ヤクルトファンの皆さん…疲れますよね…

ヤクルト7-6阪神

昨日の5時間越えのゲームに続いて今日も終盤追い上げられ、長いゲームとなってしまった。最後は何とか逃げ切り、小川に勝ち星を付けることが出来たもののミスが目立ち、ファンからするとストレスが溜まるゲームとなった。私はヤクルト戦を毎試合視聴できる環境になく時々しか見れないのだが、毎試合追っかけているヤクルトファンの方達は今シーズンは疲れたり、ストレスが溜まったりするゲームが多いのではないでしょうか?ファンからすると今日は小川に白星が付いて良かったのですが、選手や首脳陣には手放しで喜んでもらっては困るゲームとなりましたね。
そしてヤクルトが勝利したことによって巨人の2年連続35回目の優勝が決まった。巨人ファンの皆様おめでとうございます。

今日も長い試合だったし、手放しで誉められる選手も少ない試合だったと思うのだが、小川&石山のルーキーコンビは本当に良く投げてくれている。

先発の小川の調子は、可もなく不可もなくと言った所だったと思う。しかしそれでもそれなりにゲームを作ってしまうのが素晴らしい。今日は、6回2/3で112球を投げ、被安打8与四死球3の5失点。数字だけ見ると良くないのだが、来シーズン以降は相手チームにも研究されて今日のようなゲームが増えると思う。そんな中で球数が100球を超えた7回のマウンドにも小川を送らなければならなかったチーム事情を何とかしなければならない。
今日は初回からランナーを許した中での投球となり、初回はゲッツーを取ったと思った打球を山田が弾いたり、7回には日高の右中間の打球を上田と飯原が微妙に見合ってしまったりと味方守備にも足を引っ張られたのだが、それでも大崩れはしなかった。
同点に追いつかれてしまった6回もマートンには厳しいコースを上手く打たれてしまったし、鳥谷への四球も際どいコースだっただけに小川を強く責める気にはなれない。それよりも福留に同点タイムリーを浴びた後、なおも0アウト2塁の場面から新井良を三振、柴田を詰まったセカンドライナーゲッツーに仕留めて勝ち越しを許さなかったことを評価したい。(この場面は山田のダイビングキャッチも見事だった。)ここら辺が小川が勝てる要因なのだろう。
それでも先程書いたように、最近は相手チームにも研究されており、一つのアウトを取るにも苦労する場面が目立つように感じる。追い込んでからも粘られてしまったり、ランナーに完全にフォームを盗まれてしまう場面もあった。来シーズン以降のことを考えればまだまだ投球の精度を上げていく必要がありそうだ。

そしてこの試合もう一人取り上げたいのが、同じくルーキーの石山である。今日の投球はクローザーの名にふさわしい素晴らしい投球だったと思う。サインミスや逆球はあったものの大歓声の甲子園で流れは完全に阪神に傾いており、打順も2番からの好打順だった。この場面で登板し、三人でピシャリと抑えた姿は頼もしく映った。
私は、石山がクローザーに配置された時に今の状態ならバーネットでも山本哲でも石山でもそんなに変わりがないのだからルーキーの石山をあえてクローザーに配置する必要はないと感じていた。しかし石山は、クローザーになって以降もこれまでと何ら変わりのない投球を披露し続けてくれている。まだまだ荒削りであり、安定感はないのだが、それでもここ数試合は厳しい状況でもしっかり抑えてゲームを終わらせてくれることも多くなった。これは本当に素晴らしい。勢いだけで抑えている印象が強い石山だが、良く考えればシーズン終盤のこの時期になっても勢いだけで抑えてしまうということは、凄いことである。もしかすると私達はヤクルトの新守護神誕生の瞬間を目撃しているのだろうか?…と誉めてみたのだが、やはりクローザーに求められるものはコンスタントさである。まずは様々な経験を積むことが大事ですね。それでも今日のピッチングには100点を付けたい。

打線はバレンティンがブレーキの中で昨日、今日とよく7点も獲ることが出来たと思う。野手陣は、今日の試合で手放しで誉められる選手はいなかったのだが、それでも魅力的なプレーも多く見ることが出来た。
初回は上田がヒットで出ると盗塁を決め、川端、ユウイチの四球で2アウト満塁とすると今日6番で起用された飯原が初球を叩いて先制2点タイムリーを放ってみせた。阪神先発の秋山の制球が定まらない中で初球を積極的に振っていったナイスバッティングだった。
3回にも上田、川端の連打でチャンスを作るとバレンティン、ユウイチが打ち取られた後で飯原がタイムリーを放ち追加点を奪うことに成功した。ここに来てようやく飯原が一昨年のシーズンから続いていた長いスランプから脱出したように感じる。それでもその後の打席での淡泊なバッティングと身体能力を活かしきれない守備を見ていると決してレギュラーとして使いやすい選手ではないことも確かである。もったいない選手の代表である。
同点に追いつかれた直後の7回には先頭の山田がセンター前にヒットを放つと好走塁で2塁まで到達する。すると上田の送りバントを久保田が悪送球する間に山田がホームインし、勝ち越しに成功する。1,2番の足でプレッシャーを掛けた攻撃は来シーズン以降に繋がりそうである。
その後バレンティンの四球もあり、1アウト1,2塁とチャンスを広げると阪神ベンチはバッターユウイチの所でサウスポーの加藤を投入する。今までならここでヤクルトベンチもユウイチに代打を送っていたと思うのだが、今日はユウイチで勝負に出る。するとユウイチがベンチの期待に応える3ランホームランを放って、リードを広げる。この采配には拍手である。5番でバッティングを買って起用しているユウイチが好調を維持しているのだからサウスポーが出て来たからと言って簡単に代打を送っては何のためのユウイチ起用なのか分からない。サウスポーに右の代打を送ることで「打てる手は全て打つ」と勘違いしてはならないのである。それにしてもユウイチの素晴らしいバッティングだった。

7回のユウイチのホームランで流石に「勝負あり」と思ったのだが、今日もその後守備のミスもあり苦しんでしまった。それでも8回1点差に追い上げられ、なおも2アウト1塁バッター西岡の場面でエンドランを決められてしまうのだが、3塁を狙った俊足田上をセンター上田の好送球で刺した場面は正真正銘のビッグプレーだった。上田の守備に関しては、まだまだ上手いと言えるような領域には到達していないと思っているのだが、一時影を潜めていた強肩が復活してきているように感じる。今日の8回のプレーは「これぞプロ!」と言える素晴らしいプレーだった。

以前「ヤングスワローズを語ろう」という記事を書いたのだが、今日はその面々がミスもありながらもそれぞれ存在感を示してくれた。そういう意味では楽しめたヤクルトファンも多いのではないだろうか?

「今日のバレンティン」
3打数0安打2四球
昨日は「今日のバレンティン」を書き忘れてしまったのだが明らかに不振に陥っているように感じる。今日はチャンスでストライクに手が出ず、ボール球を振らされてしまう場面が目立った。ホームランのシーズン記録を更新し、もう少し気楽に打席に入れるのでは?と思っていたのだがそうも行かないようだ。三冠王がちらついているということもあるのかもしれないが、バレンティンにとって三冠王は出来過ぎである。おまけのような気持ちで気楽に打席に入ってほしい。

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