ヤクルト0-1広島(オープン戦)
黒田の復帰登板登板ということで「マツダスタジアム」は公式戦張りに盛り上がっていた。そんな環境でヤクルト打線は黒田に完璧に抑え込まれてしまった。流石に現役バリバリのメジャーリーガーである。渡米前とは投球スタイルは多少変わっているが「厄介な投手」であることは間違いない。
そんな黒田と開幕シリーズの第三戦での対決が予想されているヤクルト先発杉浦も素晴らしい投球を披露してくれた。完全アウェイのこの環境で臆することなく自分のピッチングが出来るのは精神面が強い証拠だろう。今シーズンに関しては、キャンプからここまでケチの付けようがないピッチングを披露してくれている。今日も、5回を被安打3与四死球1の無失点とほぼ完璧な投球を見せてくれた。とにかく万全な状態で開幕を迎えてほしい。1年間先発ローテーションで投げたことがないためフィジカル面に不安は残るのだが、開幕時に関してはしっかり調整することが可能なはずだ。杉浦の状態が万全であれば黒田とも互角の勝負が出来るはずだ。
2番手にはロマンを持ってきたのだが予想外の3イニングの登板となった。3回を被安打3無四球の1失点とそれなりにまとめてみせた。このロマンの3イニング登板にはどんな意味があったのだろうか?1つは様々なシチュエーションでの登板が予想されるロマンのために実戦で多少長いイニング投げさせたかったということ。もう1つは開幕戦の相手である広島にあまり多くの投手を見せたくなかったのではないだろうか?
後者の理由があってロマンを3イニング投げさせたのであれば中々良い作戦だと思う。以前「広島の開幕投手は前田健太に内定」という記事を書いたのだが、今シーズンの開幕シリーズは非常に重要な意味を持っていると感じる。どんな手を使ってでも開幕シリーズは勝ち越したい(出来れば3タテ)。それならばリリーフ投手をオープン戦の広島相手にぶつける必要はないだろう。これで開幕シリーズでオンドルセク辺りが大活躍すれば「してやったり。」なのだが…どうなるだろうか?
野手陣は広島の黒田をはじめとする6人の投手に1安打に抑え込まれてしまった。黒田のボールを動かす投球に打者がバッティングを崩されてしまった気もするが、開幕前に黒田の投球を見ることが出来て良かったのではないだろうか?日本代表に招集された山田、雄平もいない中でのゲームだっただけにそんなに気にせず切り替えてもらいたい。
それにしても黒田のピッチングは素晴らしかった。4回1/3をパーフェクトで抑え、球数はたったの39球である。特にシュートは「えげつない軌道」のボールだった。右バッターのインコースへのボールはもちろんなのだが、右バッターの外からストライクゾーンに入れてくる使い方や左バッターのインコースから曲げてくる使い方も出来るため変幻自在である。そこにスプリットやシンカーも交えてくるため打者としては球種がしぼりづらいだろう。ストレート、シュート、スプリット、シンカー辺りはそれなりの球速の中で同じ角度から違う変化をしてくるボールだと思う。これは打者としては厄介である。しかもストライクゾーンで勝負できるため、打者は常に後手後手に回ってしまう。「打ちに行けば芯を外され、見逃せば追い込まれる。」これは厄介である。しかもタイミングを外すカーブやスライダーも持っている。この2つの球種も一級品であるため打ち崩すのは難しそうである。この黒田相手に開幕シリーズではどうやって対応していくか楽しみにしたいと思う。首脳陣、スコアラー含めて総力戦で黒田を打ち崩したい。
開幕第3戦は今日と同じく杉浦VS黒田の先発が予想されている。ヤクルトファンだけでなくプロ野球ファンの視線が集まりそうなこのカード。注目すべきは黒田だけではない。杉浦の名前が一気に全国区となる可能性もある。「開幕第3戦に刮目せよ!」
P.S そんなことを書いたのだが、黒田は本当に第3戦なのだろうか?個人的には2戦目に持ってこられた方が野手陣のバッティングが崩されそうで嫌なのだが…
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コメント
確かに黒田の球はえげつなかったです
下位打線は特に手も足もでなかったように見えます
ただヤクルト3割五人衆ならヒットを打てる可能性があるのではと感じました
川端は惜しかったですし。連打できるかはまた怪しいですけど。
対黒田戦ではスタメンを打撃重視にするか、いっそ守備重視にするか、真中監督の采配が問われるようにも思えます
> saboさんへ
黒田の投球は見事でしたね。その黒田からどうやって点を獲るのか開幕シリーズを楽しみにしましょう。