ナーブソンは中5日もOK。

ヤクルト３－５阪神

ナーブソンは負け投手になったものの中5日でも安定したピッチングを披露し、来シーズンに向けては良いアピールをしたのではないだろうか？現在チームで最も安定した投球を見せてくれているのはこのナーブソンである。

先発ナーブソンの後半戦の安定感は素晴らしい。今日は中5日での登板となったが、その影響は特に感じなかった。流石にメジャーで中4日で先発をこなしてきただけのことはある（今のリリーフ陣を考えると中4日や5日で100球目途に交代ではあまりプラス面は期待できないが…）。
これならば来シーズンの契約続行もあり得るのではないだろうか？（本人がどんな気持ちでいるのかは分からないが…）やはり転機となったのは相川のリードだと思う。カーブを以前よりも多用することによって緩急も使えるようになっている。カーブでタイミングをずらすことによって決して速くはないストレートが活きてきている。今日もストレートで三振を奪う場面が何度かあった。以前から不思議な投手だとは感じていたが、ムービング系のボールで打ち損じを誘う投球とカーブ、チェンジアップを上手く使い緩急で打者のタイミングを外すという2つの武器を上手く活用できるようになってきた。
今日は8回に阪神打線に掴まってしまい、残したランナーを2番手松岡が返してしまったこともあり、7回１／３を被安打６与四死球２の4失点という数字が残ってしまった。しかし7回までの投球は安定感抜群だったし、セリーグの様々なチーム相手に好投を続けているのは好材料である。

打線は今日も繋がりに欠けてしまった。昨日は中日の若松を称賛する記事を書いたのだが、今日の阪神の先発岩崎も良いピッチャーである。国士舘大学からドラフト6位で入団したルーキーなのだがしなやかな投球フォームから球速表示以上に伸びのあるストレートを投げ込む。ドラフト時からちょっと気になる存在ではあったのだが、1年目からこれだけ投げられるとは思わなかった。スライダーとスクリューを上手く使った投球をするのだが、この投手の軸となるボールは間違いなくストレートである。球速自体はそれほど出るわけではないのだが、勝負球に使えるストレートである。おそらく「球持ちが良い。」とか「リリースポイントが見づらい。」と呼ばれるタイプの投手なのだと思う。身体が出来てくればもしかすると和田毅のような投手に大化けするかもしれない。
そんな岩崎を崩すとしたら序盤だった。初回は先頭の山田が2ベースで出塁し、2アウトからバレンティンのタイムリーで先制点を奪うことに成功した。また2回はコントロールが落ち着かない岩崎から四死球とヒットで2アウト満塁のチャンスを作るものの川端が打ち取られてしまい、追加点を奪うことが出来なかった。満塁でカウントも２－０ということで川端としてはストレートを狙って仕留めにかかったと思うのだが、打ち取られてしまった。狙われても打たせないストレートを持つ岩崎を誉めるべきなのかもしれないが、岩崎が明らかに苦しんでいたイニングだっただけに川端クラスの打者であればしっかり打ってほしかった気持ちもある。2番川端はまだしっくりこない状況である。

P．S　今日はナーブソンが気持ちのこもったピッチングを披露してくれていただけに勝たせてあげたかった。7回には先頭打者として2ベースヒットも放ってみせたのだが、後続の野手陣が抑え込まれてしまった。ナーブソンに関しては防御率も良くなく必要以上に擁護する気にはなれないのだが、それでも4勝10敗という数字の投手ではないような気がしてきた。


にほんブログ村