ヤクルト1-0巨人
石川のサードゴロの間に奪った1点を石川、近藤、ルーキ、石山、秋吉と5人の継投で守りきって見せた。今のヤクルトらしからぬ渋い勝ち方だった。野村ヤクルト時代を彷彿とさせる勝ち方だった。30代以上のオールドファンには堪らない勝ち方だったのではないだろうか?過去記事はこちらから→「野村ヤクルトっぽい勝ち方」
前回の巨人戦では、序盤に崩れてしまった石川なのだが、今日は丁寧に兎に角低めにボールを集めて見せた。5回1/3を被安打7与四死球2の無失点で何とか粘りきって見せた。特別調子が良かった訳でもなかったのだが、ランナーを許しても得点は許さなかった。状況状況に応じたピッチングが出来ていたのではないだろうか?球数も5回1/3で97球ということで多目だったのだが、この辺りも調子が良くない中でも丁寧に投げた証拠ではないだろうか?ベテランらしいそして石川らしい投球だったと思う。
そして6回の1アウト2塁の場面でマウンドに上がった近藤は、今日も良い仕事をしてくれた。キレのあるストレートとスライダーで長野、實松を連続三振に仕留め自分の仕事を完璧にこなしてみせた。ここの所、近藤が相手に傾きかけた流れをストップする重要な役割をこなしてくれている。33歳と年齢的にも若くなく、過去に怪我での長期離脱も経験している事からコンディショニングの部分では不安が残るのだが、ここまでの好調さをどこまで維持できるだろうか?ここ数試合は影の立役者的役割を果たしてくれている。
その後は7回ルーキ、8回石山、9回秋吉と1点差の痺れる場面の中でもしっかり無失点でリレーしてみせた。ヤクルトにとっては鬼門となっている東京ドームでの巨人戦と言うことで最後まで気が抜けなかったのだが、そんなプレッシャーの掛かる最終回のマウンドに上がり、亀井、橋本、阿部という左の代打3枚を完璧に封じ込んだ秋吉には大きな拍手を送りたい。2015年のバーネットのような圧倒的な存在ではないのだが、プレッシャーの掛かる場面でもしっかり仕事をしてくれている。本当に心身ともにタフな投手である。
打線は巨人先発宮國の前に沈黙してしまったのだが、3回に先頭の中村が2ベースで出塁すると大引犠牲フライで3塁へ進み、石川のサードゴロの間に先制点を奪って見せた。下位打線でヒット1本で上げた1点は、かつて「嫌らしい野球をする。」評された野村ヤクルト時代を彷彿とさせるものだった。石川は本当にボールをコンタクトする技術に優れており、状況に応じたバッティングが出来る選手である。今日も三遊間に上手くゴロを転がしてくれた。そしてサードランナーの中村も非常に良いスタートを切ってみせた。終わって見ればこの1点が決勝点となった。地味な得点ではあったのだが、各打者がしっかり仕事をした中での1点と言うことで価値のある得点だったと思う。
その後は中々チャンスを作れず8回にようやく2アウト満塁のチャンスで山田に回ったのだが、結局山田が初球のストレートを打ち上げてしまい、追加点は奪えなかった。山田に関しては、力強いスイングは出来ていると思うのだが、どうしてもインコースを意識してしまうのか外角のストレートに振り遅れたり、手が出なかったりする場面が目立つ。この辺りの不調を何とか克服してもらいたいのだが…今後調子が上向くことはあるだろうか?
P.S 今日のゲームでは今浪が1軍昇格即スタメンとなったのだが、脇役陣が本当に日替わりで頑張ってくれている。今日は今浪は結果を残せなかったが、代わって出場した武内はヒットを放ったし、大事な場面で代打で登場した大松はマシソン相手に粘り、四球を選んでみせた。今日の大松の打席は非常に価値のある打席だったと思う。マシソンの150キロを超えるストレートでも初球からしっかりスイングを掛け、最終的には低めの変化球を見極めて四球をもぎとってみせた。続く山田が倒れて追加点とはいかなかったのだが、高く評価したい打席だった。
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コメント
鬼門のドームと苦手ビジターだったので勝ち越しは予想外でしたね。
昨日の由規が良い流れをもってきた感じで週末の首位阪神とのゲームも五分に戦える気がしてきましたね。
石川はそんなに良くなかったですね、真っ直ぐのスピードが落ちてきていて年齢的にも中5日はもう厳しいかもしれませんね(次は中七日で中日ですね)
試合は近藤へのスイッチがポイントで良い継投でしたね、真っ直ぐとスライダーのキレがずっといいので近藤が使えるとリリーフ陣がなり安定をもたらしますね。
2試合連続完封は今年を象徴してますね、開幕してから打てませんでしたし投手中心の守る野球の再確認できたと思いますね。
起用もリードしたら武内や上田をスパッと交代でいいと思いますしケガ持ちの大引も離脱されると痛いので毎試合の守備固めの方がいいかもしれませんね。
それと二軍も六連勝と良い状況ですね、下が調子良くないと上も勝てませんからね。
急にチームに良い流れが来はじめたので交流戦まで気合い入れてゲームして欲しいですね。
次は岩貞や藤浪といったコントロールがアバウト投手で毎回やられてますから3ボールになったら見逃し三振OKにして際どいコースは振らない指示やデッドボールに当たりに行くくらいの気概を見せて欲しいですね。阪神も上本・福留・糸井が状態落ちぎみなので打線が鍵を握りますかね。
昨年は東京ドームで連勝どころか1勝のみで終わったのを考えると、勝ち越したのは大きいですね。チームも東京ドームで勝利を増やすのが目標だったと思うので、ここからはビジターでの気持ちも変わったのではないでしょうか。
今浪が復帰はうれしいですね。彼はこれから一軍でも本領発揮すると思います。
藤井は捕手でありながら内野と外野で貢献してるので、登録を内野手か外野手にしたほうがいいのではと感じます。
本当に石川は技術的にもメンタル的にも巧いピッチャーです!そしてバッターとしても巧い笑
1点を守る緊迫の投手戦でしたが4枚目のリリーフ近藤が誕生したことで2015年のような継投が出来ました
ドームで勝ち越しに続いて神宮阪神戦も初戦を勝ち取り3連勝!!
正直、、、、、、ゆうしょう、、、、、なんて欲が出て来ました笑笑
> kさんへ
近藤がここまで使えるようになるとは思いませんでした。しかし今は調子が良いと思うので、この状態をどこまで維持できるかが気になります。
阪神戦も勝ち越してもらいたいですね。
> 井野ファンさんへ
藤井はポリバレントな能力を持った貴重な選手ですよね。もしかすると来年辺りは捕手登録を外れますかね?
> saboさんへ
石川のバッティングは他の投手も見習ってもらいたいですよね。おそらく大学時代は東都なので打席には入っていないと思うのですが、プロの世界ではピッチャーとしての最低限のバッティング技術を身に付けていますからね。素晴らしい事だと思います。