ソフトバンク投手陣

いよいよ今週末から始まる日本シリーズについての記事をそろそろ書いていきたい。パリーグの試合を見ることはほとんどないのだが、それでも今年のソフトバンクの実力、チームの充実度は群を抜いていることは分かっているつもりだ。しかし短期決戦であれば何が起こるか分からない。ちょっとソフトバンクがどのようなチームなのか探ってみたいと思う。

今日は投手陣について見ていきたいと思う。圧倒的な選手層の厚さを誇るソフトバンクだが、今シーズンに関しては絶対的なエースはいないと見て良さそうだ。ヤクルトとしては、とにかくソフトバンクの先発陣を打ち崩さなければ日本一はあり得ないと言っても過言ではないだろう。「先行逃げ切り型」のゲームで勝利を掴みたい所である。
CSファイナルステージで先発を務めたのは、武田、バンデンハーク、中田の3人だった。おそらくここに摂津、スタンリッジ辺りが加わってくるのだろうか？
この中で個人的に最も戦い辛いと感じるのはバンデンハークである。150キロを超えるストレートとキレの良い変化球を合わせ持ち、コントロールもまとまっている。セリーグで言うと巨人のマイコラスのような投手だろうか。個人的にはマイコラス以上に打ちづらい投手のように感じる。
チーム最多勝となる13勝を上げた若きエース武田も150キロ近いストレートと縦のカーブ（スライダー）を操り、昨年の日本シリーズではこの縦のカーブで阪神打線を手玉に取っていたのが印象に残っている。バンデンハークに比べてコントロールに難がある印象があるが、調子の良い時の武田は難攻不落である。しかしまだまだ波がある投手だけにチャンスはあるはずである。
中田は中日時代から多少モデルチェンジを図っているのだろうか？この中田も調子が良い時は手の付けようがないピッチングを披露することがあるが、そこまで安定感のある投手という印象はない。上記の2人に比べれば戦いやすい投手に感じる。
4番手に名前が上がって来ると思われる摂津に関しては、２，３年前の圧倒的な投球は見られなくなってきている。投手としての総合力が高いだけにそれなりに試合を作ることは出来ているが、以前のような絶望感は感じられない。大舞台に慣れているという利点はあると思うが、そこまで恐れる投手ではないと思われる。
スタンリッジに関しても阪神時代に何度も対戦している投手であるため、嫌な印象はそんなにないのではないだろうか？中田、摂津同様そこまで恐れる相手ではないと思う。
やはり今年のソフトバンクは絶対的なエースがいない。ここが数少ない付け入る隙なのではないだろうか？とにかく5回までにリードを奪いたい所である。

リリーフ陣に関しては、かなり強力なため簡単には得点が奪えないだろう。昨シーズンから勝利の方程式を任されている。森、五十嵐、サファテはいずれも力強いストレートを持ち、打者から見ると嫌な投手だろう。特に五十嵐、サファテに関しては、歳を重ねるごとに安定感が増してきた印象がある。これだけ強力な勝利の方程式を持ったチームは今シーズンのセリーグにはいなかった（しいて言えばヤクルトだろうか？）。ここに千賀や二保といった若いパワー系の投手やベテラン寺原、サウスポー飯田辺りも登板の機会をうかがっている。千賀に関しては、完全に好調時のピッチングを取り戻してきているようにも感じているため、かなり厄介な投手となりそうである。それだけにやはり先発陣を打ち崩しておきたい所である。

絶対的なエースはいないもののとにかく選手層が厚いため、今日の記事に書かなかった投手が活躍することもあるかもしれない。それでも冒頭にも書いたように短期決戦であればヤクルトも十分に戦えるだけのチームになっていると思う。福岡での2連戦は武田とバンデンハークの先発が予想されていると思うのだが、この福岡でのゲームで1つは勝っておきたい所だろう。ソフトバンクとヤクルトは似たチームではあると思われるのだが、実力的にはソフトバンクの方が上だろう。そんなソフトバンク相手にヤクルトが勝つとしたら、福岡で1勝し、神宮で3連勝しての4勝1敗という形なのでは？と考えている。2003年の阪神のようにファンの力でホームゲームは全て獲る形に持ち込みたい（ちょっと大胆すぎる予想ですかね…）。


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