ヤクルト3-2DeNA
一昨日、昨日とあっさり連続完封負けを喫していたこともあって、今日も試合展開的には負けゲームかなと感じていたのだが、8回に追いつき、9回に勝ち越すというヤクルトらしからぬ戦いぶりで連敗を止めてみせた。投手陣が踏ん張る中で飯原と中村は良い仕事をした。
先発の石川の調子は悪くなかったと思う。打線の援護に恵まれない中でも石川らしく試合を作って見せた。6回を被安打4与四死球3の2失点という数字が残った。失った2点にいずれも四球が絡んでしまったのが、石川らしくなくもったいない印象も残ったが、これくらい投げてくれれば合格点は与えられると思う。少し球数も多くなり6回で降板となってしまったが、強力DeNA打線を相手に上手く投げることが出来たのではないだろうか?勝ち投手にはなれなかったが、先発投手の役割は果たせたのではないだろうか?
そして今日はリリーフ陣も7回山本哲、8回秋吉、9回バーネットとしっかり無失点でリレーしてくれた。
山本哲は今シーズン苦しい投球が続いているが、来シーズンに向けて多少なりとも自信を取り戻してほしい。今シーズンに関しては勤続疲労のようなものが出てしまっていると思われるのだが、来シーズンに向けてコンディションを整えてもらいたい。ほとんど崩壊状態のリリーフ陣をドラフトと外国人選手の補強だけで補うのは非常に難しいことである。山本哲のような実績のある投手は貴重な存在である。何とか復活してもらいたい。
秋吉は今日で54試合目の登板となった。ルーキーながらシーズン通して本当によく投げてくれている。想像以上のタフネス振りを発揮し、夏場も大きく調子を崩すことなく乗り切って見せた。こうなったら最後まで現在のセットアッパーの仕事をやり遂げてほしい。
バーネットは1点差の厳しいゲームでの登板となったが、今日は3人で試合を終わらせてみせた。やはりボール自体は素晴らしいものを持っている。
打線は今日もDeNA投手陣に苦しみながらも終盤に粘りを見せた。8回は代打飯原が林から弾丸ライナーでレフトスタンドに飛び込む同点ホームランを放ってみせた。数年前から極度のスランプに陥っていた飯原だが、ここに来てようやく本来の姿を取り戻しつつある。パンチ力のあるバッティングは魅力的である。まだまだ年齢的にも老け込む歳ではない。来シーズンはもう一度レギュラー争いに加わってもらいたい。元々どちらかというと身体能力の高さと感覚に頼ってプレーするようなタイプの選手であり、一度スランプに陥ると長くなってしまう所があった。しかし年齢を重ねて打席で配球を読むなどの工夫が見られてきているのではないだろうか?今シーズン雄平が大ブレイクしたように飯原にもまだまだ伸びしろはあると思う。まずは左投手キラーというポジションでも良いと思うのだが、打撃でしっかりアピールしてもらいたい。今日のホームランは貴重なホームランだった。
同点の9回にはDeNAのルーキー守護神三上から畠山が2ベースで出塁すると森岡内野ゴロの後、中村がセンターに犠牲フライを放ち、勝ち越しに成功した。中村は大事な場面でしっかり仕事をしてくれた。今シーズンの打撃面での成長は著しいものがある。キャッチャーが3割打てるようだと打線に厚みが出る。パワーもついてきており、今後どのような選手に成長して行くか非常に楽しみである。
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