広島が普通に強い

ヤクルト1-7広島

流石に2位阪神に10ゲーム差を付けてセリーグのペナントレースを独走しているだけのことはある。「広島は強い。」そう感じるゲームだった。黒田が抜け、ジョンソンも活躍できていないのだが、それでもこの強さである。昨年のリーグ優勝で選手や首脳陣が自信を付けたと言う事もあるだろうか?正直勝てる気がしないくらいのレベルに感じる。

7月に入って勝ちのないブキャナンは今日も粘りきれず、6回を被安打7(被本塁打2)与四死球2の5失点(自責点2)で降板し、負け投手となってしまった。一球速報とハイライト映像を見る限りでは特別調子が悪いようには思えなかったのだが、相手チームにも研究されてくる中で攻略法を掴まれてしまっただろうか?それでも今日の投球は数字ほどは悪くはなかったのではないだろうか?守備陣に足を引っ張られた部分もあり、可哀想な部分もあったと感じる。特に3回の3失点はもったいなかったし、痛かった。リベロのエラーで走者を生かしてしまい、松山の走者一掃の2ベースに関しても上手いレフトであれば捕球出来たのではないか?と感じる当たりだった。今の広島相手に序盤で4点のビハインドを負ってしまうと追い上げは難しい。ブキャナンにはエース級の活躍を期待しているだけにここ数試合の投球は期待を裏切ると言われてしまっても仕方ないのかもしれないが、ボール自体は悪くないと感じるため次回の登板に期待したい。
それにしても鈴木の先制ホームラン、田中牽制死直後の菊池のホームランとブキャナン相手でも自分のバッティングをしっかり遂行できることが素晴らしい。「個の力」という意味でもかなりハイレベルである。

打線は昨日までの中日との3連戦で爆発したのだが、今日は九里ー一岡ー中崎ー今村の前にバレンティンのホームランによる1点のみに抑え込まれてしまった。バレンティンは身体のキレが出てきているかな?と感じる打球が多くなってきているのはプラスポイントなのだが、「個の力」という意味でも「打線のつながり」という意味でも広島打線と比べてしまえばだいぶ劣る印象である。もちろん現在のヤクルトは主力に故障者が多く、山崎、藤井、奥村といった若手をスタメン起用しているため、致し方ない面もあるのだが、それでもこの時期にこれだけの差を見せ付けられてしまうと寂しい気持ちにもなるものである。

これでマツダスタジアムでは11連敗となってしまった。今シーズンは2度の大型連敗があり、14連敗も先日止まったばかりのためマツダスタジアムでの連敗についてはすっかり記憶から消されてしまっていたのだが、今日の敗戦でハッキリ思い出す事が出来た。この3連戦最も勝つ可能性が高いのが今日のゲームだと感じていたため、明日以降も厳しいゲームとなりそうである。

P.S 広島は本当に強いチームになりましたね。投打ともにバランスが良く、セリーグ相手では実力が抜けていますね。野手陣は打線の「核」となる田中、菊池、丸が円熟期を迎え、鈴木は4番に座り、日本を代表する選手に成るべく階段を上っている。新井やエルドレッドといったベテランも休みながらも自分の持ち味を発揮し、安部のような今シーズン一気に数字を伸ばした選手も出てきている。投手陣も薮田、岡田といった若手が素晴らしい投球を見せ、黒田、ジョンソンの穴を完全に埋めている。中堅どころの野村、大瀬良も調子を上げており、簡単には崩れない先発陣を形成している。リリーフ陣も相手を圧倒するというところまでは行かないが、安定感のある投手が揃っている。今シーズンは流石に広島が逃げ切るのではないでしょうか?

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コメント

  1. k より:

    ブキャナンは守備に足を引っ張られて自責点2ですが印象的には被本塁打が多いように感じますので、もう少し丁寧にコーナー付いてもいいように思いますかね(疲れも出てるのもありますけど落とす訳にはいきませんね)
    試合は初回のチャンスに得点が取れれば違ったかもしれませんね、バレンティン・山田の得点圏打率の低さが出てしまいましたね。結局はこの二人がチャンスで打たなければ勝てないのですが山田は右投手にはからっきしダメですしバレンティンはソロホームランばかりですしね(下でグリーンが好調なのでバレンティン・グリーン・リベロの並びを見てみたい気がするのですが・・・)
    あと中島を上げましたが8回は中澤ではなく中島を使って欲しかったですね、この辺の起用も何も考えてなく場当たり的にしか思えないんですよね(セ・リーグの打者とは対戦してませんしね)。
    順番的に次は小川と石川ですが、どちらも広島を抑えるのは厳しいですね、QSしないとまた三連敗してしまいすけど、もう少し采配で動きないマツダでは勝てないですね。

  2. 井野ファン より:

    ブキャナンは黒星が先行してますが、ここまでがんばってたので、来季残留はさせてあげたいです。しかし、過去のナーブソンの例に似てるので、どうなんでしょう?

    そういえばギルメットがファームで先発をやってましたが、もしかして先発転向ですか?メッセンジャーみたいに先発転向がはまり、通用するとみなされたら、ぜひギルメットを先発で復活させられたらいいです。(ブキャナンが今後も負けるようなら入れ替えも)

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    ブキャナンは疲れと相手に研究された事が重なり、苦戦が続いていますかね?

    このゲームのポイントは確かに初回のチャンスを活かせなかったことが大きかったですね。

  4. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    ブキャナンは普通に考えれば残留かと思いますが…ナーブソンとは投球内容が違うかと…

    ギルメットはあのスプリットを活かすのであれば個人的にはリリーフ起用が合っているのかな?と感じています。

  5. trefoglinefan より:

     毎週起用する価値があるかどうかは微妙ではないでしようか。だとしたら中10日で起用して、ブキャナンの投げない日には、ギルメット、リベロ、グリーンのなかから2人を一軍におくのが良いと思います。そうすれば外国人選手を常に競争させながら、4人枠を無駄なく使うのが良いのではないでしょうか。勿論バレンティンやルーキも競争させても良いです。
     外国人選手に限らず、先発の中10日起用をもっと考えても良いと思います。由規だけを対象にするのではなく、もっと機動的に活用して、ベンチ入り25人枠に他の日に登板予定の先発投手をなるべく入れないようにする工夫を、どうしてやらないのでしょうか。

  6. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    先発ローテを改めて考えて見ることは大切な事ですよね。

    それでも由規以外の投手も中10日で起用するという事であれば、これまでの先発投手起用のセオリーとはずれてくるため、事前にしっかり首脳陣と選手とで話し合う必要がありますよね。 

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