第88回センバツ注目チーム＆注目選手

今日は第88回センバツ高校野球大会の組み合わせ抽選会が行われた。このブログでも毎年注目チームや選手を紹介しているため今回も簡単にまとめたいと思う。

注目校
・高松商業（香川）、小豆島（香川）、秀岳館（熊本）

優勝予想は当たらないため今回も行わないでおこうと思うのだが、個人的に注目してみたい高校を３校上げてみた。
高松商は、第１回センバツ大会の優勝校という古豪公立校である。近年は目立った活躍はなかったと記憶しているのだが、四国大会を制すと勢いそのままに明治神宮大会でも強豪私学をなぎ倒し、優勝してみせた。プロ注目と呼ばれる選手はいないと思うのだが、投打にまとまった好チームである。エース浦がしっかり試合を作れるようなら甲子園でも旋風を巻き起こす可能性はあるのではないだろうか？

香川県からはもう１校、２１世紀枠の小豆島にも注目である。２１世紀枠と言っても香川県大会で四国大会、明治神宮大会を制した高松商を破って優勝しているだけに堂々の初出場と言って良いのではないだろうか？離島の県立校で選手は１７人ということである。それだけに島民あげての大応援団がチームの背中を押してくれるのではないだろうか？高松商以上に個々の能力では他のチームに劣ると思われるのだが、それでも戦えるだけのチームを作ってきているはずである。小豆島の生命線もエースのサウスポー長谷川ということになるだろうか？楽しみなチームである。

香川県勢はここのところ低迷しており、個人的にも注目することはなかったのだが、この２校は話題性もあり甲子園での戦いぶりが楽しみである。

もう１校は秀岳館を上げさせてもらった。NHKの解説でもお馴染みだった鍛治舎監督が就任してから一気に力を付けてきた印象がある。中学野球の強豪枚方ボーイズ出身者を中心に上記２校とは逆に個々の能力も高い選手が揃っている。おそらく打線の迫力でいけば今大会上位クラスであることは間違いないだろう。中学野球のスター選手たちがそのまま高校野球のスターになれるとは限らないが、中学時代から大舞台を経験している選手が多いだけに甲子園でも自分たちの実力を発揮してくれるのではないだろうか？

注目選手
投手
鈴木　昭汰（常総学院）　左投左打
山崎　颯一郎（敦賀気比）　右投右打
高田　萌生（創志学園）　右投右打
高山　優希（大阪桐蔭）　左投左打

野手
藤嶋　健人（東邦）　右投右打
林中　勇輝（敦賀気比）　右投右打

上記６名に注目してみたい。例年に比べて小粒な印象もあるのだが、投手は高校生レベルではまとまった印象が残る投手が多く、野手でも長打が期待できる選手がちょこちょこ出てきている印象がある。

鈴木は試合を作れる好サウスポーである。中学時代から世代のトップを走るような投手らしい投手である。簡単には崩れない安定感がある。ストレート、変化球どちらもコントロール出来、相手を見下しながら投げることが出来る投手である。初戦の鹿児島実業戦は、鈴木の実力を問われる試合となりそうである。

山崎は、１年先輩の平沼翔太の背中を見て育ってきた好素材である。１８８ｃｍという長身から投げ込まれる１４０キロを超えるストレートと落差の大きなカーブはこの投手の武器である。ダルビッシュの登場以降、長身投手が次々とモノになってきている。山崎もその流れに乗れるだろうか？

高田も下級生時から注目された怪腕である。「松坂２世」と呼ばれることも多い投手であるが、決して身体の大きい部類の投手ではない。それでもがっちりとした体型をしており、身体の強さを感じさせる。ストレートとスライダーのコンビネーションで甲子園のマウンドでも躍動できるだろうか？

高山は上記の３人に比べるとこの秋になって急成長してきた印象が残る投手である。細身の身体からMAX１５０キロに迫るストレートを投げ込むということでロマンいっぱいの投手である。まだフォームも完成されておらず、未完の大器という印象があるのだが、それでもボールの威力は超高校級である。これから夏にかけて一気にドラフト上位候補に名前が挙がってくる可能性もあるのではないだろうか？「見てみたい」投手である。

藤嶋は強豪東邦で１年次からエース格としてマウンドを任されている好投手なのだが、バッティングも素晴らしいものを持っている。打球を飛ばすコツのようなものを会得している選手ではないだろうか？将来像は村田修一ではないだろうか？個人的には藤嶋の打席に注目してみたい。

林中は、すでに甲子園での実績も十分な遊撃手である。細身のシルエットなのだが、長いリーチを存分に使ったバッティングは力強さも兼ね備えている。大型遊撃手として楽しみな素材である。身体ができてくればプロ入りも期待できる選手ではないだろうか？

現段階で確実にドラフト上位候補と呼べる選手は少ないかもしれないが、今の高校生のレベルは全体的に上がっている。今大会も非常に高いレベルの大会になるのではないだろうか？そんな中で香川県の公立校２校がどんな戦いぶりを見せてくれるのか注目してみたい。


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