ヤクルト2-1巨人
正直昨日の敗戦もあり、ナーブソンが片岡にヒットを打たれて盗塁を決められてからは嫌なシーンしか想像できなかったが、何とか逃げ切って見せた。昨日は悪い意味で主役となってしまったバーネットだが、今日は見事だった。
ナーブソンに関しては、今日は7回までノーヒットピッチングと言うことで素晴らしい投球を披露してくれたが、やはりテレビで見ていても何が良いのかよく分からない不思議な投手である。以前DeNA戦で被安打1で負け投手になった試合があったのだが、その時書いた記事が参考になるのかな?と感じた。その記事はこちらから→「ナーブソン1安打完投負け。」
ナーブソンの武器はムービング系のボールで打ち損じを誘うパターンと緩急でタイミングを崩すパターンの2種類と言うことになるだろう。今日は7回まで巨人打線をノーヒットに抑えたとはいえ与四死球が4つあるなど決して調子が良いようには感じなかった。それでも大きなカーブを効果的に使ってピッチングに幅を持たせていたのは相手からしてみれば厄介だったのかもしれない。ここら辺は今日マスクを被った相川のリードも称賛しなければならない。カーブを勝負球として用いて橋本とセペダを見逃し三振に切って取った場面などはその最たるものだったと思う。
8回の失点に関しては、巨人の抜け目のない攻撃にやられてしまった印象だが、ナーブソンのピッチング自体はそれほど変わっていなかったと思う。8回で123球を投げ、被安打2与四死球4の1失点と言う数字はナーブソン自身のアピールと言う意味では非常に大きかったように思う。本当に素人目ではよく分からない不思議な投手である。
そして1点差の9回のマウンドに上がったのは昨日に続いてバーネットだった。昨日のゲームでのバレンティンとのいざこざもあり心配されたのだが、昨日に引き続きキレキレのボールを投げ込んでいた。ボールの威力は間違いなくチーム№1だろう。あれだけストレートで押して坂本、阿部、高橋を三振に仕留められる投手はヤクルトではバーネットだけだろう。今日も9回2アウトから村田のセカンドへのボテボテのゴロを山田がエラーしてしまい、ピンチを招いたり、高橋の打席の3球目に変化球を振らせて三振を奪ったと思われた場面でボールと判定されてしまったりとバーネットにとっては精神修行となるようなマウンドとなったが、それでも最後は高橋をストレートで見逃し三振にとり、2-1の接戦をものにしてみせた。
抑えの投手がヒーローになる試合と言うのは基本的にはないのだが、今のチーム状況と昨日の試合からの流れを考えると今日の試合のヒーローはバーネットでも良いのでは?と思うくらいの気迫十分の投球だった。このバーネット来シーズンの去就はどうなるのだろうか?これだけのボールを投げられるのだから他球団も獲得に動くのではないだろうか?もしかすると他球団に行った方が数字的には今より良い数字を残すかもしれない。
気性の荒い部分はあるのだが、チームの勝利のためにエキサイトしてくれるバーネットのような選手は今のヤクルトに必要な存在のように感じる。
打線は四球を選んでチャンスは作るもののヒットが出ずに苦しんだ。そんな中で今日スタメンマスクとなった相川が貴重なタイムリーを含む2本の2ベースヒットで存在感を見せつけた。また5回の追加点は川端と雄平のラッキーなヒットが重なった中で奪った1点だったのだが、ここの所調子を落としていた川端と雄平に「H」ランプが灯ったことが大きかったように思う。あの2本のヒットは「E」ランプが灯ってもおかしくないような打球だったと思う。ヒットと判定された中で明日のゲームも精神的には乗って行けるのではないだろうか?
今日のゲームに関しての個人的な印象としては、巨人については「負けてなお強し。」と感じたし、ヤクルトについては「勝っても弱し。」と感じた。
アグレッシブに足を使って積極的に仕掛けてくる巨人の攻撃はヤクルトからすると脅威である。昨日も終盤の大事な場面で4盗塁を許してしまったのだが、今日も大事な場面で3盗塁を許してしまった。ここは何とか対策をしていかなければならない。8回に関してもナーブソンがノーヒットノーランを破られてしまったのは仕方ないにしろその直後に盗塁を決められてしまったのは頂けなかった。その後も長野にタイムリーを許した後ですぐに盗塁を許してしまった。この場面に関しても2アウト1塁で打者井端と2アウト2塁で打者井端とでは威圧感が全く違ってくる。絶対に盗塁を許してはいけない場面なのである。そこでウエストしながらも盗塁を決められてしまったことは大いに反省してもらいたい。チームとして早急に対策を練ってもらいたい。データがないので分からないのだが、ヤクルトは相当盗塁を許した数が多いのではないだろうか?中村と言う球界を代表するような強肩捕手もいるのだが、有効活用できていない。
またヤクルトは8回に追加点を奪えなかった場面に弱さを感じた。昨日のゲームの事もあるためどうしても追加点が欲しいイニングだったと思うのだが、それなら1アウトから出塁した相川に代走は考えられなかっただろうか?(捕手2人体制なだけにちょっと厳しかったか?)と感じたし、1アウト1,3塁からの山田、上田のポップフライも頂けなかった。巨人の江柄子はまだ1軍に定着し切れていない投手である。その投手を相手にあのバッティング残念だった。特に今シーズン結果を残せていない上田のポップフライは何とも切ない気分になってしまった。
このように巨人とヤクルトのチーム力の差はかなり開いているように感じた。それでも今シーズンの対戦成績はほぼ五分である。個人的には巨人だけには絶対に負けないでもらいたいと考えているファンなだけになんとか勝ち越してもらいたいと思っている。明日は豪快な攻撃に期待したい。
P.S 結局村中は登録抹消されてしまいましたね。たしか以前にも打球を足に受けて登録抹消したことがあったかと思います。昨日解説の宮本氏も言っていましたが、もう少し守備の意識を持ってほしいと感じる。残念な故障離脱である。
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