小川2桁勝利ならず。

ヤクルト０－５広島

小川が残り試合の中で2桁勝利を達成するには後2つ勝つ必要があったのだが、この試合の敗戦で実質的に2桁勝利は消滅した。今シーズンは前半戦からかなり苦戦していたため仕方ないだろう。

先発の小川は気合は入っていたと思うのだが、広島打線の前に屈してしまった。初回も３回も２アウトランナーなしからの失点ということで改めて今シーズンの広島打線の強さを感じた。初回は２アウトから丸にヒットを許すと続く新井にタイムリー２ベースを浴び、１失点。３回は同じく２アウトランナーなしから丸に四球を与えてしまうと新井に２ランホームランを浴びてしまった。低めの変化球を上手く拾った新井を褒めるべきなのだが、この一発で小川の心は折れてしまったのかもしれない。続く鈴木にも一発を浴びて、３回４失点で降板となってしまった。
確かに２桁勝利を達成した方が見栄えが良いのは確かなのだが、今シーズンの小川は前半戦からストレートの球威がなく、苦しい投球が続いていた。後半戦に入ってようやくそのストレートに威力が戻り初めて勝ち星を重ねたのだが、防御率は４．５０ということで本来の小川の数字とはかけ離れていた。最後に中４日の登板を含めて２桁勝利を達成したとしても不本意なシーズンだったことに変わりはないだろう。それであれば２桁勝利に達しない方がしっかり自分を見つめなおせる部分もあるのではないだろうか？どうやらもう１回先発のマウンドに上がるようだが、とにかく小川の生命線はストレートである。このストレートでしっかりカウントを稼げるようになれば、小川はまだまだやっていけるはずである。来シーズンは是非エースらしい投球を見せてもらいたい。

リリーフ陣に関しては、この試合に登板した石山と村中が来シーズンは先発に再挑戦という報道があった。個人的には村中に関しては、先発で是非復活してもらいたいという気持ちがあるため、キャンプ、オープン戦と注目していきたいと思う。村中に関しては、昨年まで徐々に数字を落としており、ついに昨シーズンは１軍登板０に終わってしまった。正直このまま終わってしまうのでは？という気持ちもあったのだが、今シーズンはリリーフを中心に５０試合以上の試合に登板して見せた。数字的には防御率は４点台であり、完全復活という言葉は使いきれないのだが、今シーズンの経験を来シーズン以降に活かしてもらいたい。個人的には１４０キロ中盤のストレートを軸に相手打者をねじ伏せていく村中の姿をもう一度見てみたい気持ちが強い。先発として期待したい。

打線は今日も元気なく、広島野村の前に１６勝目を献上してしまった。今のヤクルト打線は迫力がなく、投手としての総合力に優れた野村からすると組し易い打線なのではないだろうか？６回まで散発３安打に抑え込まれてしまった。特に山田の元気のなさが気になるところである。田原、岩貞から受けた死球の影響が大きいと思うのだが、完全に当たりが止まってしまっている。ホームラン、打点のタイトルも絶望的な状況になっている。それでもスワローズの顔である山田は試合に出続ける必要があるのかもしれない。守備位置もセカンドということで守備の時も集中力を保たなければいけない中でよく頑張っていると思う。少しでもファンを喜ばすプレーを見せて欲しい。


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