WBA世界バンタム級タイトルマッチ(19日、韓国・済州)王者・亀田興毅(27)=亀田=は同級14位の孫正五(32)=韓国=と対戦し、2-1の判定勝ちで8度目の防衛に成功した。
興毅は、序盤は右フック、ジャブから左ボディのコンビネーションで攻めた。4回以降は挑戦者との打ち合いに応じるなど、積極的なボクシングを展開。10回50秒にはガードの上からパンチを受けると、足がもつれスリップ。ダウンをとられたが、最後まで打ち合った。
過去に海外で世界王座を防衛した日本人は渡辺二郎、西岡利晃と世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフェザー級王者の三浦隆司(帝拳)の3人だけ。興毅が敵地・韓国で日本人4人目の快挙を達成した。(サンケイスポーツ引用)
ということで亀田興毅選手がWBAのバンタム級で8度目の防衛を果たした。私は以前に「山中VS亀田は実現するのか?」という記事を書き、山中VS亀田興毅の統一戦をやるならば今のタイミングではないか?という主旨のことを書いたのだが、今日の亀田興毅対孫正五の試合を見て、撤回したほうが良いかな?と思い始めた。
デビュー前からテレビで特集が組まれるなど注目され続けた亀田三兄弟。長男の興毅は最初にプロデビューをし、その独特なキャラクターもあいまって常に注目され続けてきた。マスコミも大きく取り上げ、ボクシング界にスターを作り上げていった。しかし最初の世界戦となったファン・ランダエタ戦でダウンを喫しながらも勝利し、世界チャンピオンになったのをきっかけに世間の大バッシングが始まった。
亀田擁護派という訳ではないのだが、個人的には、このランダエタ戦の採点に関しては、そんなに目くじらを立てるようなものではないと感じたのだが、それまでの悪童的なキャラクターもあってか社会現象になるような事態になってしまった。それ以降は、冷静な目で亀田の試合を楽しもうと思ってもどうしてもどこか胡散臭く感じるようなことが多く、他の日本人ボクサーの試合に比べて興奮できない状況である。最近はテレビ観戦しないことも増えていた。それでもバンタム級で7度の防衛を積み重ね、その「負けないボクシング」に磨きがかかってきたのではないか?と思っていた。しっかりとガードを固めて、致命傷となるようなパンチを喰わないようにしながら、着実に自分のパンチを当てていくスタイルは、そのキャラクターには似つかわしくないのだが、対戦相手にとっては崩しづらい相手と捉えられるような存在になってきているのでは?と個人的には感じていた。
そんな中で今日の試合を5ラウンドから観戦したのだが、今日の亀田はいつもよりパンチを浴びることが多く感じた。体調面に問題があったのかそれとも孫の独特の間合いで飛んでくるパンチを見切れなかったのかは分からないが、明らかに大苦戦していた。10ラウンドにはスリップ気味だったもののダウンも取られてしまった。最初から見ていなかったため分からない部分もあるのだが、アウェーでの試合と言うこともあり今日の試合は流石に厳しいかなと感じていたのだが、結果は、115-112、114.5-114で2者が亀田を支持し、残る1人は115・5-113.5で孫を支持するという2-1の判定で亀田の勝ちとなった。
今日の判定もそこまでおかしいものではないと感じるのだが、亀田家の試合はあまりにもこのような微妙な判定が多過ぎる。それが悪いことではないのだが、様々な噂話も重なってどうしても純粋な気持ちでボクシングを楽しめない自分がいる。先程も書いたように素人目ではあるものの明らかにおかしいと感じた判定は個人的にはないものの今までの亀田戦の傾向からすると今日の判定は少し違和感を感じたのも確かである(ホームの選手に有利な判定が出るかな?と感じていたため)。
ここまで微妙な判定での亀田勝利が続いてしまうとやはり色々勘ぐりたくなってしまうところはある。そうこう考えていると山中VS亀田というのは実現したとしても両者にとってあまりプラスにならないのかな?と感じ始めてきた。どちらが勝っても何か後味の悪い結末が待っていそうである。ということで私は、山中VS亀田は実現しなくても良い。というよりも実現しない方が良いという方向に意見を180度変えたいと思います。山中は山中の道を亀田は亀田の道をそれぞれ進んで行ってもらいたいと思います。
それにしても亀田興毅が10代の頃に思い浮かべていたボクサーとしての将来像はどんなものだったのだろうか?3階級制覇や8度目の防衛という数字に関しては、思い描いていたものに近付いてきているのかもしれないが、試合内容やボクサーとしての姿は近付けているのだろうか?こればっかりはおそらく引退した後でなければ分からない色々な思いがあるのではないかと予想する。
私のようなボクシングファンで亀田の試合を純粋なボクシングとして楽しめないというファンの方はどれくらいいるのだろうか?そう考えるとマスコミのスポーツ選手の取り上げ方というものも考え直さなければならない部分があるのではないだろうか?特に亀田一家の様々な騒動についてはマスコミにも責任があるような気がしてならない。
P.S 今日の試合自体は、激しい打ち合いも見られ、亀田家の世界戦の中では1,2を争う面白い試合だったと思う。
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コメント
近ごろは、あまりボクシングを観ませんが、亀田戦は特に観ませんね。
ボクシング以外の要素が多過ぎます。
亀田興毅も微妙な結果が多く、強いのか弱いのかよくわからん、というのが難点でしょうか。
試合スタイルも前に出るスピードはあるが、相撃ちを恐れてか期待されるような打ち合いは少なく、
結果的に負けてないという印象です。
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長文、失礼致しました。
> パインさんへ
ボクシングの記事にまでコメント頂きありがとうございます。
亀田興毅に関しては、キャラクターの割に試合内容が大人しい印象なんですよね。これからどういう方向に進んで行くのか難しい所ですよね。