DeNAファンにとっては最高のオープン戦だったのでは？

オープン戦
ヤクルト０－９DeNA

特に書くことがないくらいの大敗である。逆にDeNAはルーキーをはじめ若手が躍動した。以前にも書いたことがあるのだが、今のDeNAは、雰囲気が90年代初頭（野村監督1，2年目）のヤクルトと被るところがある。当時のヤクルトには名将野村監督と後に稀代の名捕手となる古田がいたためその部分では少し違いを感じるのだが、面白いチームになってきているように感じる。DeNAファンはチームが伸びていくところを見られて楽しいのではないだろうか？

前評判の高かったDeNAのドラ1ルーキー今永は素晴らしかった。怪我の状態さえ戻ってくれば新人王候補の本命と言われているだけのことはある。ストレートのキレ、変化球のキレともに抜群だった。これだけの投球をされてはプロの1軍クラスでも打ち崩すのは難しいのではないだろうか？投球フォームの違いはあるが、ソフトバンクの和田がデビューした頃の姿を思い出した。コンディショニングさえしっかり出来れば2桁勝てるのではないだろうか？敵ながらあっぱれである。

野手陣も打撃での評価はそこまで高くなかったルーキーの戸柱と柴田が打撃でもしっかり結果を残し、新外国人ロマックは徳山からホームランを放ち、高卒3年目の関根は猛打賞と新戦力が躍動した。戸柱、柴田は、チームに欠かせないプレーヤーに成長する可能性があるし、関根はスター候補である。ロマックはロペスとともに打線の破壊力アップに貢献する可能性があるだろう。やはり厄介なチームになってきそうである。

さてここまでDeNAのことについて触れてきたのだが、ヤクルトはオープン戦5連敗となってしまった。オープン戦なので負けても良いのだが、内容の悪さが気になるところである。

先発の杉浦は2回に8安打を浴び6失点と大崩れしてしまった。やはり昨年の今の時期と比べると状態の悪さが目立っている。杉浦は投手としての総合力が高く、調子が悪くてもそれなりに試合をまとめられるタイプの投手であり、「ごまかしの利く」タイプの投手だと思うのだが、それにしてもボールが走っていないのではないだろうか？色々と試行錯誤している段階だとは思うのだが、高津コーチがコメントを残しているようにこれだけ打たれては厳しいと感じる。個人的には確実に先発ローテに入ってもらいたいと感じている投手だけに踏ん張ってもらいたいのだが…どうなるだろうか？次回の登板に期待したい。

ブルペン陣はやはり先日結果を残したオンドルセクと今回結果を残した秋吉以外に期待できる投手がいない状況である。このゲームでもブルペン候補の1人徳山が1回を3失点と打ち込まれてしまった。明らかに人数不足である。まだ開幕までに時間はあるので誰かしらに出てきてもらいたいのだが、バーネット、ロマンが抜けた穴を埋めるのは非常に難しいと感じる。

野手陣は今永をはじめとするDeNA投手陣の前に散発3安打で無得点と沈黙してしまった。やはり主力以外と控え組みの差が大きいのが気になるところである。今の時期に結果を残して首脳陣にアピールしたい立場の選手が結果を残せていない。今日は特にDeNAの若手が目立っていただけに寂しい結果となった（2軍も寂しい結果のようですね…）。

P．S　このゲームでは5回にホームクロスプレーがあり、雄平の好返球で3塁ランナーがホームタッチアウトになる場面があったのだが、キャッチャー中村のプレーが走塁妨害に当たるかどうかで議論を呼んでいるようだ。映像を見た限りでは中村がホームベースを跨いで補給しており、ランナーをブロックしているようにも見えるため、新ルールに接触しているようにも感じる。今シーズンこういった場面は間違いなく増えてくるはずなので、出来る限り基準を一定にしてもらいたいと感じる。


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