山本昌最終登板

今日は今シーズンのセリーグ最終戦広島ー中日戦が行われ、中日が3-0で勝利し、広島がCSを逃したのだが、そんなゲームで中日の先発マウンドに上がったのは、今シーズン限りでの引退を表明している50歳の山本昌だった。先頭の丸をセカンドゴロに打ち取り、32年間のプロ野球生活に別れを告げた。

「50歳」という数字自体があまりにも現実味のない数字であり、にわかには信じられないのだが、山本昌は確かに私がプロ野球を見始めた幼い頃から今日まで投げ続けていた。昔から「山本昌」は「山本昌」だった。特に投球フォームが変わった印象もないし、投球スタイルが変わった印象もない。ストレートのスピードが衰えた印象も全くないし、逆に年齢を重ねるごとにスピードが増してきているとの話もあったくらいだ。それどころか体格も顔もそんなに変わった印象がないのである。若手の頃からベテランのようなピッチングを披露していたのだが、この年齢になっても若々しさを保っていた。本当の「レジェンド」である。
通算成績は219勝165敗5セーブという素晴らしい成績が残っている。私が小学生の頃の中日は山本昌と今中という2枚の強力サウスポーが投手陣を牽引していた時代があった。しかし小学生が憧れていたのはどちらかというと今中の方だったように記憶している。140キロ中盤のストレートとスローカーブで打者を翻弄する姿は非常に見栄えが良かったし、小学生には魅力的な投手に映った。一方山本昌は、独特のフォームから130キロ台のストレートとスクリュー、カーブ、スライダーを駆使して打者を封じ込めてみせた。小学生だった私からすると「凄み」のようなものは感じなかったのだが、とにかく打たれなかった印象が残っている。1994年には沢村賞も獲得している。そこから20年以上1軍のマウンドで投げ続けているということ自体が驚きである。
ここ2,3年は流石に怪我に悩まされていた印象は残っているが、ほとんど大きな怪我なく32年間のプロ野球人生を全うしたことは驚くべきことである。

小学生だった私に未来から来た人が「山本昌が50歳まで現役を続けるよ。」と教えてくれたとしても絶対に信じなかっただろう(笑)。当時は40歳だって大ベテランと呼ばれるような時代である(今でもそうか…)。選手寿命はここ20年で少しずつ伸びてきているがそれでも50歳という数字は驚異的である。
長きに渡って中日一筋でチームに貢献し続けた山本昌に大きな拍手を送りたい。そして「お疲れ様でした。」の言葉を送りたいと思う。

P.S 2015シーズンあなたが選ぶ「優勝のポイントになった一戦は?」の記事へのコメントはもう少し募集したいと思いますので興味ある方はコメント頂ければと思います。

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コメント

  1. sabo より:

    今年は名選手の引退イヤーになってしまいましたね。正直和田と小笠原はまだ戦力として欲しい球団はありそうですが、、、

    そんな中で退団しても現役続行を表明した松中が凄い
    ホークス生え抜きの花道を捨ててまでもやり残したことがあるというか、三冠王をとってなおハングリーでいられる精神力は尊敬

    ヤクルト来たりしませんかね。年俸が難しいかもですけど

  2. FIYS より:

    > saboさんへ

    本当に今シーズンは名選手の引退イヤーになりましたね。これだけ名選手が同じシーズンで引退することも珍しいですよね。

    松中を獲得する球団は有りますかね?

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