バレンティンの奮闘及ばず…オランダ敗退

プエルトリコ4x-3オランダ(延長11回タイブレーク)

WBCの価値を高めるような激闘だった。両チームの選手達が国のために高いモチベーションで戦っている姿が感動的だった。WBCの存在意義を再確認できる名勝負だった。

私は仕事があり、今日のゲームはハイライトで確認したのみなのだが、日本戦以外のゲームを地上波で生中継したTBSには、一野球ファンとして拍手を送りたい。明日の日本戦を前にまた一段と盛り上がってきたのではないだろうか?

ヤクルトファンとして触れたいのはやはりオランダの4番バレンティンについてである。これまでも絶好調だったのだが、今日のゲームでも先制2ランホームランを含む3安打と大いに暴れてみせた。バレンティンに関しては、ここ数年故障がちであり、今シーズンに関しても昨シーズンくらいの成績が精一杯ではないか?と感じていたのだが、今回のWBCで見せた打撃は素晴らしいものだった。おそらくメジャー関係者の目にも止まったのではないだろうか?集中力の波があるタイプの選手だと感じるのだが、このWBCでの集中力の高さは凄まじいものだった。
今大会の通算成績は、26打数16安打4本塁打12打点、打率.615という優勝していればMVP候補に挙がったであろう驚異的な数字を残して見せた。NPBではシーズンのホームラン記録も更新し、スーパースターの1人ではあるのだが、その存在はおそらくMLBではほとんど知られていなかったのではないだろうか?今大会の活躍でMLB関係者、MLBファンにも多少アピール出来たのではないだろうか?ヤクルトファンとしては、今大会でのバレンティンの大活躍は嬉しい限りだし、誇りに思う。
準決勝で敗退してしまったことに関しては、おそらく大きなショックも受けていると思うのだが、これだけ喜怒哀楽を表に出して、必死にプレーしているバレンティンの姿は愛らしく感じてしまう。本当によく頑張ってくれたと思う。

プエルトリコは、アメリカ、ドミニカ共和国と比べると「個の力」という意味では一歩劣るかな?と感じていたのだが、チームとしてのまとまりが素晴らしい。その中心にいるのが、前回大会で日本の3連覇の夢を打ち砕くのに大いに貢献した捕手のモリーナである。強肩と捕球技術の高さ、視野の広さ、リーダーシップ、状況に応じたバッティングと捕手としての総合力が図抜けている印象である。捕手としてのタイプとしては、古田敦也氏に似ているのではないだろうか?古田氏が全盛期にメジャーに挑戦していた場合、捕手というポジションの特異性もあり、通用した可能性は決して高くはないと思うのだが、このモリーナを見ていると古田氏のようなタイプの捕手がチーム力を高める存在になり得ることを感じさせてくれる。私と同世代のヤクルトファンであればこのモリーナを思わず応援してしまう人も多いのではないだろうか?今大会のプエルトリコの快進撃はモリーナなくしてはありえなかったのではないだろうか?

明日はいよいよ日本VSアメリカである。私は仕事があるため試合を見ることは出来ないのだが、メジャーでもハイレベルな選手を揃えるアメリカに日本がどのような戦いを挑むのか注目される。まずは先発菅野がどれほどの投球を見せてくれるかに注目してみたい。今日のプエルトリコVSオランダ並の熱いゲームに期待したい。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

タイトルとURLをコピーしました