2017オープン戦④

過去記事はこちらから→「2017年キャンプのポイント

①投手陣のサバイバルレース
・まずは開幕投手に内定した石川だろう。ここまでのオープン戦では隙のない投球を披露してくれている。この時期にこれだけ調子の良い石川の姿はあまり見た記憶がない。正直結果が出過ぎていて逆に心配になってしまうくらいなのだが、開幕戦で当たるDeNAの若手サウスポー石田にレッスンを付けるようなベテランらしい投球に期待したい。オープン戦の相手とベストメンバーのDeNAとでは実力に雲泥の差があるが、それでも石川が結果を残すことが出来るだろうか?

石川との両輪で先発陣を引っ張ってもらいたい小川は、18日の楽天戦で5失点と崩れてしまった。今現在の楽天打線は正直迫力がないためこの5失点は残念である。特に6回に浴びた2本のホームランは余計だった。ルーキーイヤーに比べて高目のボールで主導権を握ることが出来ていないため、どうしても苦しい投球となってしまう。追い込んでから粘られてしまい、球数が増えてしまうのも懸念材料である。それでも開幕ローテは確実だと思うのだが、どのゲームで使ってくるかは首脳陣も悩んでいるのではないだろうか?あくまでも開幕カードのDeNA戦で起用するのか、それとも2カード目に起用するのかどちらになるだろうか?

14日のロッテ戦でようやくオープン戦初登板となったブキャナンは今後に期待感を抱かせる見事なピッチングを披露してくれた。まだ実戦機会が少ないため、あまり高い評価をするのも危険なのかもしれないが、低めのボールを駆使してゴロアウトを重ねる姿は、私が期待していた姿そのものである。この試合でボークを取られてしまったのは少し引っかかるのだが、それでも次回の登板が非常に楽しみになるような投球内容だった。是非先発ローテに食い込んでもらいたい。

15日のロッテ戦で先発した山中も6回を2失点とまずまずの投球を披露してくれた。高卒2年目の平沢にホームランを浴びるなど、アンダーハンドの投手の宿命である左打者対策には課題が残っているが、この辺りはこれまでも対策しながら投球を繰り返しているだけにそこまで心配することはないだろう。開幕ローテ確定ではないだろうか?

先発投手陣は決して層は厚くないが、期待していた投手がそれなりに結果を残しているため、ほぼ想定通りの先発ローテが組めそうである。石川、小川、山中、オーレンドルフ、ブキャナンの5枚に館山もしくは、原樹理の6枚となるだろうか?今のヤクルトの投手陣を見渡した場合、この6人が揃うのが最も理想的ではないだろうか?

リリーフ陣では、ルーキVSギルメットの外国人枠を掛けた戦いが面白くなってきた。実績で上回るルーキが多少有利かな?と感じていたのだが、ギルメットもきっちり結果を残し続けている。独特な投球フォームに縦の変化球も使えているだけに相手に慣れられるまではかなり使えるかもしれない。おそらくオーレンドルフ、ブキャナンの2人は先発枠にはいると思われるため、ルーキとギルメットでガチンコ勝負となるのではないだろうか?もしかすると先発ローテーションの順番によっては開幕時に2人共にベンチ入りする可能性もある。まだまだこの2人の争いは続きそうである。
その他ではやはり今シーズンはリリーフで起用されている石山が気になる。セットアッパーとして機能すれば面白そうである。ルーキーの星、昨シーズン見事に復活した平井もパワー型の投手ではあるのだが、現状最も期待できるのは石山ではないだろうか?

②大引VS西浦、谷内
開幕時に関しては、ショート大引、サード西浦でほぼ決定だろうか?西浦に関しては、まだ野球に粗さがあるが、パンチ力もあり、スピードもあるため開花目前だと考えられる。総合力では大引だが、西浦にはロマンを感じる。開幕戦で1番サード西浦ということもあり得るのだろうか?個人的には1番大引で下位に西浦の方がバランスが良いかな?と感じているが、皆さんはどうお考えだろうか?
谷内はレギュラーという部分では厳しくなってきたが、代打、代走、守備固めなど様々な起用法に応えられる選手だと感じている。チームになくてはならない存在を目指して奮闘してもらいたい。チャンスはまだまだあるはずである。

③畠山VSグリーン
・畠山が先週の猛打賞で開幕レギュラーを確実なものにしたかと感じていたのだが、そこから全く調子が上がってこない。それでも出来れば畠山にしっかりレギュラーを確保してもらいたいのだが…かなり心配である。
グリーンは、チャンス自体は減ってきているのだが、徐々に結果が出始めた。外国人枠の絡みもあるため非常に厳しい立場にあることに変わりはないのだが、1軍のゲームに出られるうちに少しでも日本の投手のボール、配球に慣れてもらいたい。

④中村VS西田
・この争いに関しては、開幕時は中村が先発マスクを被ると見て間違いないだろう。しかし西田に関してはもしかするとファーストで出場する機会が巡ってくるかもしれない。上記のように畠山は不調、グリーンは外国人枠の関係もあり使えない可能性が高い状況にある。ここは首脳陣が思い切った決断をしても良い段階に来ているのかもしれない。

⑤出でよスピードスター
・やはり坂口、雄平、バレンティンの壁は厚いのだが、最後まで足掻いてもらいたい。山﨑はまだまだ若いしどんどんチャレンジしてもらいたいし、上田、比屋根についてもそれなりの1軍実績はある選手だけに悩みすぎず、自信を持ってプレーしてもらいたい。

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コメント

  1. 久保田 より:

    小川投手が結果を出せませんね。残りのオープン戦で、ピシッとした投球を見せてほしいです。
    石山投手、星投手が中継ぎで使えそうなのは朗報です。
    外人投手は誰が落ちますかね?バレンティン選手は外せませんから、外人ワクでの争いも楽しみです。

  2. k より:

    先発ローテは外国人枠の影響で変わってきそうですね、オープン戦をここまで5割できてるのはリリーフ陣の頑張りと見てますがルーキもギルメットも結果は残してるので後ろに安定をもたらしたいのならオーレンドルフとブキャナンは登録と抹消を繰り返しながらローテをやりくりした方がいいのかなと思いますね(調整は難しくなりますが)
    あと小川はエースとしては、あまり期待できないですね。ここ数年スランプかなと思ってましたが相手チームが小川に慣れてきてるんでしょうね、一年ローテを守って10勝10敗で計算したいですね。
    そうなると貯金を作れる投手として二人の外国人が鍵ですね。
    それと畠山はシーズン入って状態があがればいいですけど内容はよくないですね。ケガの影響がありそうですし35才ですから急激に良くなるとは思えないですね。
    新加入の榎本が結果を残したのは明るい材料ですね、上田・比屋根・山崎が結果でてないので期待したいですね。

  3. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    外国人枠争いは、面白くなってきましたね。

    星に関しては、いいストレートを投げますね。個人的にはまだ即戦力としては期待しきれない部分もありますが…

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    確かに外国人投手の起用法はどのような形を取るのか気になりますね。オーレンドルフとブキャナンを交互に登録する方法もなくはないですかね?

    畠山にはもう少し状態を上げてもらいたいですよね。

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