山田哲人に拍手

ヤクルト5-3阪神

調子を落とし気味の山田だがそれでも今日の試合では先頭打者ホームランを放ったり、足で追加点を奪ったりと若者らしく我武者羅に突き進んでくれている。まだ高卒4年目ということもあり甘めに見ているところはあるが、それでもこれだけの数字を残すところは立派である。ヤクルトの宝であることに間違いない!

先発の徳山は、前回の登板でプロ入り初勝利を上げたのだが、その後すぐに登録抹消され中12日空いての1軍復帰登板となった。調子自体は前回の登板時と同じくらいだったのではないだろうか?特に立ち上がりに失点せずに3回まで0で抑えたのは良かったと思う。ストレートもそれなりに走っていたと思うし、スライダーとチェンジアップ的に使えそうなフォークを駆使して上手く抑えていたと思う。それだけに4回2アウトからの福留のホームランが痛かった。ゴメス、マートンと打ち取った後だっただけにこの回も無失点で抑えたかったのだが、低めの変化球を上手く拾われてしまった。
これでリズムが狂ったわけではないと思うのだが、5回も2アウト1塁から大和に同点タイムリー2ベース、鳥谷に勝ち越しタイムリーを浴びてしまう。結局5回を被安打6(被本塁打1)与四死球1の3失点という数字が残った。失点の仕方がいずれも2アウトからの失点ということで良くなかったのだが、1軍でも通用するところを見せることは出来たのではないだろうか?後はスタミナの強化をしっかりして、試合中盤に球威が落ちてしまうことがないようにしてもらいたい。

リリーフ陣では6回から中3日で七條がマウンドに上がった。2イニングをノーヒットで抑え込み、流れをヤクルトに引き寄せてくれた。「投手がいない。」と言ってしまえばそれまでなのだが、まさか先日先発したばかりの七條を中3日で起用してくるとは思わなかった。それでも七條は、威力あるストレートをコ―ナーに集めてしっかり阪神打線を抑え込んでみせた。この七條、先発とリリーフとではどちらに適性があるのだろう?キレのあるストレートは七條の武器の一つなのだが、短いイニングであればこのストレートの威力が増す。本人にその気があるようならリリーフでの起用も面白いかもしれない。先発としてライバルになるような徳山、古野、木谷辺りと比べてリリーフ適正がありそうなのは、この七條ではないだろうか?連投に耐えられるようならリリーフ起用を検討してもらいたい。(首脳陣がしっかり適性を見抜いてほしい。)
8回9回は秋吉、バーネットと繋いで、今日はしっかり逃げ切って見せた。秋吉はいきなり鳥谷に2ベースを浴びてしまう苦しい投球となったが後続をしっかり抑え込んでみせた。やはり左バッター対策が課題となりそうだ。
バーネットは今日は問題なしである。素晴らしかった。

打線はまずは山田である。不調のチームにあってここまでチームを引っ張る活躍を見せてくれていたのだが、9月に入ってから調子は下降線をたどっている。それでも大きなスランプなくここまで数字を残してきただけでも凄いことなのだが、今日は我武者羅にプレーしてチームの勝利に貢献して見せた。初回は阪神先発岩田の初球を強振すると打球はレフトスタンドに飛び込む第24号先頭打者ホームランとなった。ここ数試合三振に倒れることが多く、明らかに不振だったのだが、それでもこのバッティングが出来るところが素晴らしい。結局今日のヒットはこの1本に終わってしまったのだが、3回には四球で出塁するとすかさず盗塁で2塁に進み、その後のワイルドピッチで一気に2塁から生還して見せた。調子が悪い時ほど積極的に動いてみるのは良いことだと思う。シーズンの疲れは溜まっていると思うのだが、若者らしく勢いで突っ走ってもらいたい。
今日は山田以外にも飯原、バレンティンにホームランが飛び出した。飯原は岩田のインコースのストレートに上手く反応して見せた。時々こういった捌き方を見せてくれるのが飯原の魅力である。素晴らしいホームランだった。
そしてバレンティンは、アキレス腱を痛めている中でもパワーで運んでみせた。今月中には帰国するようだが、しっかり治療に専念するのであればその方が本人にとってもチームにとっても良いだろう。個人的には身体の調子が悪い中でも出来る限り試合に出場して奮闘したバレンティンの気持ちの部分は買っている。来シーズンに向けてしっかり身体の調子を戻してもらいたい。(昨シーズンオフの過ごし方は誉められたものではなくしっかり反省してもらいたいが…)

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