序盤は上手く攻めたのだが…流石菅野…

ヤクルト2-5巨人

杉浦が初回にいきなり2点を失う苦しい立ち上がりとなったのだが、ヤクルト打線も序盤、菅野相手に粘り強い攻撃を続け、3回に山田の2点タイムリーが飛び出し同点に追いついた。このままヤクルトペースになるのか?と思ったのだが、直後に杉浦が2点を失うとその後は菅野が本領を発揮し、ヤクルト打線はほとんどチャンスすら作ることが出来なかった。

8月11日以来の登板となった杉浦は、初回に自らのエラーも絡んでピンチを招くと坂本の犠牲フライ、村田のタイムリーでいきなり2点を失ってしまう。その後も立ち直ることが出来ず、味方が同点に追いついた後の3回にも重信、坂本の連打でピンチを招くと村田に2点タイムリーを浴びてしまい、結局3回4失点で降板となってしまった。
杉浦に関しては、コンディショニング、フィジカル面での課題が今シーズンも解決しないままの状態である。ボール自体はそれほど悪くないと感じるのだが、どうしても流れに乗ることが出来ない。大卒3年目のシーズンということで潜在能力からすると普通に菅野と投げ合えるくらいの投手になっていてもおかしくなかったと思うのだが、今の杉浦にそこまでの高いレベルを求めることはできない。調子が上がってきそうなところでフィジカル面の弱さから離脱を繰り返してしまっては、中々力は付いて来ない。個人的には大いに期待している投手なだけに今後一皮も似皮も剥けてもらいたいと思っている。期待しているだけに今後は厳しい目で見ていきたいと思う。今日の投球は残念だった。

リリーフ陣は近藤が3イニングを投げ、何とか試合を落ち着けると、7回、8回は平井、中澤がしっかり三者凡退に仕留めてみせた。
近藤に関しては、ボールも走っており、まずまずの投球内容だったのではないだろうか?5回に重信に四球を与えると足で掻き回され、バッテリーエラーも絡んだ中で坂本にタイムリーを浴びてしまったのは頂けなかったが、こういうゲーム展開でしっかり3イニングを投げてもらえたことは首脳陣からしてもありがたかったのではないだろうか?今後も汚れ仕事的な役割が多いと思うのだが、まずはそういった役割の中で首脳陣の評価を得てもらいたい。

打線は初回から杉浦が失点するという厳しい展開ながら3回に一旦は追いつき、見せ場は作って見せた。しかし相手はセリーグを代表する投手菅野である。やはり獲れる時に獲っておかないと苦しい展開に追い込まれてしまう。初回に三輪がしっかりバントで送れなかったこと、2回のチャンスで西浦がダブルプレーに倒れてしまったこと、3回に同点に追いついた後に一気に崩せなかったことなどチャンスだっただけにもったいなく感じた。それでも冒頭に書いた通り菅野によく喰らい付き、球数も投げさせていたのだが、それでも4回以降の菅野は、一段ギアを上げたような素晴らしい投球内容だった。序盤にあれだけヤクルト打線にしつこくされても、そこから立ち直る辺りは流石菅野である。
しかし今シーズンは菅野を賞賛する記事を書き過ぎのように感じている。昨シーズンは菅野相手でも崩すことが出来ていたのだが、今シーズンは逆にやられ過ぎである。今日は山田に2点タイムリーが飛び出し、「もしや。」と思わせる雰囲気は作ったのだが、その後は菅野の気迫の投球の前に捻じ伏せられてしまった。
今日は元々分が悪いのは分かっていたゲームだけに明日しっかり取り返してもらいたい(とは言っても相手の先発は好調田口なのだが…)。小川の意地に期待したい。

P.S 今日は福井でのゲームと言う事もあり、真中監督も敢えて地元出身の中村にスタメンマスクを被らせたと思うのだが、そんな地元でのゲームでも中村にとっては散々なゲームになってしまった。打撃でも守備でも良いとこなく、7回の打席で代打を送られてしまった。西田の打撃が下降線をたどる中でこういった時こそ昨シーズンの実績がある中村には奮起してもらいたいのだが…中村は性格的にも考え過ぎてしまいそうな部分があるだけに今日のプレーが明日以降に尾を引かないと良いのだが…精神的にどん底の状態だろうか?

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コメント

  1. k より:

    杉浦はどこか痛めているくらい体にキレもなく球も全然ダメでしたね(杉浦のおかけで序盤で試合が決まりましたね)、これで今シーズンは館山と同じで一軍の登板はないでしょう。来年は成績を残せなかったら背番号は変更でしょうし、あとはメンタル含めて全てを変えて、ツーシームやカットボールなど球種を増やさないと厳しいですね。
    それと中村は監督の計らいで凱旋スタメンだと思うのですがパスボール二つと無安打で全くダメでしたね(西田に変わったら投手が抑えてましたね)去年の優勝の立役者でしたが完全にレギュラーでなくなったので秋季キャンプから打撃を向上させないと来季も出場機会は限られるのは間違いないですね(下手したら山川にチャンス与えられるかもですね)
    明日は相性いい富山ですし田口は好調ですが左は得意にしてるので小川の頑張り次第ですね。
    それとケガ人が復帰のニュースがありますが川端は週末からの広島には戻ってくれないと困りますね、残り20試合を切ってからではちょっと遅いですし1試合が大事になってくるので勝ち負けに影響しますね。
    来週の六連戦も投手いませんから成瀬しかいないですね。

  2. 久保田 より:

    杉浦投手が伸び悩んでいるのは、実力的なものなのか、指導者が悪いのかは分かりかねますが、チームとして本気で3位を獲りに行くのであれば、もう今年は先発での起用はないでしょう。
    どちらにしろ、今日の負けは想定内ですので、さほど気にはなりません。それよりも、明日の小川投手に期待です。

  3. trefoglinefan より:

     菅野に抑え込まれたのはある程度仕方ないと思います。それでも粘
    り強い攻撃ができていたのですが、私が特に気になったのは、6回の二死無走者の場面で、鵜久森がいったい何をテーマに打席に立ったのかです。一発狙いならそれはそれでいいのですが、それにしては初球にとてもホームランにならない低め糞ボールに手を出すのは考えられないですし、この打席でいったい何をしたいのかよく分かりませんでした。
     5月13日にヤクルトは最後の最後に菅野を攻略して延長戦に持ち込みましたが、この試合は8回に二死無走者で、大引が確か12球粘って三振したのが、9回の同点につながったと思っています。
     この日も鵜久森が6回の攻撃で、凡退するにしてもこの回で菅野を降ろすつもりで、粘ることができなかったのかと思います。狙い球をしっかり絞ってオームランを打ちに行くのでもいいですが、どちらもできていない、ただストライクが来たら打つだけ、という惰性的なものしか感じられませんでした。
     私はあと一本のところで凡退してしまったりすること自体、仕方がないとは思います。どんな選手でも打てる確率は30%あれば上出来なのですから。勿論大事な場面で打つのは大切ですが、何でもないところでいかに自分の凡打を活かすのか、そういうところもきっちりやっていかないと、良い投手は攻略できないと思います。
     もし鵜久森が二死無走者の場面を大事に考えて、しっかりとボールを見極めていたら、7回はもっと良い攻撃ができたかも知れませんし、球数からいけば7回は不安定な中継ぎを巨人は出さざるを得なかったかも知れないです。私はそれが一番残念でした。

  4. sabo より:

    今年はヤクルトに限らずフォークピッチャーが苦戦している気がします
    De山崎もツーシーム(握りはスプリット)が落ちないし、そういう年、というより今年はそういうボールなんじゃないかと怪しんでます

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    杉浦、中村に関してはどちらも心配ですね。杉浦は課題がはっきりしているだけにその課題解決に向けてしっかり精進してもらいたいですね。
    中村は正直優勝した翌年にこんな状況に追い込まれてしまうとは思ってもいなかったのですが…

  6. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    小川がしっかり期待に応えてくれましたね。エース小川が戻ってきましたね。

  7. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    鵜久森はタイプ的にそこまで粘れる選手ではないので、菅野相手にそこまで求めるのは酷ですかね?但しもう若手ではないのでシチュエーションによってスタイルを変えることは必要ですよね。 

  8. FIYS より:

    > saboさんへ

    やはりボールのことは気になってしまいますね。最近報道も全くないですしね。どういうレギュレーションなのかもう少し説明していただけるとありがたいのですが…

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