は、１４０キロは楽に超えており、中日打線が差し込まれたり振り遅れたりする場面が目立った。以前も書いたと思うのだが、村中が出て来た頃の姿に重なるものがある。安定感と言った意味では八木の方が上だとは思うのだが、それでも課題も残るゲームだった。味方打線が大量援護した中で絶好調の八木だったら完投してほしかった。４回５回６回の投球は無駄が多くもったいなかった。ランナーが出ると急にバタバタし始めるのが、八木の悪い部分での特徴である。今日は大量点に守られていたから良かったのだが、僅差の試合では１イニングでの大量失点は即負けに繋がってしまう。今日は何とか４回と５回の１失点だけで防ぐことが出来たが、一歩間違えば大量失点につながる危険性がある投球だった。しかしここら辺のランナーが出た中で落ち着いた投球が出来るようになれば、左のエースになれる素材であることは間違いないだろう。それほどまでにほれぼれするようなボールを投げ込んでいた。これからもどんどん勝ち星を増やしていってほしい。
２番手で登板した押本は、やはり球威がイマイチであり、１イニングを無失点で凌いだものの満塁のピンチを招いてしまった。まだまだ僅差の勝ちゲームに使うには不安がありそうだ。

今日は、見事な速攻と八木の潜在能力の高さを見ることが出来て有意義なテレビ観戦となった。明日も勝って３連勝と行きたい。


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