ペレス甲子園に飲み込まれる。谷内は骨折かあ…

ヤクルト４－８阪神

相手の先発藤浪の乱調に付け込んで序盤から点の取り合いに持ち込み、ブルペン勝負となっただけに勝ちたいゲーム展開だったのだが、8回にここまで好投を続けてきたペレスが甲子園の雰囲気に飲み込まれる形で大量失点を喫してしまった。

成瀬の調子は特別悪かったというわけではないと思うのだが、初回の2失点が余計だった。2アウト1塁からゴメスのポテンヒットと鳥谷への四球で満塁とすると西岡に先制2点タイムリー2ベースを浴びてしまった。この2点が非常にもったいなかった。この2点がなければもう少し自分のペースで投げれたと思うのだが、結局最後まで波に乗ることが出来なかった。
味方がリードを奪った後の3回、4回にも失点を重ねてしまい、味方の援護に応えることができなかった。結局4回を被安打７与四死球１の4失点で降板ということで先発の役目を果たすことが出来なかった。味方の援護があっただけにもう少し踏ん張ってもらいたかった。
リリーフ陣は今日も2イニングの登板となった村中、7回を任されたルーキが阪神打線をしっかり封じ、同点のまま8回を迎えるという悪くない形に持ち込んだのだが、ここまで無失点投球を続けてきたペレスが大乱調となってしまった。先頭の江越にヒットを許すとその後は四球、暴投が絡んだ中で阪神の積極的な走塁にも翻弄される形で２／３で被安打４与四死球２の4失点と大きく崩れてしまった。終盤に甲子園で大きなピンチを迎えてしまうと阪神ファンの大声援が待っている。この甲子園の雰囲気は本当に独特のものではないだろうか？その雰囲気に飲まれた部分もあったのか阪神打線の勢いをとめることができなかった。オープン戦の頃から制球には不安な面があったため開幕してから上手く行き過ぎていた面もあるのかもしれない。今日はこういった甲子園独特の雰囲気を体験できたことをプラスに捉えてもらいたい。今後のペレスの出来如何ではデイビーズの昇格、リリーフ陣の再編成も考える必要が出てくるかもしれない。

打線は苦手藤浪相手に5回までで4得点と制球に苦しむ藤浪相手に得点を重ねたのだが、欲を言えば2回、3回にもう少し得点を挙げて5回持たせずに藤浪をKOして欲しかった気持ちもある。特に2回はバレンティン、雄平、今浪の3連打で1点を返した後に谷内も四球を選び、0アウト満塁となっていただけに坂口の押し出し四球による1点しか返せなかったのはもったいなかった。もちろん中村、成瀬が倒れ2アウトになっていただけに考えようによってはラッキーな押し出し四球だったのだが、この回に畳み掛けておきたかったという思いもあるだろう。3回、4回も得点を奪った後にもチャンスが続いていただけにもう1本出したかった部分もあるだろう。不調の藤浪を5回まで持たせてしまったという言い方も出来るのかもしれない。
それでもブルペン勝負になればヤクルトに分があるのでは？という気持ちもあったのだが、結局阪神が繰り出した榎田ー安藤ー高橋ードリスの前にほぼ完璧に抑え込まれてしまった。特に安藤、高橋、ドリスの前にはノーヒットで抑え込まれてしまった。3投手ともにいいボールを投げていたとは思うのだが、接戦に持ち込めていただけにもう少し喰らいついていって欲しかった。

そして今日の試合で触れないわけにいかないのは谷内の死球による負傷退場である。大引離脱後好調な打撃でレギュラーの座を掴む勢いだったのだが、今日のゲームの3回に藤浪から左手首に死球を受け、左尺骨の骨折と診断されたとのことである。試合中のことなので仕方ないのだが、努力してここまで這い上がってきてようやく結果を出してチャンスを貰えていただけにファンにとっても非常に残念なニュースとなってしまった。おそらく完治したとしても左手首の感覚の違和感は消えないと思われる。その中でこれまで好調だった打撃がどのように変化してしまうのか不安が残る。それでもここまで少ない打席ではあるが結果を残したことは事実である。戻ってくるときには自信を持って胸を張って戻ってきてもらいたい。谷内にはこの程度の怪我でくじけない選手であってほしいと願っている。


にほんブログ村