ヤクルト7-11中日
八木が大炎上してしまい試合にならなかった。CSは遥か彼方に遠のいてしまった。試合の見方を変える時期が来たようだ。CSという制度がありながら残り30試合以上ある時点でこのような記事を書かなければならないことはとても残念である。
具体的にこれからシーズン終了までの試合の見方としていくつか項目を挙げてみたい。
①バレンティンのシーズン最多ホームランの記録更新なるか?三冠王獲得成るか?
②小川の最多勝、新人王のダブルタイトル獲得なるか?
③来年度以降に向けての小川采配。
④若手の台頭
こんなところだろうか?
今日はバレンティンから触れてみたい。今日のバレンティンは4打数2安打1ホームラン2打点という結果が残った。これでホームランの数は51本となった。また月間17本のホームランは、月間ホームラン新記録となった。
物凄いペースで打ちまくっている。相手バッテリーがまともにストライクを投げてこない状況の中でよくこれだけのバッティングができていると思う。ここまで来ると簡単に記録更新できそうな雰囲気も漂ってきているのだが、去年までのバレンティンを知っているヤクルトファンからするとまだまだ信用できない部分も大きいのではないだろうか?今シーズンもある意味バレンティンらしいやる気を失くした打撃や守備、イライラした態度を出してしまう場面も見られるのだが、それでも打率.339、ホームラン51本、打点108というとんでもない数字を叩き出している。正直打率.339という印象はあまりないのだが、昨シーズンに比べて打席でボールを選べるようになってきているのだと思う。また捉えられるボールを確実に捉える技術、集中力は明らかに成長しているように感じる。
とにかく勝利に結びつかないことが何とも寂しいのだが、それでもここまで来たらバレンティン優先でチームを追っかけるのも「あり」なのかもしれない。但しチームとしてはバレンティンだけでなくあくまでチームの勝利を目指した中で戦ってほしい。(ちょっと厳しい要求ですかね。)
そして今日は、若手にも触れていきたい。まずは先発の八木である。ここ3試合連続で勝ち投手となり、5勝8敗まで成績を盛り返していたのだが、今日は信じられないくらい打たれてしまった。中日打線にここまでぼこぼこにされてしまうとは思えなかった。
5回で100球を投げ、被安打14(被本塁打4)与四死球1の10失点。見事までの打たれっぷりである。初回は三者凡退に抑え、無難に立ち上がったと思ったのだが、2回に先頭の和田にヒットを許すとあれよあれよと言う間に6連打で3点を失ってしまう。藤井の打席ではまずい守備もあり(記録はセンターゴロ)4点目を失ってしまう。3回には和田にソロホームランを浴びると、5回には和田、平田に連打を許す。ここからクラーク、高橋周、小田に3者連続ホームランを浴びてしまい、この回も5連打で5点を失ってしまう。「打たれだすと止まらない」八木の悪い部分が出てしまった。あまり空振りを奪えなかったことを考えるとおそらく調子は良くなかったと思う。それにしても今日は打たれ過ぎである。身体の状態、心の状態は大丈夫だろうか?ここまでローテを守ってきたのだから最後まで守り切って欲しい。昨日の古野(本日付けで登録抹消)の記事でも書いたのだが、次回の登板が大事である。
野手陣ではタイトルにもしたルーキー谷内が7番ショートで1軍初出場を果たした。守備でお見合いをしてしまうような場面も見られたが、バッティングでは初打席初ヒット初打点を挙げるなど5打数2安打1打点と結果を残した。この谷内、プロの中では身体能力的に高い部類には入らず、打撃も守備も走塁も飛びぬけている部分はないと思われる。
それでもプロに入る時点でその人間性は高く評価されており、私の中でも「2012ヤクルトドラフト指名選手」の記事の中で書いている通り、宮本の後を継げるタイプの選手になってほしいと考えている。
ヤクルトのショートは、川端、川島、森岡、山田などの名前がまずは挙がって来ると思うのだが、川端、山田はすでにショートとして考えられていないような状況にある。川島、森岡と比べると谷内が勝っている部分を探すのは難しそうなのだが、それでも出来ることを確実にこなせるようになればレギュラー奪取も夢ではないと思う。宮本にしても最初は「自衛隊」と揶揄されたように守備だけの選手からプロ野球人生をスタートしている。そこから守備以外の部分も力を付け、「超一流の脇役」と呼ばれる存在にまで上り詰めた。谷内に関しては、宮本程の守備能力は備えていないものの、一度レギュラーを獲得すれば、(チームの中で自分のポジションを確保すれば)チームの顔のような存在に成り得る選手だと思う。今のヤクルト内野陣が備えていないリーダー的要素を持った貴重な存在である。田中浩、畠山はタイプ的にリーダータイプではなく、宮本引退後チームがブレブレになってしまわないか心配している。そこにハマってきそうな存在はこの谷内ではないだろうか?チャンスは巡ってきそうである。
今日はここまで。若手の台頭と来シーズン以降を睨んだ中での小川監督の采配に注目したい。
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