陸上の日本選手権は第2日の7日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで行われ、男子ハンマー投げで室伏広治(ミズノ)が73メートル93をマークして優勝し、前人未到の20連覇を達成した。
(毎日新聞引用)
日本選手権20連覇。とんでもない記録である。ハンマー投げというマイナー種目だがそれでも20年続けて日本一になり続けるというのはにわかには信じられない記録である。
スポーツ観戦を趣味としている私にとっては生きているうちにこんな凄い日本人アスリートを見れたことは「幸せ。」と言う言葉を使っても過言ではないのかもしれない。
おそらく日本人歴代№1アスリートなのではないだろうか?「この競技にチャレンジしていたらどうなったのだろう?」という想像をしてみたくなる選手である。もちろん父重信さんの後を追うように挑戦したハンマー投げが本人にとって最も適していたスポーツなのかもしれないが、「他の競技でも見てみたかったな。」と感じる人は五万といるのではないだろうか?
個人的には陸上であれば十種競技(1500mがきついか?)にチャレンジしていたらどうなっただろう?などと思うし、格闘技でも相撲や柔道、ボクシング、レスリング何をやっても日本人の歴史を塗り替えるような選手になっていたかもしれない。
団体競技だったら是非ラグビーでナンバーエイトやセンターのポジションで見てみたかった。もちろん野球も始球式で手投げながら物凄いボールを投げ込むなど圧倒的な運動神経を見せつけてくれた。間違いなく歴代№1アスリートだろう。
そんな室伏のハンマー投げでの20連覇については、「若手が育っていない。」などという声も上がっているようだが、それはちょっと違うかな?と感じている。ハンマー投げは元々競技人口の少ない種目である。室伏広治が出て来る前は世界で戦える選手は皆無だった。(父重信氏まで遡らなければならない。いまだに日本歴代2位の記録は重信氏ということだ。)そこに現れたのが重信氏の息子広治だった。類稀な運動神経だけでなく、ハンマーをより遠くに飛ばす研究も怠らなかった。素人目に見ても他の外国人選手に比べて線の細さが目立ったが、それでも投擲フォームがスピーディーで非常に美しく、世界のトップで戦い続けてきた。
もちろん室伏の後継者となるような選手が現れればそれに越したことはないのだが、これだけの選手はおそらく100年に1人出るか出ないかの選手だと思う。正に超人的な選手なのである。そんな選手を脅かす日本人選手が簡単に出て来るはずはないのである。室伏の記録と比べてしまえば「若手が育っていない。」というのは事実かもしれないが、室伏がそれだけ特異な選手であるということを今一度再確認するべきだろう。
冒頭にも書いたが、スポーツ観戦が趣味の私にとっては生きているうちにこんな選手を見れた喜びでいっぱいである。
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コメント
こんばんは。
私も室伏20連覇 ニュースで見ました。すごいですね。
歳追う毎に増々強靭な体になってますよね。
素晴らしいの一言です。もう絶対破られない、前人未到の響きがいい。
> 野球好きさんへ
野球以外の記事にまでコメントを頂きありがとうございます。
ハンマー投げという種目は30代~が強くなる。という話を聞いたことがあります。それにしてもこれだけ勝ち続けられるということは素晴らしいことですね。