谷繁新監督と落合GM。そして相川はどうなる?

中日の次期監督に、谷繁元信捕手(42)が就任することが9日、明らかになった。

本人が現役続行を強く希望していることから選手兼任になる見通しで、同日夕にも正式発表される。また、2011年まで監督を務めた落合博満氏(59)が、新設されるゼネラルマネジャー(GM)に就くことも内定した。
(読売新聞引用)

少し間が空いてしまい、今日からCSもスタートしたのだが、このニュースは結構大きなニュースではないだろうか?谷繁が選手兼任監督となり前監督の落合氏がGMに就任した。今シーズン12年ぶりにBクラスに沈んだ中日は思い切った動きを見せてきた。とは言ってもこれは今現在考えられる最善の手なのではないだろうか?

中日は落合監督退任後、明らかに迷走を始めていた。今までの隙のないベンチワークから一変しておそらく中日ファンならば首を傾げたくなるような采配が続出した2年間だったのではないだろうか?そこに選手の高齢化も重なり、苦しいシーズンを強いられていた。
最下位のチームのファンが言うのはおかしいのだが、今セリーグのチームの中で最も先が見通せないチームになってしまった印象すらあった。
高木監督が退任しても簡単には再浮上できないチームになってしまっているのではないだろうか?と感じていた。そこで中日球団が取った手は落合氏を球団に復帰させることだった。落合氏に関してはこのブログでも称賛する記事をちょくちょく書いている。好き嫌いははっきり分かれる人物だとは思うのだが、野球を見る目、選手を見る目は超一流である。今回は監督ではなくGMでの復帰ということでどのようにチームを立て直すのか注目が集まるだろう。
そして監督には谷繁が選手兼任で就くこととなった。大ベテランのキャッチャーであり、いわゆる「野球脳」「野球偏差値」に優れた選手である。いつかは監督候補に名を連ねる人物であることは間違いなかったのだが、まさかまさかの選手兼任監督という形になった。落合監督の野球もよく知っているだけに最適の人選だったのではないだろうか?

しかしそれでも今の中日が簡単に優勝争いに加われるチームになれるとは考えづらいのではないだろうか?谷繁監督は「守り勝つ野球」を目指していくと思われるのだが、落合監督時代と同じような野球をしようと思ってもあの頃とはチームの状況が変わっている。ベテラン選手達は、谷繁も含めて全盛期は過ぎてしまっているし、代わりの選手も育ってきているとは言い切れない。辛うじて投手陣は若い選手が数人飛び出せば光が見えないこともないのだが、やはり戦力的に厳しいと言わざるを得ないのではないだろうか?

そこで注目されるのが、落合GMの手腕である。落合氏は、監督就任1年目に「大きな補強をするよりも個々の実力を猛練習で鍛え上げる。」方針を取っていたと思うのだが、その後必要な補強は行ってきていた。今のチームはどう見ても多少個々の実力が上がってもチームとして勝てるようになるとは思えないので、何らかの補強をしてくることは間違いないだろう。自分が監督を離れていた2年でチームは沈んでしまった。それならば監督時代には見せなかった別の顔を見せることも充分に考えられそうである。今の中日ドラゴンズをぶっ壊すくらいの激しい血の入れ替えがあるかもしれない。ないかもしれない(笑)。それほどまでに落合氏というのは何を考えているのか分からない。不気味である。

そしてヤクルトファンが気になっているのは相川の行方である。FA権を取得しており、行使する可能性があるとの噂だ。そしてその移籍先に中日の名前も挙がっているようだ。
正直このブログで何度か書いてきたように、以前FAで相川を獲得した時は反対派だったし、現在もレギュラーは若手の中村で良いのでは?というのが私の考え方なのだが、今年出て行かれるのだけは困ってしまう。宮本が引退し、チームを引っ張れる存在、まとめられる存在が皆無なのである。そこでベテラン相川の力が間違いなく必要になってくる。もしスタメンマスクを被れなかったとしてもこの相川に若い(甘い)チームに睨みをきかせたり、まとめあげる役割を担ってもらいたいのだ。相川個人としてはもちろん試合に出れるチームでプレーしたいという気持ちはあると思うのだが、それは実力で掴めば良いのである。来シーズンは宮本の引退もあり、「相川待望論」がファンの間でも出る可能性が高いシーズンである。今シーズンから統一球の反発係数も高くなり、元々定評のあったパンチ力のあるバッティングも活かせるだろう。そうなるとますますチームに残ってもらわなければ困る存在なのである。
捕手の移籍というのは思った以上に難しく、簡単には移籍しないと思うのだが…しかし中日への移籍ということであれば話は別のような気もする。中日はここ数年ヤクルトを苦手としている。そこでヤクルト対策としてヤクルトの内情を良く知った相川を獲得するという狙いは分からなくもない気がする。相川獲得という落合マジックがあるのだろうか?

長々と書いてしまいました。まだ今シーズンが終わってもいないのにこんなことを言うのは失礼なことは分かっているのだが、流石に落合GM、谷繁選手兼任監督という体制になっても少なくともチーム作りに2年くらいはかかるのでは?というのが私の見方である。但し、落合GMのシーズンオフの動きには要注目であることは間違いないだろう。

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