石川と藤浪

2017試合結果

ヤクルト1-7阪神

石川ー藤浪という正反対のタイプが先発する興味深いゲームとなったのだが、石川が大崩れし、打線は荒れ球藤浪に手を焼き、完敗となってしまった。

石川は、4回2/3を被安打13(被本塁打3)の7失点でKOされてしまった。2試合続けて5回持たずに7失点でのKO負けということで少し心配である。石川に関しては、結果論で語る事しか出来ないタイプの投手だと思っている。球速やコントロール、配球はどの試合もそこまで変化がなく、テレビや一球速報を追っていても1試合ごとの違いが分かりづらい投手である。しかし崩れるときは今日のように大崩れしてしまう特徴を持っている。5回持たずに被安打13ということは、相手打線からすると相当打ちやすかったのではないだろうか?今シーズンは絶好調で開幕を迎えたのだが、そろそろ球のキレが落ちてきているだろうか?中5日での登板はこれまでも何度も経験しており、そんなに関係ないと思いたいのだが、年齢的なものも気にならないと言えば嘘になってしまう。次回も炎上ということであれば、再調整も検討せざるを得ないかもしれない。

一方の藤浪は、7回1/3を被安打4与四死球7の1失点という数字が残った。前回の対戦では畠山への死球から乱闘騒ぎになるという場面があり、今日のゲームは試合前から少し不穏な空気も漂っていたのだが、それでも藤浪の投球スタイルはいつもと変わらなかった。おそらく変えることが出来なかった。と言った方が正しいと思うのだが、この荒れ球にヤクルト打線が対応できずにいる。ルーキーイヤーからこの藤浪を苦手としているのだが、昨シーズン辺りから藤浪自身でも制御しきれないほどにボールが荒れはじめ、特に右打者に対しての抜け球が増えてきている。藤浪自身も苦心している様子が伺えるのだが、この荒れ球によってヤクルト打線は完全に逃げ腰になってしまっている。左打者の雄平が今日は藤浪相手に3安打を放って、1人気を吐いたのだが、その他の打者はどうしても踏み込みが甘くなってしまっている印象がある。これでは得点を重ねることは難しい。藤浪は明らかに思惑通りの投球が出来ていないのだから、もう少しチームとして何とかしなければならないのではないだろうか?「怪我の恐れがあるから踏み込めない。」というのはプロとしてはあり得ない姿だと思う。それでも昨年藤浪に死球を喰らい、長期離脱してしまった谷内がしっかり1本ヒットを放ってくれたことは嬉しかった。この谷内のヒットが次回の対藤浪戦で役に立ってくると信じたい。「やられたらやり返す。」という言葉は決して報復死球を投げろということではない。プロならば藤浪を打ち込んでやり返さなければならない。

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コメント

  1. sabo より:

    藤浪から良い打球は打っていたんですが外野フライやライナーにとどまってしまいました
    球威のあるストレートよりもスライダー主体でしたし球威に押されたわけでもなさそうなのでスイングが少し弱くなってるかもしれません
    打線全体的に長打がでるスイングにしないとです
    特に大引谷内中村はもっと強く振っても良いかも

  2. より:

    石川は得意の神宮で2試合連続KOとは予想できませんした(阪神は苦手でしたが2試合とも球が高いですよね)来週の広島でまた先発だと思いますが次もダメなら下で再調整でしょうね。
    藤浪から打てないのは左打者が少ないのと今のヤクルト控え選手では藤浪の力の球をヒットにするに難しいすね(主力が右ばかりですし川端いませんし、しばらくは藤浪から勝つのは難しいですね)
    これで全チームとホーム・ビシターと1回りして勝ち越せているチームがいないのを見ると改めて戦力層が薄いのと上位に比べてチーム力が劣ってるのが分かりますね、提案としてはサード・ファーストを守れる新外国人の補強かサード・ショートの守備だけが上手い外国人の獲得が急務ですかね。
    それと川端や畠山(保険のグリーンも)の長期離脱と山田の大不振が原因ですが、それでも5位にいるには投手の頑張りなので継続して守備中心のオーダー(武内スタメン固定とサードは谷内・西浦・荒木・藤井の日替わり)と足を絡めた攻撃をして当面は中日との最下位争いに全力を注いで欲しいですね(打たないと100%上位進出は難しいので)
    GWは3連勝できたので勝ち越せると思っていましたが無理そうなので由規と小川に1点もしくは2点以内に抑えてくれる事を祈るしかないですね(星は厳しいのと采配と打線には期待してないので)
    あと何とか山田とバレンティンの打順だけ離してもらいたいですね(3番と5番とか)

  3. 井野ファン より:

    ヤクルトはホームでも藤浪に弱い傾向にありますよね。藤浪と相性がいいのは雄平くらいしか思い浮かばないので、次に藤浪と当たる時は雄平の他に左打者でまだ藤浪と当たってない野手をオーダーにいれてもいいかもしれないです。(榎本など)
    こんな打線が勢いのないチーム状況で、グリーンも川端も長期離脱が決まった今、新外国人を中途獲得を急いでもらいたいです。2010年はホワイトセル、2015年はデニング加入で改善できた例があるので、今年もそれが必要だと思います。

  4. 久保田 より:

    本文の締め言葉、最高です!素晴らしい発想ですね!ホントに次の藤浪戦では、プロ野球の打者として打ち崩してほしいです。

    さて「由規昇格ドラマ」のための中5日起用…。石川投手の本心はどうでしょうかね〜〜?今日の石川投手からは「やってらんないぜ〜〜」という姿勢しか感じられませんでした…。

    もちろん、由規投手はファームで成績もあげましたから、一軍復帰させることは大賛成です。とはいえ、そのために石川投手が中5日になるのは、本末転倒としか思えないですね〜〜。

    経営陣・首脳陣が一時的な集客と話題性に向けて走ってしまうと、チームが崩壊してしまいかねない怖さを感じます。

  5. FIYS より:

    > saboさんへ

    対藤浪対策は必要になってきそうですが、やはり基本は強いスイングということになりますかね?

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    新外国人選手の獲得はあり得そうですが、シーズン途中ということもあり、獲得できる選手は限られてきそうですよね。

  7. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    左の強打者タイプとなると第一候補は大松ですかね?

    新外国人獲得はあり得そうですよね。

  8. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    ヤクルトはチームカラー的にもフェアプレーに徹するチーム作りをしても面白いと感じます。プロ野球界には様々な暗黙の了解があるようですが、悪しき文化は継続する必要はないような気がするのですよね。

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