ヤクルト・杉浦稔大投手（２５）と日本ハム・屋宜照悟投手（２８）の交換トレードが成立し、２４日、両球団から発表された。
（スポーツ報知引用）
近年繰り返されているチームの穴を少しでも埋めるために、潜在能力の高い選手を放出し、目先の弱点を補い、チームバランスを整える形のトレードが今年も成立した。「増渕⇔今浪」、「川島、日高⇔新垣、山中」、「八木⇔近藤」に続き、ここ3年で4回目のトレードである。
怪我人が多く、2軍の試合も回らなくなり始めている中でとにかく投げられる投手が必要という部分では、当時内野手に怪我人が相次ぎ、おそらく補充という意味もあったと思われる「増渕⇔今浪」のトレードに近い形だろうか？元ドラフト1順目、ドラフト1位の投手がまだ20代中盤の年齢で放出されるという部分もよく似ている。
それにしてもまだプロ入り4年目の25歳の元ドラ１をここでトレード要因にしてしまうとは思いもしなかった。近年のトレードはヤクルトファンからしても衝撃の大きいものが多かったのだが、個人的には今回の杉浦⇔屋宜のトレードが最も衝撃的に感じている。
杉浦に関しては、このブログの中でも何度もその潜在能力の高さを評価して来た。その長身から投げ込まれるいかにもスピン量の多いストレートは一球品だと感じていたし、フォーク、スライダー、カーブと言った変化球もしっかりコントロール出来、簡単には崩れないだけの投手としての総合力の高さも感じさせてくれていた。これも何度も言わせてもらっているのだが、本当に怪我さえなければ現マリナーズの岩隈級の投手に育つ可能性を秘めた投手だと感じている。
しかし「怪我さえなければ」という部分が非常に重くのしかかってしまっているのも事実である。ルーキーイヤーのキャンプ中に右肘靭帯を断裂してしまってからは、怪我との戦いとなっている。しかし右肘、右肩の状態さえ良ければ物凄いボールを投げられることはすでに証明済みである。ルーキーイヤーの終盤の投球や2年目のオープン戦、シーズン序盤、最終盤の投球は素晴らしいものだった。多少調子が悪くてもごまかしながら試合を作る術も持ち合わせており、「怪我さえなければ」一流の投手に成長する可能性を持った投手である。その投手が右肩の違和感で現在離脱しているとは言え、このタイミングでトレードに出されてしまうとは…驚きである。
そして日本ハムから獲得した投手が昨シーズン、今シーズンと1軍登板機会のない杉浦よりも年上の28歳の屋宜というのも驚きである。おそらくヤクルトスカウト陣がイースタンでの屋宜の投球を見て、「使える」と判断したのだと思うが、今シーズン調子の上がらない日本ハムの中でも1軍に抜擢されない投手という部分には引っ掛かりを感じてしまう。昨シーズンからサイドスローに転向したようなのだが、そのフォーム変更が今後ハマる可能性があると見たのだろうか？もしこのブログを日本ハムファンの方が見ていたとしたら是非屋宜についてのコメント頂きたいと思う。日本ハムファンの屋宜評を聞いてみたいものである。
楽天で芽が出ず、サイドハンドに転向し、ヤクルトで多少実績を残した一場のような雰囲気の投手だろうか？とりあえず負けゲームでもしっかり投げてくれればそれだけでもありがたいチーム状態ではあるのだが…
将来を見据えたトレードを敢行した日本ハムと現実を直視してトレードを敢行したヤクルト、結果がどう転ぶかは分からないのだが、潜在能力の高い選手を育てられず、目先のことばかりを考えてトレードを繰り返していては、チームのバランスは崩れてしまうし、チーム全体が小粒になってしまう印象である。今浪、新垣、山中、近藤と私が想像していた以上に結果を残してくれているため、その辺りはスカウト陣の目の確かさを評価しなければならないのだが、チーム作りという意味ではかなり問題のあるチーム作りになってしまっているように感じる。怪我人続出というチーム事情を考えれば仕方ない部分（1人でも投げれる投手を補充しなければ2軍の投手陣の疲労も溜まってしまい、新たに怪我人が続出するという負のスパイラルにはまってしまう可能性があるため…）もあるのだが…
それでも杉浦には是非地元北海道で花を咲かせてもらいたい。奥さんの元モーニング娘で元テレビ東京アナウンサーでもある紺野あさ美氏も北海道出身とのことで二人三脚で頑張って行ってもらいたい。
日本ハムファンの皆様、杉浦に関しては体調を万全に整えることさえ出来れば間違いなく結果を残せる投手です。先発であれば岩隈のような投手になれるだけのモノを持っているし、リリーフだったらロッテの内のような投手になれるだけの可能性を秘めていると思います。今現在怪我で登板できない状況にあるため「０か１００か」という思い切ったトレードだと思いますが、怪我が癒えた時のリターンは大きいと思いますよ。おそらく来シーズン以降という事になると思うのですが、大いに期待してあげてください。
そして屋宜に関しては、間違いなくすぐにチャンスはもらえると思うので、まずはそこで結果を残せるかどうかにかかっていると感じる。ヤクルトの一員になったからには応援していきたい。
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杉浦⇔屋宜のトレード成立
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コメント
確かにすぎやんって今怪我で投げれないけど、何で回復するまで待てなかったのかな(涙)確かに怪我だらけで期待裏切り続けていたけど、新人の年や優勝した年のピッチング見た時は将来燕のローテ担っていく投手だと思ってました！そしていつかきっと、たいち、かぜはるパパ、ジュリーと新ドラ１四兄弟で活躍してくれると思っていたのに…(あれ、かぜはるパパは１位じゃなかったっけ？(笑))
つうか真中監督は絶対すぎやんのこと嫌っていたよな～？だってすぎやんは先発で光る投手のはずなのに中継ぎ起用ばっかで中途半端過ぎるよ(怒)
決まったものはしゃあないけど、すぎやんは早く怪我治して復活してくれよ(涙)そしていつか二桁勝って、未だ封を開けていない酒を早く飲めるように頑張ってな！
屋宜君いや山羊２号としよう(山羊といえば牛さんチームに行ったので(笑))来たからには君も立派な燕軍団の一員だからもちろん応援します。ただすぎやんの代わりなんだから二軍要員や敗戦処理なんかじゃ許さない！さんちゅうのようにローテの柱になること期待しているぜ！首脳陣さんよ、しっかり育成しろよ、頼むぞマジで(怒)
最後にどうでもいいことだけど、このチームって呼び名がおなじ名前の選手集めるの好きだなぁ？ババ抜きでもやるんかい(笑)
けいじ(ビッキー、いわ～し、たかはし君)
しんご(シンゴ、たけちた)
たかひろ(アラポン、イマナミン)
まさと(なかざぁ、ふるのん)
ゆうへい(悠平、雄平)
ゆうだい(すたぁの、こが君)
りょう(しゅうきち、ひらい)
りょうた(ふじい、やっちん)
そして今度はしょうご(なかじぃ、山羊２号)(笑)
個人的には杉浦本人にとっては良いトレードだったかなと思います。
このままヤクルトにいてもケガと復帰を繰り返すだけですし日ハムなら制約を設けて大事に使われるかなと予想します（札幌ドームも広いし杉浦なら活躍するでしょう）
一方の屋宣ですがイースタンでやってるので高津監督か赤堀コーチが推薦したのかもしれませんね、ただ一軍の実績は０に近いので結果が出なければ年齢的にも何年も残れないでしょう（真っ直ぐのスピードがどれだけなのか見たいですね）、チーム事情でこれからはケガがちの選手より頑丈な選手に入れ替わっていくようなチーム編成になる気がしますね（川端や畠山も放出候補になり得ますね）
私はポテンシャルあるのにくすぶってる選手は球団がトレードという形で環境を変えてあげるのも優しさだと思いますね、プロなので活躍してなんぼの世界なので囲い込みしないで積極的にやるべきですね。
最後にFiysさんの残念さがいつも以上に伝わってきました、ファンとしては杉浦みたいな可能性を多いに秘めた選手がいなくなるのは何とも寂しい限りですね。
この歳でトレードってそれほど肩の調子が悪いのかと勘ぐってしまいますね
ファンとしては放出するなら杉浦をサイドスローに転向させてみても面白かったのに、と思いますね
キャンプでの長距離走一位やバッティングを見る限り運動神経の塊だし色々な可能性を秘めてそうでした
屋宜に期待したいところですがサイドスローかぁ
高津監督の手で化けそうですけど、山中が化けたのも一年後でしたから即戦力とは違うかな
> つばくろまてさんへ
杉浦は肩、肘の状態がどのような状態なのか気になりますね。まずはしっかり治して日本ハムで輝いてもらいたいですね。
屋宜はチャンスは与えられるはずなのでそこで結果を残してもらいたいですね。
> ｋさんへ
もし杉浦が日本ハムで結果を残すようであれば、ヤクルトは本格的に育成面やチーム作りを考え直さなければならないですよね。怪我に関しては基本的には選手の責任が大きいとは思うのですが、それでもチーム全体で取り組まなければならないこともあるでしょうからね。
> saboさんへ
普通であればあり得ないトレードですよね。杉浦の肩、肘の状態は確かに気になりますよね。春先の阪神戦で原口にサヨナラホームランを浴びたゲームの1イニング目は物凄いストレートを投げていたのですが、もしかすると本人はかなり無理をして腕を振っていたのですかね？