杉浦負傷降板。ヤクルトに暗雲立ち込める。

ヤクルト２－８楽天（オープン戦）

昨シーズンは1勝しか出来なかったオープン戦だが、今年はオープン戦に関しては好スタートを切れた。しかしここにきて連敗が続いている。そろそろ勝敗にもこだわらなければならない時期に差し掛かるのだが…そして杉浦はサンチェスのライナーを右すねに受け0回２／３で降板となってしまった。チーム内に暗雲が立ち込めてきた。

ここまでケチの付けようのない投球を披露してきた杉浦に落とし穴が待っていた。立ち上がりに楽天打線に掴まり、杉浦らしくない四死球も絡んでいきなり2点を失うと、サンチェスの強烈なライナーが右すねを直撃し、ここでまさかの降板となってしまった。０回２／３を被安打３与四死球２の3失点と大崩れしてしまった。
この杉浦についてはここまで称賛する記事しか書いていなかったのだが、昨シーズンもそうだったのだが登板する日によってボールのキレ、威力に差がある印象が残っている。ここら辺が杉浦の課題だろう。とにかくフィジカルとコンディショニングである。それでも投球自体はそこまで心配するようなこともないと思う。杉浦はクレバーな投手である。小川同様調子が悪いなら悪いなりにまとめる力はあると思う。しかし右すねの状態は非常に心配である。開幕前までに今日も含めて2回の登板で仕上げていく予定だったと思うのだが、アクシデントによって今日は、0回２／３のみの登板となってしまい、次回も登板できるかどうかまだ分からない状態である。次回の登板を飛ばすとなると開幕第3戦での登板は難しくなるかもしれない。
正直ここまでの投球内容を見ていると「エース級」の活躍を期待したいと感じていたのだが…この杉浦がいることによって先発陣に厚みが出て来たと感じていたのだが…もし開幕時に杉浦が離脱となると非常に痛い。中々計算通りにはいかないものだ。

その後緊急登板となった児山は、3回１／３を被安打2与四死球１の無失点と素晴らしい投球を見せてくれた。このブログにも何度か書いたように個人的には児山に対しては先発として英才教育を施してもらいたいと感じていたため、今日の3回１／３という普段より長いイニングを投げたことは単純に嬉しかった。おそらく今日は、あくまでも緊急事態での登板であり、リリーフ起用という方針は変わらないと思うのだが…今日の登板を見て首脳陣は児山に対してどんな印象を抱いたのか気になる所ではある。

ここまで何とか1軍で粘ってきた土肥は、2回を被安打５与四死球１の4失点と崩れてしまった。野手に足を引っ張られた部分もあったのだが、やはり決め手に欠ける印象がある。しかしそこそこコントロールがまとまっているので今後の成長次第では1軍で使える投手になれる可能性は秘めていると思う。年齢も25歳ということでオールドルーキーの部類に入ると思うのだが、まだまだ伸びしろはありそうである。空振りが獲れる変化球を1つ覚えれば一気に結果が出ると思うのだが…（まらそれが難しいのだが…）まずは2軍で鍛え直してほしい。ソフトバンクの摂津のような成長曲線を描けば最高なのだが…

野手陣もちょっと暗雲が立ち込め始めている。今日は楽天先発のルーキー入野からは8安打を放ったのだが、2番手の塩見にはパーフェクトに抑え込まれてしまった。ここ数試合、ほぼパーフェクトに抑え込まれてしまう場面が目立っている。1試合だけならともかく何試合も続くと不安になる。ヤクルトのオーダーは破壊力はあるが嫌らしさはそんなに感じない打線なのかもしれない。だからと言って今から「あーしろ。こーしろ。」というつもりはない。とにかく開幕に向けて調子を上げていってもらいたい。
今日はベテランユウイチが猛打賞と気を吐いた。左の代打の切り札として存在感を示してもらいたい。

以前の記事にも書いたのだが、ヤクルトと他のセリーグのチームを比べるとヤクルトは総合力で劣ると感じている。それだけに開幕ダッシュを決めて精神面で少しでも余裕を持って戦ってもらいたいと思っている。とにかく勢いを大事にしてもらいたい。正直開幕直後につまづいてしまうとそこから立て直すだけの地力があるとは思えない。
そんな中で期待の杉浦にアクシデントが発生するなど開幕に向けて不安材料が出てきている。それでもとにかく開幕シリーズは勝ち越してもらいたい。


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