延長11回に力尽きる。最下位でオールスターへ。

ヤクルト2-4阪神(延長11回)

オールスター前最後のホームでの阪神2連戦は2連敗に終わってしまい、結局ヤクルトは最下位ターンとなってしまった。首位とのゲーム差は15である…阪神の状態は決して良くなく、ヤクルトの投手陣も頑張っていたのだが、結果は最悪となってしまった。

先発の館山は中6日での登板がどうなのか?という不安が付きまとっていたのだが、結果は5回を被安打10(被本塁打1)与四死球2の2失点という数字が残った。一球速報を追う限りでは、ストレートの球速は出ており、コントロールもまずまずだったと感じるのだが、10安打は打たれ過ぎである。それでもランナーを出しても動じないのが館山の武器の1つである。いくらランナーを出してもシチュエーションシチュエーションで大怪我をしない投球に徹して阪神打線に決定打は許さなかった。この辺は経験豊富な館山のピッチング技術の高さなのではないだろうか?おそらく館山は全く満足していないと感じるのだが、それでもこれだけ投げられるようになったことは収穫ではないだろうか?

リリーフ陣も6回、7回を村中、8回をルーキ、9回、10回を秋吉とノーヒットリレーを見せてくれた。阪神打線の調子が上がっていないということはあったかもしれないのだが、それでも館山が5回までに10安打を浴びていたことを考えるとこの3投手の奮闘は評価すべきなのではないだろうか?3投手とも今シーズンはタフな起用法となっているのだが、本当によく頑張ってくれている。
神宮でこの展開に持ち込めば昨シーズンはほとんどのゲームをものにしてきた印象だったのだが、今日は打線が同点に追いつくのが精一杯で勝ち越し点を奪うことが出来なかった。結局秋吉を投入してしてしまった後の11回にペレスが四球とヒットでピンチを招くと福留に勝ち越し2点タイムリー2ベースを浴びて試合が決まってしまった。
ペレスに関しては、以前よりボール自体は面白いボールを持っていると感じているのだが、不用意な四球やランナーを出した後のピッチングに不安があるため、今日のようなゲームでは使いづらい印象である。もう少し投手としての総合力を高める必要がありそうである。コーチ陣の腕の見せ所ではないだろうか?

打線は阪神先発岩崎の前に苦戦してしまった。4回まで無得点に抑え込まれてしまい、5回にようやく西田のソロホームランで1点を返したのだが、この1点のみに抑え込まれてしまった。6回には0アウト1,2塁からバレンティンが右中間に大飛球を放つのだが、阪神のセンター江越のファインプレーに阻まれてしまうなど、得点を奪うことが出来なかった。7回に代打今浪のヒットからチャンスを作り、坂口のタイムリーでようやく同点に追いついたのだが、今日はここまでだった。その後はランナーを出しても得点には繋がらず、投手の踏ん張りを見殺しにしてしまった。
個人的に気になるのはバレンティンのコンディション面である。今シーズンはシーズン前から身体を絞り、今シーズンに掛ける気持ちは伝わってきたのだが、やはり脚の状態は良くなさそうである。全力疾走が出来ない状態で、バッティングも下半身の力が上手く伝わっていないように感じてしまう。今日のセンターへの大飛球も本調子であればスタンドインしているような打球だったのではないだろうか?オールスター明けも現在の状況が続くのであれば起用法も考えなければならないように感じる。打率.290、本塁打16、打点57という数字はまずまずの数字ではあるのだが、守備、走塁でのチームへの貢献度は高くないだけにもう少しバッティングで結果を残してくれなければチームにとってプラスになっているのかどうか分からないのではないだろうか?首脳陣の判断に注目したいと思う。

結局最下位でターンすることになってしまったのだが、昨日も書いた通り投手陣には光が見え初めている。大型連勝は難しいが、大型連敗も避けられるくらいのチーム状況にはなっていると思う。少しずつ借金を返していきたいところである。

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コメント

  1. k より:

    ペレスが出てきた時点で負けは確定しましたね。残念ですがペレスはクイックも出来ないですし右打者へのクロスファイヤもなく変化球のコントロールもアバウトですから1軍では厳しいですね、指導して改善すればいいですけど直らないと年齢的にも難しいですね。
    あと西浦が1番ショートでは守備も走塁も打撃もチームとしてマイナスばかりですね、7月は大引の離脱が響きましたね。
    それと中村はまた不振になってリード面にも影響でてますし試合も3盗塁されて送球もショート前に投げていては、オールスターファン投票1位にしては寂しい成績と内容ですね(後半は打てる西田を正捕手で勝負かけて欲しいですけど)。
    試合は最下位争いらしい内容で阪神はチャンスに適時打が出ませんし、ヤクルトは毎回のように投手が打たれランナー出すし接戦の割りに締まりのないゲームでこの状態なら後半戦も阪神との逆一騎討ちですね。
    これで最下位での折り返しですが、この監督は細かい野球が出来ませんから全てを変えないと順位は上がってきませんね、おそらく作戦も起用方法もあまり変えずにやりそうですね。
    最下位ターンですがFiysさんの前半戦の総括と後半戦の予想はありますかね?

  2. trefoglinefan より:

     昨日打たれたことは仕方ないですし、そういう経験を積まなければ大成しないことは言うまでもありません。ですから昨日の平井の登板に関しては、私は全く不満がなかったのに、いったいどういうつもりなのでしょうか。1日打たれただけで、平井のランクが下がってしまうのでしょうか。私は打たれたからこそリヴェンジのチャンスを与えるべきかと思います。
     私が真中監督の采配で特に不満なのは、負け試合を活かさないことです。ダメージばかり残る負け方になっている。140試合全部勝つことなど不可能なのであって、優勝できるチームは負け試合の活かし方を知っていると思います。そもそも昨年の優勝にしたって、たまたま巨人が勝手に転んでくれたからできたのではないでしょうか。
     とにかく真中監督は負けることを恐れ過ぎです。そして勝てない試合まで勝ちに行き、投手を無駄に疲弊させ、それが勝てる試合まで勝てなくなることにつなげています。その結果成績が悪くなるだけでなく、選手も全く育ちません。こんな状況ですとお先真っ暗だと言わざるを得ません。

  3. 井野ファン より:

    西田のホームランで、チームメイトに迎えられるのを見たとき思いました。
    井野もホームラン打って、みんなに迎えられる日が来ると思いますか?
    井野もさりげなく西田を祝福してましたが、内心「私もこうやって出迎えられたい」と思ったのでは?
    確かにファームでも井野のホームランは聞かないし、風貌も決してホームランバッターといった感じではありませんが、井野もホームラン打って、ダイヤモンド一周して、いつもは出迎える西田や中村、山田あたりに逆に出迎えられるようになる可能性はございますか?

  4. トムモリー より:

    バレに関しては各球団からアウトローを徹底的に突かれて、悉く手を出してましたが、最近我慢が出来始めた様に思います。
    結果はまだまだ出てませんが、もう少し待ちたいと思ってます(^^)

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    大引の存在の大きさはいなくなって初めて分かる部分もありますよね。怪我の状態はどの程度のものなのでしょうか?

  6. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    平井に関しては、前日打たれたから起用しなかったというよりは、肩の状態を考えて連投を避けた可能性の方が高いのではないでしょうか? 

  7. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    当然ホームランを打つ可能性はあると思いますよ。前橋工業時代は強肩、強打の捕手という触れ込みだったと思いますし。しかしいかんせん打席数が少ないので難しい部分もあるでしょうね。

  8. FIYS より:

    > トムモリーさんへ

    畠山がいない中なのでやはりもう少し我慢して見ていくべきですかね。打順もどこの入れれば効果的なのか分かりづらいんですよね。山田の前の3番とかも考えても良いのでしょうかね?

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