バレンティン復帰も即負傷退場。ちなみに試合はサヨナラ勝ち!

ヤクルト3x-2巨人(延長10回)

試合巧者巨人相手に延長戦でのサヨナラ勝ちということでここまでのヤクルトの好調さを象徴するようなゲームとなった。しかし今日から1軍登録され、即スタメン4番で起用されたバレンティンが左太ももを痛めて途中交代となってしまった。おそらく本人は早めに復帰したかったのだろう。しかしそこでブレーキを踏むのが首脳陣の役割だと思う。まだ検査結果などの情報は入ってきていないため分からないのだが、長期離脱となってしまった場合はバレンティンだけでなくチームにとっても非常に痛い離脱である。
左太ももに違和感を感じる前から脚を気にしながらプレーしていたため不安を感じていたファンの方々もいたと思うのだが、その不安が悪い意味で的中してしまった。


さて、ここからは切り替えて試合の事を書いていきたい。
ヤクルトの先発小川は、ストレートの走りがイマイチであり、決して調子の良い状態ではなかったと思うのだが、それでも7回を被安打6与四死球1の2失点(自責点1)と試合をしっかり作って見せた。この辺りは流石エースである。今日のようなピッチングが出来るということもエースの条件の1つである。自分の調子を見極めながら相手打者と対峙できる小川はやはり大した投手である。5回のポレダのタイムリーは非常にもったいなかったし、擁護は出来ないのだが、それでも今日はこれだけ投げてくれれば十分である。
今後も小川が先発する日に関しては、打線の援護があればゲームを優位に進められると思う。エース小川の存在は非常に心強い。
そしてリリーフ陣も8回から秋吉ーバーネットーオンドルセクと無失点リレーを披露し、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んでみせた。層が厚くなったリリーフ陣だがやはりこの3人が軸となりそうである。今日は秋吉、バーネットが完璧な投球を見せるとオンドルセクは2アウトから連打を許しながらも最後は片岡を三振に斬って取り勝ち越しを許さなかった。このリリーフ陣の好投が延長戦5連勝に結びついている。先発とリリーフがここまで噛み合うとはシーズン前には考えていなかっただけに嬉しい誤算となっている。

打線は巨人先発のポレダの前に苦しんだが、大引の先制タイムリーと畠山の同点弾で何とか2点奪うことが出来た。先日の中日大野もそうなのだが、やはり力で押せる先発サウスポーは希少価値が高く、打ち崩すのは簡単ではない。今日のポレダに関しても気持ち良く投げさせてしまうと手の付けようがないピッチングを披露しそうな雰囲気がある。それだけに7回2アウトランナーなしから飛び出した畠山のホームランは価値ある一発となった。3回~6回まで1人の走者も出すことが出来ず、7回も簡単に2アウトを奪われ、このままスイスイ最後まで逃げ切られてしまいそうな雰囲気が漂う中でポレダのスライダーを上手く拾ってみせた。ホームランが欲しい場面で技ありの素晴らしいバッティングだった。決して打率は高くないのだが、今年の畠山は本当にいい場面で打ってくれる。バレンティンが再び離脱となった場合にはこの畠山の長打力にかかる期待は大きくなる。

そして試合を決めたのは川端の一打だった。10回は先頭の中村がヒットで出ると大引がきっちり送りサヨナラのチャンスを作ると途中から9番に入っていた上田が内野安打で繋ぐ。山田死球で1アウト満塁とすると代打ユウイチで勝負に出るが、結局ユウイチはセカンドゴロに倒れて2アウト。ここで試合を決められないと流れが巨人に傾いてもおかしくない場面で川端が初球のストレートをしっかり叩いて見せた。打球はピッチャー澤村のグラブをすり抜け、センター前に転がっていった。紙一重の打球だったが、見事なサヨナラ勝ちだったと思う。

前回の東京ドームでの巨人戦でも畠山の勝ち越しホームランで延長戦を制したゲームがあったのだが、今日も試合巧者巨人相手に延長戦で競り勝ってみせた。こういった経験を積むことでチーム全体で自信を付けて行ってもらいたい。延長戦5連勝は、昨シーズンの事を考えると信じられないような成績なのだが、たまたま勝てているのではなく、リリーフ投手陣の好投と野手陣の勝負強いバッティングで勝利を重ねている。しっかりとした裏付けがある中での5連勝は見事である。

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コメント

  1. つばめろう より:

    現地で観戦しましたがやはりサヨナラ勝ちというのは気分が良いですね。
    最後の川端のタイムリーはフィールディングがいいピッチャーならアウトに出来るボールでした。本当に紙一重といったところです。

  2. sabo より:

    今日の小川からもポレダからも何故2点しか取れないのか不思議なくらいの貧打線同士といった試合で複雑な心境です
    小川は今季最悪の調子で、いつものように修正できてませんでした。まだ神宮の新マウンドに慣れていないのかな。
    そしてフォークがルーキーのころのように決まりませんね。むしろスライダーの方が打者の手前で鋭く落ちているので今後は新垣に教わってみても面白いかもしれません

  3. K より:

    バレンティンの離脱は痛いですが、逆に1点を守り1点を取りに行く野球を徹底させることが出来て今の野球を継続できるので良い方向に捉えたいですね。去年もバレンティンは出たり出なかったりでしたし守備もレフトフライがヒットになったりして守備面で投手もガッカリする事が多かったので上田や田中浩をスタメン固定で最初から投手含めたと守り抜く野球をして欲しいです(私的にはロースコアの接戦の方が好きなので)
    オンドルセクとバーネットが試合数の半分登板してるので負担軽減のためにもバレンティン抹消の後は投手を登録してほしいです。

  4. trefoglinefan より:

     この試合は巨人が実に上手い野球をやり、ヤクルトが実に下手くそなことをやっていました。糞ボールの初球打ちでどれだけポレダを助けていたか分かりません。そういう試合運びをしていて勝てたのですから、力がついてきたということでしょうか。
     でも勝ったから反省なしでは先が思いやられますので、どうしてポレダを打てなかったのかを、しっかり精査して欲しいと思います。

  5. FIYS より:

    > つばめろうさんへ

    現地観戦でしたか。サヨナラ勝ちのゲームは格別ですよね!

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    それでも試合を作る小川は流石だなと感じます。小川はどの球種もしっかりコントロールできている印象がありますが、確かに一番の武器はフォークかな?と感じていました。おそらくストレートが走っている日はもう少しフォークが多くなるのではないでしょうか?その日の調子によって投球パターンを変えているのではないでしょうか?

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    バレンティンの離脱は非常に痛いですが、ここまでは代役の選手達が良く頑張ってくれていますね。私もロースコアのゲームは好きですが、ロースコアのゲームが増えれば増えるほど長距離砲の存在は必要になってきます。そう考えるとやはりバレンティンの離脱は痛いですね。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    本当によく勝ちましたね。畠山の同点ホームランが大きかったですかね。

    こういうゲームで勝てるという所に今シーズンの好調さの要因があるのでしょうか?

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