米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(42)=本名・鈴木一朗=が15日、当地で行われたパドレス戦で2安打を放って日米通算で4257安打に達し、ピート・ローズ(元レッズなど)が持つ大リーグ記録の4256安打を上回った。日本プロ野球のオリックスに在籍した9年間で1278安打、2001年に大リーグ入りしてから16年間で2979安打を重ねた。
(毎日新聞引用)
一野球ファンとしてこのニュースに触れないわけには行かない。過去記事はこちらから→「イチローがヤンキースへ電撃移籍」、「大記録を語ろう」
過去記事にも書いているようにイチローの活躍をリアルタイムで見ることが出来ていることに幸せを感じている。イチローのことを初めて知ったのはイチローが高校3年になる直前のセンバツだった。私は長野県出身であり、このセンバツで準優勝を飾る松商学園(イチロー擁する愛工大名電、大本命天理、今と変わらぬタレント軍団大阪桐蔭、小柄なエース菊池と強打の石渡擁する国士舘と難敵を次々と倒す姿に大興奮したのを覚えている。)の試合をテレビで見ていたのだが、初戦の相手がイチローこと鈴木一郎擁する愛工大名電だった。エース鈴木一郎はいいピッチャーではあったのだが、小学生当時の私には松商学園のエース上田だったり、天理のエース谷口だったり、国士舘のエース菊池だったりのほうがより魅力的な投手に感じていた。正直小学生の私にはイチローの凄さは分からなかった。しかし鈴木一郎の名前と顔はこのときにしっかり脳裏に刻まれた。
松商学園のエース上田が日本ハムにドラフト1位指名を受ける中、鈴木はドラフト4位でオリックスに入団した。この地点では私の中のスター選手は上田だった。しかしプロの世界で圧倒的な輝きを放ったのはイチローだった。高卒3年目のシーズンに登録名を鈴木からイチローに変更するととんでもないペースでヒットを量産し、シーズン210安打というもの凄い記録を達成してみせた。ここからは常にヒットを打ち続けてみせた。7年連続でパリーグの首位打者に輝き、そのままメジャーに挑戦することとなった。
そしてメジャーでも1年目から打ちまくり、10年連続200安打以上を達成してみせた。その後は流石に安打のペースは落ちてきたのだが、それでもメジャーの一線級で活躍し続け、日本での9年間、メジャーでの16年間で4257本のヒットを積み重ねて見せた。
あくまでもメジャー記録はピート・ローズ氏の4256安打なのだが、イチローの記録もピート・ローズ氏の記録に劣るものではないことは確かである。NPBでもMLBでも野球の価値観を変え、野球のレベルアップに大きく貢献した選手であることに変わりはない。私がリアルタイムで見てきた選手の中で最も魅力的で偉大な野球人である。
P.S イチローはオリックス時代とWBC日本代表時のゲームを生で観戦することが出来た選手である。地方に住んでいるためあまり生観戦は出来ないのだが、このイチローに関しては、しっかりこの目で見ることが出来て本当に良かった。
にほんブログ村
コメント
会見でイチローが目に涙を浮かべているのを見て驚きました
リーグ優勝や国際試合などチームには熱さを見せますが個人記録に対してはクールな態度を取ってきた印象がありましたので。
やはりそれだけの年月があったなとしみじみするとともにイチローほどの人物すらも感動させるほど難しい記録だった
イチローが偉大な人物だと誰もが知っていますが
この記録の偉大さを最も知っているのはイチローなのでしょうね
> saboさんへ
特にマーリンズのチームメイトへの想いを語る場面で涙ぐんでいましたかね。本当に偉大な選手ですよね。