ヤクルト1-4巨人
八木には白星が必要と言うことを以前のブログに書いたと思うのだが、はっきりと課題が浮き上がってくる投球内容も来シーズン以降に繋がるのかもしれない。プラスに捉えよう。
今日の八木は、5回を投げ被安打8(被本塁打1)与四死球1の4失点という数字が残った。相手は消化試合の巨人ということを考えれば物足りない数字である。これで今シーズンの勝敗は、5勝12敗となった。何度も同じことを書いているが、八木のボールの質はヤクルトの先発陣の中ではトップクラスである。そして今シーズンは初めて先発ローテーションの座を獲得したのだが、ここまでローテを守り続けている。ボールの質、ローテを守り続けたという2点に関しては八木の長所である。しかし先発投手としての大きな欠点がある。それが1イニングの中で大量失点をしてしまうことだ。これは先発投手としては致命的である。
今シーズンに関しては、ほぼ新人のようなものなので、これでも許せるのだが、来シーズン以降はここまで甘い目で見るわけにはいかない。「潜在能力高い選手」で終わることなく、是非勝てる投手になってもらいたい。
それにしても何故1イニングでの大量失点を繰り返してしまうのだろう。いくつか原因はあると思うのだが、一番の原因は意外と単純で精神面の弱さなのではないだろうか?今シーズン投げるボールに関しては、調子の波は少なかったと思う。それでも1イニングでの大量失点を繰り返してしまった。被本塁打の多さであったり、数字的にも要因は浮かび上がってくると思うのだが、ここまで続くとやはり精神的な部分が大きいと感じる。同い年の小川の精神力はプロでもトップクラスだと思うので比較するのは酷かもしれないが、それでもせっかくチームメイトに見本に出来そうな投手がいるのだから見習ってもらいたい。
今シーズンはあまりにもきっちり抑えなければならない場面、イニングで打ち込まれるシーンが目立ってしまった。それが5勝12敗と言う結果に表れてしまっているのだろう。前半戦は野手陣の援護が少ないと感じるゲームも目立っていたが、勝ちに恵まれない理由は野手陣の援護点の少なさだけが理由ではなさそうだ。今日も被安打8本のうちの6本を4回に浴びてしまい、一挙4点を失ってしまった。1.5軍の巨人相手にこれは頂けない。まだまだ修行中の身ということなのだろう。それにしてももったいない投球が多い今シーズンの八木だった。
野手陣は、巨人の投手陣の前にわずか1点に抑え込まれてしまった。特に6回からの山口、マシソン、澤村、西村のリレーの前には全く点を奪える雰囲気がなく、力負けの印象が残った。見所はバレンティンが初回にタイムリー2ベースを放ち、打点を1つ増やしたことと、開幕戦以来の登場となった松井淳が山口から強烈な打球のヒットを放ったことくらいだろうか?
バレンティンは、これで125打点となり、トップのブランコに並んだかに思われたのだが、ブランコも阪神戦で打点を2つ増やしたため、三冠王に向けては差が一つ広がってしまった。最後まで打点王争いはもつれそうである。
松井淳は、打って結果を残していくしかない選手なのだが、今日の一打はインパクト十分のバッティングだった。来シーズンに向けてライバルは多いのだが、長打力と言う武器を持っている選手は少ないだけにチャンスはあるはずだ。残り少ないシーズンだが、どんなバッティングを見せてくれるのか興味深い選手である。
「今日のバレンティン」
2打数1安打1打点
アキレスけんに痛みがあるということで途中交代となった。走り方などを見ていると万全の調子ではないことは明らかだったので仕方ないと思う。三冠王を獲得してほしい気持ちは強いが、無理はしないでほしい。
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コメント
八木の欠点は球数の多さで、本人もそれを気にしているんでしょうね。
元々、勝負の早い投手なんだと思います。
まだ、本来のピッチングに戻っていないのか、プロ向けの投球が作れていないのか。
気持ちと内容が一致しないで、苦しいのではないですかね。
今年は、ケガなく過ごせたことが一番でしょう。
経験を生かせれば、良くなるでしょう。
赤川ら同期の中で、投球センスナンバーワンの評価は変わっていませんよ。
> パインさんへ
確かに球数の多さは欠点ですかね。プロ向きの投球がまだ出来上がっていないということはあるかもしれませんね。
それでも今シーズンに関しては、ローテを守れたことを大いに評価したいですね。来シーズンは2ケタ勝利を期待したいものです。