今日も「2017年キャンプのポイント」の記事に沿って書いていきたい。
①投手陣のサバイバルゲーム
・先週も書いたのだが、先発陣に関しては、まずまずの仕上がりと見て良さそうだ。おそらく首脳陣が期待していた投手がきっちり結果を残している印象である。小川は前回の登板では打ち込まれてしまったのだが、今回のソフトバンク戦は5回2失点でまとめてみせた。失点の仕方はあまり良くはないのだが、ボール自体はそれほど悪くはないと思う。しっかり開幕に照準を合わせて欲しい。
石川、館山のベテラン2人も2軍できっちり結果を残している。館山に関しては、昨シーズン同様制球が安定せず、全盛期と呼ばれる頃の投球と比べると物足りないのだが、複数回の肘の手術から復活していることを思うと現状ではまずまずの出来と見て良さそうだ。先発ローテの5,6番目に喰い込む可能性はありそうである。
そして楽しみだった外国人投手のうちオーレンドルフが5日のソフトバンク戦に登板した。一球速報とハイライト映像で見ただけなのだが、思った以上にストレートのアベレージが高く、力強いストレートだった。カーブ、チェンジアップも緩急を付けるのに一役買っており、これなら期待しても良いのではないか?と感じた。ランナーを出してからのピッチングも大きく崩れるという印象はなかった。後は先発としてのスタミナ面だろうか?メジャーではここ数年リリーフ起用だったということだけにその部分だけは心配である。
ここにブキャナンが入ってくれば、小川、石川、山中、オーレンドルフ、ブキャナンと5枚まではほぼ理想的な投手が揃うことになる。それだけにブキャナンのオープン戦での投球を楽しみに待ちたい。
リリーフ陣では期待のドラ2星が鮮烈のデビューを飾った。ストレートは常時140キロ台後半を記録し、2イニングで三振も3つ奪ってみせた。やはりパワータイプの投手は魅力的である。もしこの星が平井と共にリリーフ陣に喰い込んでくるようであれば、日本人のパワー系投手が2枚揃うことになり、リリーフの層は厚くなりそうである。しかし個人的には、まだ絶対的な変化球がないため、1軍ではすぐに戦力になるかどうか分からないと感じている。オープン戦でどこまで結果を残せるだろうか?
外国人投手に関しては、昨シーズンの実績のあるルーキとギルメットでおそらく1つしかないであろう枠を争うと思うのだが、こちらはまだどうなるか分からない。特にギルメットの投球をもう少し見てみたい。
星以外のルーキーでは菊沢と中尾が登板したがいずれも失点してしまった。菊沢はとにかく結果が欲しいのだが、ここまでの実戦では結果を残せていない。もう崖っぷちである。何とかしたいところである。中尾はこれからの投手だと思う。下半身が思った以上に鍛えられており、投球フォームも安定しているように感じるため、今後の成長次第では使えるようになるのではないだろうか?
リリーフ陣は秋吉以外はまだ団子状態なのかな?とも感じるが、ルーキ、ギルメット、平井、星辺りが使えるようであれば何とか形にはなりそうである。最終的にはどんな布陣になるだろうか?
②大引VS西浦、谷内
・ここ2試合で大引がトップバッターとして結果を残したため、大きなアクシデントがなければこのままショートの定位置を掴みそうである。川端の復帰がいつ頃になるか分からないのだが、川端不在時には1番大引、2番坂口の1,2番コンビが最もしっくり来るかもしれない。ここまでオープン戦を見ていると打撃でも守備でも大引が一歩リードしている印象である。
西浦、谷内に関しては、打撃での結果が欲しいところである。ショートのレギュラーを奪えなかったとしても川端不在時にはサードの穴を埋めなければならないし、WBCで山田が不在にしている間はセカンドでの出場機会も増えるはずである。このチャンスを活かしたい。
③畠山VSグリーン
・畠山はDHとしてしっかり実戦の機会を重ねている。結果は出ていないが、まずは出場出来ていることを評価して良さそうである。グリーンはもう少し結果が欲しい。テレビ観戦出来ていないため、守備や走塁面がどの程度なのかは分からないが、やはりグリーンは「打ってナンボ」の選手である。バットで結果が欲しいところである。この2人の争いはもう少し見守っていく必要がありそうである。
④中村VS西田
・この2人の争いは相当激しいものになることが予想されたが、ここまで中村が打ちまくっており、真中監督も「中村が一歩リードしている。」とのコメントを残したようである。ここ2年バットでは数字を残せていなかったのだが、元々は打てるタイプの捕手だと感じるだけにこの好調をシーズンにつなげてもらいたい。ちょっと出来すぎかな?と感じるくらいの好調ぶりである。
西田に関してももう少し出場機会を与えて欲しいという気持ちはある。バットでアピールできれば一塁手争いに加われる可能性もある選手だと感じている。アピールポイントである打撃で結果を残したい。
⑤出でよスピードスター
・上記に書いた通り、このまま行けば1番大引、2番坂口という配置が最もしっくり来るように感じているため、足を武器にしている上田、比屋根、山崎が開幕時にレギュラーを確保するのは何かしらのアクシデントがない限り難しくなってきたと感じる。それでもやはりスピードのある選手、盗塁の出来る選手はチームにとって貴重な存在である。限られた出場機械でアピールし、しっかり開幕1軍を目指してもらいたい。スピード+状況判断が出来れば、大きな戦力になるはずである。もっとアピールしてもらいたい。
その他では、キャンプから1軍に帯同している廣岡がまだまだ荒削りながら、実戦でもヒットを放つなど良い経験を積んでいるのではないだろうか?2軍でも同期の渡邉、同年代の奥村が結果を残しているとのことで、若手内野手の躍進は嬉しい限りである。
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