四半世紀ぶりのリーグ制覇に選手、ファンも酔いしれた。プロ野球のセ・リーグで10日、1991年以来の優勝を決めた広島東洋カープ。2位・巨人との直接対決を制し、緒方孝市監督(47)の胴上げが始まると、敵地にもかかわらず、カープカラーの「赤」に染まったスタンドが沸き返った。地元・広島などでも、この日を待ちわびたファンが歓喜に浸った。
(毎日新聞引用)
シーズン前に今シーズンのセリーグのポイント記事を書いていたため貼り付けておきたい→「2016年セリーグのポイントはリリーフ陣と助っ人外国人と見た。」
この記事の予想は大外れではなかったのだが、今年の広島カープの優勝のポイントが「リリーフ陣と助っ人外国人」という感じではないため、基本的には外れてしまったかな?と感じている。
それにしても今シーズンの広島は強かった。個人的にはシーズン前から広島に強烈な追い風が吹いていた2015年シーズンにBクラスに沈んでしまい、前田健太がチームを去ってしまったことから今シーズンはかなり厳しいシーズンになるのでは?と感じていた。しかし結果は2位に大差を付ける圧倒的な優勝となった。
2015年の広島の躍進を予想した記事はこちらから→「黒田が広島に復帰」、「広島の開幕投手は前田健太に内定」
今シーズンの広島は投手陣、野手陣ともにベテラン、中堅、若手、助っ人外国人が噛み合い、ファンの大きな声援も味方に快進撃を続けてみせた。私がポイントとして挙げていたリリーフ陣と助っ人外国人に関してももちろん優勝に貢献する活躍をしているのだが、先ほども書いた通りこの2つを優勝のポイントとするには弱く感じる。では今年の広島の強さとは一体何だったのだろうか?
25年前にリーグ優勝を果たした時、私は小学校3年生である。当時のセリーグは巨人、中日、広島が強かった印象である。AクラスとBクラスがはっきり分かれており、ヤクルト、阪神、大洋(現DeNA)は弱小球団だった。広島は80年代、90年代前半と投手王国を築いており、私の記憶の中でも強いチームだったという印象がはっきり残っている。しかしその後「混セ」と呼ばれる時代の中で優勝を逃すとドラフト逆指名制度、FA制度などの逆風にチームに飲み込まれてしまい、いつの間にやら弱小球団に成り下がってしまっていた。観客動員数も苦戦していた印象である。
少しずつチームの立て直しが進んできたのは2009年に新球場が本拠地となった辺りからだろうか?「カープ女子」や「カープ芸人」などと言った言葉が生まれ、メディアで取り上げられることも増えてくる中でチームの雰囲気が変わってくる様子を肌で実感することが出来た。元々球団運営は黒字とのことだったが、新球場が出来上がってからは観客動員が大幅にアップし、グッズの売り上げも以前とは比べものにならないくらいになっているのではないだろうか?その分チームの実力アップのために必要な部分に必要なお金をかける事が出来るようになってきた部分もあるのではないだろうか?
そして徐々に投手陣、野手陣ともに選手が揃い始めていたのだが、そこに昨シーズン大ベテランの黒田と新井が戻ってきた。昨シーズンはこの2人の加入が成績に直結しなかったのだが、今シーズンの優勝にこの2人は欠かせない存在だったのではないだろうか?暗黒時代の広島を支えた広島にとって伝説の投手黒田の熱い投球とここに来て全盛期に入ったのでは?と感じさせる新井の活躍は広島を支える大黒柱のような存在だった。
黒田の背中を見て育った若い投手陣はまだまだこれからの投手も多いのだが、先発の野村や抑えの中崎は完全にチームの主力になったし、ジョンソン、ジャクソン、へーゲンズの助っ人外国人3枚もチームに足りない部分をしっかり補っていたのではないだろうか?
野手陣は田中、菊池、丸の不動の1~3番にベテラン新井、大ブレイクを果たした鈴木と個性派の選手が揃い、その他の選手も自分の役割をしっかりこなしていた印象である。正直エルドレッドが一旦怪我で離脱したときには広島は厳しい戦いを余儀なくされるのでは?と思っていたのだが、エルドレッド離脱以降も快進撃を続けてみせた。
とにかく良く繋がる打線だった。中盤から終盤での逆転勝ちが多く、ミラクル的なゲームも多かった印象である。交流戦オリックス戦での鈴木の大活躍による奇跡の3連勝、8月7日巨人に追い上げられる中、負けるとゲーム差が3.5まで縮まるシチュエーションの中で、9回2アウトからの菊池の同点弾と新井のサヨナラ打で勝ったゲームが今シーズンのポイントになるゲームだっただろうか?
他のセリーグ球団のリリーフ陣の不甲斐なさも広島打線の繋がり、粘り強さの要因の1つだったとも言えると思うのだが、それにしても「そこから繋がるか?」というような場面でも信じられないような繋がりを見せてくれた。打席での集中力の高さは驚くべきものだった。
いつもヤクルトの試合を追うことで精一杯なため今日の記事は雑な内容になってしまったのだが、広島ファンの皆様25年ぶりの優勝本当におめでとうございます。私はヤクルトファンですが、黒田と新井の涙にはグッと来るものがありました。今夜は大いに優勝の喜びに浸って下さい。そしておそらくCSは選手もファンもプレッシャーを感じることになるかとは思いますが、優勝して迎えるCSも良いものですよ!
MVPは誰になりますかね?ちょっと読めないですが、菊池、新井、ジョンソン辺りが有力でしょうか?タイトル獲得となれば鈴木もありますかね?
P.S まだ9月ですが今年の漢字は「赤」ですかね?(真田丸もありますからね。)
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コメント
広島の優勝は喜ばしいことです。いいチームになりましたね。
新井も、打点王獲得のために、さらに頑張るでしょう。最後は誰が打点王になるかも大きな楽しみです!
TVで優勝の瞬間を見届けました。
応援してるチームは違えど、すごく感動しました。
25年ぶりですから、ほぼ優勝経験がない選手ばかりで、さぞ嬉しかったに違いありません。
25年前は私は中学生でしたから。
う~ん何度も書いている様に左打者大砲不足かなあ・・・野村や九里あたりがのびのび投げれちゃうんだもんな、雄平、川端も不調だったし。投手陣も相変わらずダメだし、昨日の杉浦で解ったでしょ、基本はストレートなんだ!石川や館山の様に変化球で打ち取る良い見本は居るけど、先ずは球威のあるストレート!
ファームも先発育ててくれ、徳山、中島、風張あたりは先発だよ!既成概念にとらわれていては投手は何時まで経っても育たない。
最後に広島優勝おめでとう。広島の街々でファン同士がハイタッチする光景を見て「スワローズには無いなあ、昨年青山通りでも無かったなあ」と感じ、羨ましかった。
広島カープ、25年ぶりの優勝おめでとうございます!!ヾ(o´∀`o)ノ
25年前と言えば私は小学校1年生で…そう思うと、歴史を感じ感慨深いものがあります。ヤクルトも今年そうでしたが、山田さんが登録抹消されてからヤクルトは調子が良くなりましたよね。広島も前田さんがいなくなってからが強かったので、チーム全体が、『何とかしなければ!!』という思いがいつも以上に強くなるんだと思います。
昨日は山田さんが3本のホームランを打ったのですが、広島の優勝でさほど注目されずでしたね(笑)まだCS進出の望みがあるので、まだまだ広島には負けてないつもりです(笑)
> 久保田さんへ
広島は強かったですね。
そして「ファンの皆様おめでとうございます!」という若松監督の名言はスタンダードな言葉になりつつありますね。
> 井野ファンさんへ
昨シーズンのヤクルトも14年ぶりと言うことで応援し始めてから初めての優勝となった若いファンも多かったと思うのですが、今シーズンの広島は25年ぶりですもんね。選手だけでなくファンの喜びも非常に大きいでしょうね。
> でぶちゃんさんへ
力で押せる先発投手は必須ですよね。杉浦、石山、風張辺りが候補にはなりますかね?
> スワローズ愛が止まらないさんへ
広島の優勝は本当におめでたいことですよね。昨シーズンのヤクルトはギリギリでの優勝でしたが、今シーズンの広島は圧倒的でしたね。私も黒田、新井の涙には感動しました。
因みに私のシーズン前の予想は以下の通りでした。
1.巨人
2.広島
3.DeNA
4.ヤクルト
5.阪神
6.中日
広島とDeNAは主力選手が成長過程にある状態でしたから、私はここにあげたのです。昨年から今年までの間に、選手の出入りばかり目に行きますが、私はそれよりも重要なのが、主力選手が成長するのか衰えるのかだと思うのです。
ですから前田の移籍など他の選手で補って余りあると、私は見ていたのです。因みにパリーグの予想は以下の通りでした。
1.日本ハム
2.ソフトバンク
3.西武
4.楽天
5.オリックス
6.ロッテ
こちらの日本ハム1位予想はちょっと願望的なところがあったのは事実ですが、ソフトバンクと並んで2強は予想できました。
今年の広島だけでなく、DeNAや日本ハムがどうやってチームを強化したのか、私はヤクルトにも是非見習って欲しいと思います。中畑監督は無能だと思われていますが、その見かけとは裏腹に、チーム再建を地道に我慢して行う役割りを果たし、それが今年になってやっと花開いたと思います。ヤクルトのチームは勿論ファンにも、こうした我慢が必要かと思います。
> trefoglinefanさんへ
この予想はお見事ですね。確かに広島もDeNAも若手が育っていましたからね。緒方監督にしろ中畑監督にしろどうなのかな?と思ったのですが、若手の抜擢は見事ですね。