石川初勝利は１００点満点の完封勝利！

ヤクルト６－０広島

石川にもようやく白星が付いた。しかも完封勝利である。ようやく投打が噛み合ってきた。期待しても良いのでしょうか？

石川はあわやホームランという当たりを浴びるなど完璧な投球とは言えなかったかもしれないが、２年ぶりの完封ということで１００点を付けて良い投球だったと思う。左の技巧派投手のお手本となる投球だったと思う。右バッターに対しても左バッターに対してもインコースを付いて投球のアクセントとしている。これは中々出来ないことだと思う。少しでもコントロールミスがあると甘く入って打ち込まれてしまう危険性がある。そんな中でもインコースを攻められる石川は流石に長年先発ローテーションを守っているだけのことはある。
９回で１１４球を投げ、被安打５与四死球３の完封ということで数字的にも文句のない投球だったと思う。ここまで打ち込まれることが多く、チームの勝利に貢献できていなかった石川だが、これからどんどんチームの勝利に貢献してほしいと思う。まだまだ衰えているようには見えなかっただけに自分の感覚も間違っていなかったことを石川が証明してくれた（笑）。テンポの良い投球はチームにリズムを生み出す。現状チームの中で「エース」を名乗れるのは石川だけである。それだけに次回の登板以降も今日のような安定した投球を見せてもらいたい。

打線はバレンティンが復帰したことによりもう一度オーダーを代えてきた。

１番　セカンド　　　山田
２番　センター　　　比屋根
３番　サード　　　　川端
４番　レフト　　　　バレンティン
５番　ライト　　　　雄平
６番　ファースト　　畠山
７番　ショート　　　荒木
８番　キャッチャー　中村
９番　ピッチャー　　石川

というオーダーで臨んだ。個人的には何度も言うように上田を起用してほしい気持ちはあるのだが、２軍で結果を残してスタメン入りを果たした比屋根、荒木が結果を残し、小川監督が我慢して使い続けてきた雄平がここに来て打撃の調子を上げてきている。上田が比べられるのは比屋根、雄平だと思うのだが、今の所結果を残しているのは比屋根、雄平だ。上田にもチャンスはあると思うのだが、ここに来て外野手争いが一段と白熱してきている。このブログを書き始めた頃からずっと外野手争いは続いているのだが、ようやくチーム力を高める争いが始まったように感じる。これからも楽しみである。

今日は初回に山田、川端のヒットでチャンスを作ると、バレンティン、雄平、荒木のタイムリーで３点を先制する。雄平のタイムリーは明らかにサードの守備位置を見て狙い打ったように見えた。雄平らしからぬ巧いバッティングだった。そして荒木も打撃でのアピールを続け、レギュラーの座を奪う勢いである。この荒木が７番に定着したことが打線の繋がりを生んでいるように感じる。

２回４回は比屋根がヒットと死球で出塁すると盗塁でチャンスを広げ、川端のタイムリーで返ってくるというこれ以上ない形で追加点を奪ってみせた。比屋根のスピードと思い切りの良さが活きた攻撃だった。

そして５回には雄平に第５号ホームランが飛び出した。この打球も外角のストレートを強振し左中間スタンドに運んでみせるという力強いバッティングだった。昨日も書いたのだが、確かにこれだけのバッティングを見せつけられれば首脳陣が我慢して使おうとする気持ちも頷ける。５番雄平が板に付いてくるようならヤクルト打線は非常に面白い打線になる。この好調がいつまで続くだろうか？

このまま明日のゲームも獲ってもらいたい。いつの間にか２軍の投手陣の調子が上がってきているようだが、明日の先発はその中から選ばれた徳山である。今シーズンの登板はもちろん一度も見ていないのだが、昨シーズンの投球を見た印象としては、調子が良い時は１軍の最低レベルの投球は出来ていたと思う。ストレートも変化球もしっかりストライクを投げることが出来る。試合によって波はあるが、調子が良ければそれなりに試合は作れると思う。そうなると打線である。ここまで抑え込まれているルーキーの大瀬良を崩すことが出来るだろうか？好調大瀬良と好調ヤクルト打線の対決は非常に楽しみである。

P.S　中日の２年目濱田が完封したようですね。まだ映像を見ていないのですが、阪神藤浪、日本ハム大谷とともに高校時代BIG3と呼ばれた濱田がいきなり完封勝利を飾ったということで驚いた。高校３年次の夏前から調子を崩し、そのままあまり話題を聞かなかったのだがいきなりの復活劇となった。センバツ時の完成度は物凄かっただけに今後要注目の選手となりそうだ。


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