ヤクルト4-4日本ハム(延長12回)
予告先発が石川ー大谷ということでその時点で非常に興味深いカードではあったのだが、石川にはプロの凄さを大谷に教えてほしかった。DH制の試合で5回83球で降板というのはあまりに寂しすぎる。大谷VSヤクルト打線という対決に関しては非常に面白かったのではないだろうか?今日も試合を全く見れなかったのだが、是非見てみたい対決だった。
まずは石川から振り返って見たい。試合を見ていた方々に聞きたいのはどうして石川が5回で降板してしまったのか?という部分である。以前にも巨人戦で同じように好投しながらも5回で降板してしまったゲームがあったが、今回も5回1失点でマウンドを降りてしまった。首脳陣の石川に対する評価はどうなっているのだろうか?この時点でヤクルトが2-1で1点リードという状況である。リリーフ陣は12球団ワーストと言っても良いような状況である。そんな中での5回での降板は何を表しているのだろうか?それほどまでに石川の状態が悪かったのだろうか?相手が2年目の19歳大谷ということもあり意地でも先にマウンドを降りたくないと言った気迫を前面に押し出した石川の姿を見てみたかったのだが…
それでもリリーフ陣は6回松岡、7回岩橋が三者凡退に抑える完璧な投球を披露し、逃げ切りにかかったが、結局8回山本哲、9回秋吉と勝ちゲームの終盤を任されている2人が失点してしまい、後一歩の所で勝利を掴むことが出来なかった。これが今のヤクルト投手陣の実力である。また山本哲の2失点目に関しては、レフト飯原がしっかりキャッチしていれば防げる失点だった。ホームグラウンドでのあの守備は頂けない。もう若手ではないのだから。これでは勝てるゲームも勝ち切れない訳である。
10、11回は石山が抑え、12回は赤川が抑えたが、日本ハム打線の迫力をあまり感じなかったため手放しで喜べるような内容ではなかったのではないだろうか?それでも延長戦に入ってから無失点で切り抜けたことは評価したい。
打線は大谷との対戦ということで非常に注目されたのだが、大谷相手でもいつものバッティングを崩さずに良く食らいついていたと思う。3回は四球で出たランナーを山田がタイムリーで迎え入れ先制すると4回には雄平がストレートを完璧に捉えレフトスタンドに飛び込むソロホームランを放ってみせた。
欲を言えばチャンスでバレンティンに一本が飛び出せばもっと楽に試合を進められたと思うのだが、大谷もストレートも変化球も「恐ろしい」という言葉が最も似合うのではないか?と感じるほど物凄いボールを投げていたと思うので贅沢は言ってられない。やはり大谷の投げるボールはすでにNPBでもトップクラスなのではないだろうか?とんでもない逸材である。特にバレンティンとの対決ではピンチでも怯むことなく真っ向勝負をしており、その実力を如何なく発揮した。バレンティンとここまで真っ向勝負できる投手がどれくらいいるだろうか?
そんな中でも大谷と年齢が近い山田のタイムリーと雄平のレフトへの豪快なホームランはヤクルトファンにとって非常に気持ちいい一打になったのではないだろうか?大谷に簡単には抑え込めない打線だと感じさせることはできたのではないだろうか?
雄平は8回にも石井から同点ホームランを放ってみせた。サウスポー相手にも自分のスイングを崩さずに完璧にレフトスタンドに叩き込んでみせた。今日の9号、10号は雄平の魅力が凝縮されたような一発だったと思う。
その後日本ハムのエラーからチャンスを作り、飯原の犠牲フライで一旦は勝ち越しに成功したのだが、上記の通り9回に秋吉が北に同点弾を浴びてしまい、勝利を掴み損ねてしまった。打線もその後9回には2アウト満塁、10回には1アウト1,2塁、12回には2アウト満塁とチャンスは作ったもののサヨナラ打を放つことは出来ず、悔しい引き分けとなってしまった。
大谷の凄さは充分に感じることのできるゲームだったとは思うのだが、基本的にはヤクルトの流れで進んだゲームだと思う。その中で勝ち切れなかったというのが今のヤクルトの実力をよく表している。先日の楽天戦での古野の好投によって嫌な流れは一旦断ち切ったと思うのだが、それだけに神宮での日本ハム戦は石川と木谷で連勝と行きたかった。今日の引き分けを「良く粘った。」と言って評価する気にはなれない。というのが私の今現在の正直な気持ちである。
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コメント
ていうか、なぜ大谷がうちで読売戦はショボイ先発なんだ?スワローズが交流戦弱い原因のひとつ、そして来週は西が待っている。
雄平は慎之介を超えた。セリーグの左バッターで今のところ最強!
> でぶちゃんさんへ
交流戦は先発投手の巡り合わせによる運不運はありますよね。オリックスの西は今のヤクルト打線でも厳しいかもしれませんね。素晴らしいコントロールをしていますよね。
雄平凄いですね。あのフルスイングは気持ちいいですね。