開幕までのカウントダウンが始まる時期に差し掛かったのだが、今日は改めて助っ人外国人投手のロマンを再評価してみたい。
2012年にヤクルトに入団した時にはバレンティン、ミレッジ、イム、バーネットに次ぐ第5の外国人という位置づけだったと思うのだが、イムの故障もあり1年目から先発としてローテを守り9勝を上げてみせた(11敗)。2年目は先発としては結果を残せなかったが、リリーフでは防御率1点台を記録し、チームに貢献すると3年目のシーズンは、1年目と同様に第5の外国人として2軍スタートとなるが、ミレッジの故障などもあって1軍に上がると緊急的にクローザーを任され一時はチームの救世主的存在になってくれた。しかし交流戦を前に故障し、そのままシーズンを終えることとなってしまった。
正直このロマンに凄みを感じたことはないのだが、先発でも中継ぎでも抑えでもチーム事情に応じてどんな役割もこなしてくれるベテラン投手というのは12球団見渡してもそうはいないのではないだろうか?そして外国人枠の関係で2軍での調整を言い渡されても腐らずに出番を待つことが出来る。以前からこのブログで書いているのだが「第5の外国人」としては最高の選手なのではないだろうか?昨シーズンのように大きな怪我をされてはロマンの存在意義がなくなってしまうのだが、チーム事情、外国人枠の状況によって様々な役割をこなしてくれるロマンの存在は意外と大きいものである。
そして今シーズンも基本的にはバレンティン、ミレッジ、バーネット、オンドルセクに次ぐ5番目の外国人という位置づけではあると思うのだが、バレンティンが開幕に間に合わないことから開幕は1軍で迎えそうである。キャンプ、オープン戦序盤を見た中ではリリーフでの起用が有力かな?と感じていたのだが、ここに来て徐々に長いイニングを投げ始めている。3月8日の広島戦で3イニングを投げると昨日のイースタンリーグでは5回を投げ無安打無失点とほぼ完璧な投球を見せてくれた。まだ決まっていない先発ローテの6番目の枠に食い込む可能性もありそうである。しかし6番目の枠が埋まりそうならすぐにリリーフに回ることも可能だろう。ここら辺がロマンの凄さなのだろう。色んなシチュエーションでの登板の準備を行い、それなりに結果を残す姿はある意味「職人」である。
外国人であるからこその厳しい起用方法だと感じるのだが、気持ちを切らさずにチームの為に準備を続ける姿は「優良助っ人外国人選手」と呼んでも差し支えないのではないだろうか?様々な助っ人外国人がいる中でこのロマンは記録にも記憶にもそんなに残ることはないかもしれないが、それでもヤクルトに欠かせない存在であることは間違いないだろう。
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コメント
先発中継ぎ抑えのどれでも出来るってなかなか難しいですよね
館山は抑えだと気持ちが乗り切らなくて難しいと言っていましたし
高津も先発では抑えの時のような活躍はできませんでした。
先発とリリーフでは体の調整もまったく違うでしょうし、どのポジションでもそれなりの結果を出せるロマンは手放しがたい選手ですね
おっしゃるとおりです! ちなみに、あくまでも個人的には、今季はバーネットより上の存在ではないかと捉えています。ロマンは、先発ワクの一人でいいとも思っております。
ロマンは昨シーズン限りかと思いましたがこうしてみればチームに欠かせない選手ですね。
いざとなれば代打に出てもおかしくはない打力の高さも魅力です。
ロマンは去年ケガして手術したあとも公式戦が終わってるのにもかかわらず来日して球団に経過報告するとか起用法にも不満を口に出さず日本人的な一面を持ってる外国人なのでもう少し球団も彼には複数年契約とか配慮してあげてもいいのかなと思ってしまいます(年俸も高くないですしね)
今年はケガ明け厳しくなると思うのですが本当に頑張って欲しい選手です。
> saboさんへ
特に外国人選手は契約に起用法まで盛り込まれているとの話も聞くので、ロマンのような選手は貴重ですよね。
> 久保田さんへ
バレンティンが帰ってくるまでロマン、バーネット、オンドルセクで競争となりそうですね。ロマンが1軍枠に生き残る可能性も十分あるでしょうね。
> ーさんへ
そうですね。数字以上にチームに貢献できる選手ですよね。ヤクルトの投手で最も打席での期待値が高い選手でもありますよね。
> kさんへ
助っ人外国人選手の中では地味な印象ですが、素直に応援したくなるような勤勉な外国人選手ですよね。