バレンティン４９号、５０号も乱打戦に敗れる

ヤクルト８－１０中日

バレンティンが物凄いペースでホームランを量産しているのだが、勝利に結びつかない。今日は先発の古野の大乱調が響き、最後まで勝ち越すことが出来なかった。いよいよバレンティンのホームラン記録しか注目されない状況になってきてしまった。私はCSに関しても諦めモードになってきているのだが、選手は最後まで貪欲に勝利を掴むために戦ってほしい。

８月に１軍に昇格してから先発の役割を果たしてきた古野だが、今日は大乱調だった。２回を投げ被安打５与四死球５の８失点とどうすることもできないような内容だった。
元来コントロールの悪い投手ではないと思うのだが、今日は自分が思った所にコントロールすることができなかったようだ。四球で出したランナーをしっかりと返される悪循環でピッチングになっていなかった。
この手のタイプの投手がこれだけコントロールに苦しんではプロの世界では通用しない。古野に関しては、調子が悪くてもそれなりに試合を作れるというコンスタントさが求められていると思う。ここ３試合の先発ゲームではしっかりと役割を果たし、首脳陣からの信頼も勝ち取りかけていただけに今日の投球は残念だった。
それでもこれですぐに２軍落ちということはないと思う。古野にとって大事なのは次回の登板である。今日のゲームをしっかり反省し、同じ投球を繰り返さないようにしてもらいたい。

打線に関しては、バレンティン頼みが続いている。それにしても８月は、今日の２本を含めて１６本目のホームランとなった。これはプロ野球タイ記録ということで物凄いペースでホームランを量産している。まあこのペースで５５本まで突っ走ることはないと思うのだが、何試合かホームランが出なかった時にバレンティンがどんな対応ができるかに全てが掛かっているような気がする。正直CS争いから脱落してきた中でチームバッティングが求められることもないのでシーズンホームラン記録の更新の可能性もあるのかもしれない。それでもこれだけホームランを打っている打者がいながら勝利に結びつかないチーム状況を見ると何とも切ない気持ちになる。もうバレンティンがどれだけホームランを打ったとしてもチームに勢いを与えることは出来ないのかもしれない。

それでも３点ビハインドで迎えた１回裏の攻撃は振り返っておきたい。１アウトから上田がヒットで出塁すると川端が四球で続く。ここでバッターは４番バレンティンを迎える。一発が出れば同点と言う場面で中日バッテリーは慎重に攻め、結局四球を与えてしまう。最近のバレンティンの打席で良くあるパターンである。１アウト満塁となって今日５番に入ったユウイチを迎えるのだが、ここでユウイチが２点タイムリーを放ち、点差を１点に縮めると森岡にもタイムリーが出て一気に同点に追いつく。その後のチャンスは活かせなかったのだが、バレンティンが四球を選んで広げたチャンスで５番、６番にタイムリーが飛び出す攻撃はある意味理想的な形である。バレンティンが打てなくてもビッグイニングに繋げる可能性を示した初回の攻撃だった。今日の初回のような攻撃が出来ればここまで負けが込むこともなかっただろう。しかし現状ではバレンティンの後の打者に大きな期待はできない。今日はユウイチ、森岡にタイムリーが生まれたが、バレンティンとまともに勝負して同点に追いつかれるくらいなら無理やり勝負せずに次の打者と勝負するというのは相手チームからしてみれば至極当然の選択と言える。ここで打てる打者がいれば…とすぐに考えてしまうのだが、「タラレバ」は禁止ですよね。

P.S　仕事などが忙しく、宮本引退についての記事が書けていません。時間、機会があればきちんと書きたいと思っています。またコメント返しも遅くなってしまいそうです。申し訳ありません。

※申し訳ありません。記事の中で初回に森岡がタイムリーヒットを放った。と書いてありますが、記録はセカンドのエラーですね。訂正します。


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