阪神の若手野手も面白い

オープン戦
ヤクルト１－１阪神

先日「DeNAファンにとっては最高のオープン戦だったのでは？」という記事を書き、DeNAの若手の躍進について触れたのだが、阪神の野手陣も活きのいい選手が次々と現れている。これだけ期待の若手野手が出てきているチームはセリーグでは阪神が№1なのではないだろうか？何となくではあるが阪神は若手野手を育てることはそんなに得意ではないチームだと感じていたのだが、今はファンが夢を抱けるような選手が揃っているように感じる。
レギュラー争いを続けるドラ1高山と高卒3年目の横田のバッティングは非常に魅力的だし、2年目の江越も思い切りの良さが魅力である。総合力の高い緒方も虎視眈々とレギュラーの座を狙っている。内野陣も陽川、北条と徐々に結果を残し始めている。打てる捕手梅野もバットで結果を残しており、今シーズンこの中から数名はレギュラーを奪うのでは？と感じさせる勢いがある。今シーズンから金本監督が新監督になったことも若手には追い風となりそうである。

何故阪神の若手の話から入ったかというとヤクルトの先発小川から初回に高山、横田、新外国人のヘイグの3連打で先制点を奪われたからである。阪神の新戦力に見事に出鼻をくじかれてしまった。しかしその後のピンチを無失点で凌ぐと小川はそのまま6回1失点でまとめてみせた。最悪の立ち上がりとなった中でもしっかり立ち直って試合を作れるあたりは流石にエース小川である。三振も8つ奪い、順調な仕上がりを見せてくれた。特にストレートで空振りを奪えていた部分に調子の良さを感じさせてくれた。開幕戦に向けて万全な状態に持っていってもらいたい。

リリーフ陣も今日はペレスールーキー秋吉と無失点リレーを見せてくれた。ペレスはここまで制球に苦しみ、失点してしまうゲームも目立っていたのだが、今日は三者連続三振と完璧な投球を見せてくれた。やはりコントロールさへ整えばボール自体は良いものを持っている。デイビーズを開幕５，６戦目の先発に配置し、それまではルーキ、ペレスの両者を1軍に残す可能性もあるだろうか？日々状況は変わっているが、ペレスも良く踏ん張っている。
ルーキ、秋吉も力強いストレートを披露し、ランナーを許さなかった。この2人に関しては、勝ちパターンでの起用が濃厚だろう。特に新外国人のルーキに安定感が出てきている。ロマンの穴を埋めるような投球に期待したい。

打線は、９安打１得点と決め手に欠けたが、その中でも１番センターに入った坂口が今日もマルチヒットと結果を残した。素晴らしい活躍ぶりである。またこのオープン戦で打撃好調を維持している森岡も代打で同点タイムリー３ベースを放ってみせた。０２年の中日と近鉄のドラ１がしっかり結果を残している。
また西浦もマルチヒットと好調を維持している。大引との遊撃手争いも分からなくなってきたかもしれない。西浦が開幕スタメンという可能性もあるのだろうか？
ヤクルトの若手もなんとかレギュラー組に喰らい付いてもらいたい。


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